独メディアはベルリン慰安婦像をどう報じているか

ベルリン地方の日刊紙 die tageszeitungのネットニュース taz 。アジアについてもよく取り上げることがあります。
ベルリンの慰安婦像についてはどのように報じているか、日本語訳をご紹介します。

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taz 2020.10.7  Sven Hansen @SHansenBerlin
Umgang mit sexualisierter Kriegsgewalt
Tokiogegen Frauenstatue in Berlin
https://taz.de/Umgang-mit-sexualisierter-Kriegsgewalt/!5716087/

[日本語 訳]
taz 2020年10月7日 Sven Hansen記者 (ツイッター @SHansenBerlin )

戦時性暴力への対処

東京 対 ベルリンの女性像

ベルリン-モアビットで韓国の像が太平洋戦争での強制売春を追想している。 日本政府はそれを取り除くように求めている。

ベルリンモアビット地区では、ブレマー通りとビルケン通りとの角に、9月28日から若い女性が椅子に座っています。それは伝統的な衣装で髪を切り落とした韓国女性の等身大のブロンズ像です。

一見この像は無害に見えます。 その隣の空の椅子は貴方を彼女の隣に座るように誘います。ただ基盤プレートに埋め込まれた老婆の暗い影と像の握りこぶしは、新鮮な花(に飾られている)にもかかわらず緊張を明示しています。

日本の保守的な政府にとっては、ここに悪魔が座っているのです。民間主導の像除幕式のもう翌日には、内閣官房長官兼政府スポークスマンの加藤勝信氏は、東京は像の撤去に取り組むと発表しました。

先週の木曜日、日本の茂木敏光外相は彼のドイツの同僚であるハイコ・マース(SPD)と電話で話しました。 日本の右翼の日刊産経新聞によると、茂木は像の撤去を求めたと報じました。

コメントしたくない独外務省

ドイツの外務省はtaz(このメディア)にも許可か拒否のどちらもかもコメントしたくなかった。 外務省が、そこの道路の空間を所管するモアビット、ベルリン・ミッテ区役所に何を助言したかも無解答のままです。

しかし日本大使館は、幾度にわたる質問にもコメントしたくなかったのに、茂木の要求も外務大臣会談についての記者会見で言及されていないのに、既にベルリン上院と接触していた。

「事件が判明した後、上院は日本大使館とミッテ区役所と会談し、迅速な問題解決を提唱した」と上院の広報担当メラニー・ラインシュは、tazに非常に外交的に語った。 彼女は上院が何を目指しているのか言いたくなかった。 東京はベルリンの姉妹都市で、新宿区はミッテの姉妹都市です。

ミッテ区役所では、人々は徐々に炎上に気づき始めているようです。 「現時点では、この全体像で個々の質問に回答することはできない」と広報担当の女性はtazに語った。 「現在、さまざまなレベルで話し合いが行われています。まず、話し合いがどのように進行するかを待ちます。」

日本の右翼は戦争中の強制売春を否定

像の土台にある碑文は「平和の像」を語っています。 これは、太平洋戦争(1931年から1945年)における日本軍の強制売春を追想しています。 当時日本が占領した国々では20万人以上の女性が性的に奴隷にされました。 これらの所謂慰安婦のほとんどが韓国出身でした。

日本の右翼とナショナリスト達は今日まで、強制売春所を天皇軍が所有し、女性達が自発的ではなく軍の買春所に居たことを否定している。

戦後、強制売春は黙っていました。1991年になってから被害者が名乗り出ました。 高齢の女性達は自分達の苦しみの認定と日本からの謝罪を要求し、韓国当局間の協力を批判しました。

世界中の女性がこの問題を取り上げ、ボスニア、コンゴ、イラクなどの軍事紛争における継続的な、無視された、または小さくされた性的暴力に抗議しました。

日本の政府はただ渋々と解決への圧力をかけ、心半分の謝罪をしただけでした、それはたくさんの被害者や支援者達が全く受け入れられないものでした。 そのため2011年、活動家達はソウルにある日本大使館の前に最初の少女像を建てました。

女性像は抗議の形に変化した

それ以来、抗議の形に変化した像は、いくつかの国に存在しました。 ソウルではバス会社が像をしばらくの間バスに乗せていました。 歴史修正主義者がしばしば影響力を持ってきた日本政府は、常に撤去を推進してきました。 産経新聞は「歴史戦」で語っています。

カリフォルニアのサンフランシスコが像を保持することを決定したので、日本で2番目に大きい都市、大阪は姉妹都市を終えました。 ドイツでは、2016年に緑の党のフライブルク市長であるディーター・ザロモンが日本の圧力に屈し、韓国の姉妹都市水原からの贈り物である像の建立を中止しました。

ベルリンの像はドイツで3番目ですが、公共の場所で最初のものです。 ベルリン-ミッテ区はコリア協会に一年間の設置許可を与えました。このモアビットの独立した市民団体は、ドイツ-韓国の市民社会の理解の為に貢献し、とりわけ戦争性暴力に取り組んでいます。

「慰安婦」への追想は、現在の発展と結びついています。 戦争での性的暴力をテーマにしたワークショップは、移民や難民の子供達がいる学校で開催されます。

「この像はまた不正を公表したこれらの昔の強制売春婦達の勇気を讃えることも目的としています。」と、韓国協会のナタリー・ハン・ジョン-ファはtazに語ります。 区役所への申請で、東京からの反応の可能性を指摘したが、それどころか、ベルリンの一地区の像に日本政府が反応したことに驚いた。

ミッテ区役所の設置定着を願って

「この像は日本政府に向けられたものではありません。」とハンは除幕式で述べた「そうではなくて提案です、一緒に過去を未来のために清算する」

彼女はモアビットの人の関心の高さに喜んでおり、区役所が圧力に屈しないことを望んでいます。

例えば今日のライプツィヒ大学日本学研究者達の研究では日本の歴史修正主義と慰安婦に問う事の意味を考慮しています。

昨年、日本中部の愛知県で開催されたトリエンナーレでは、検閲された芸術の展示会がわずか2日で中止されました。 そこに展示されたモアビットのものと(形は)一致するプラ​​スチック製の少女像は、右翼の界隈からの大きな脅威を招きました。

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3 thoughts on “独メディアはベルリン慰安婦像をどう報じているか

  1. 佐藤浩明 says:

    慰安婦の嘘は許せない


  2. Japan says:

    慰安婦は、ただの売春婦。強制ではない。
    そして椅子に座っている少女のモデルは米軍の車に引かれた日本人の少女。
    韓国の歴史は全て捏造。
    イヨンスは慰安婦ではない。これは自分で告白している。
    正義連は汚職団体。
    世界は韓国の嘘にいい加減気が付くべき。


  3. 佐久間美紀 says:

    慰安婦なんて戦時中に居ません

    居たのは売春婦

    朝日新聞は32年間も捏造し謝罪と訂正をした

    朝日新聞は、吉田証言の強制連行は捏造と認めています


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