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2025年度 韓国 高校歴史教科書の売春婦記述を削除せよ!

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2025年から韓国の高校で使う歴史教科書から慰安婦についての記述がある頁の画像が韓国から送られてきました。これに対する韓国の慰安婦法廃止国民行動代表の金柄憲氏の声明と合わせてご紹介します。

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2024. 12. 11.
慰安婦法廃止国民行動代表、金炳憲
【声明書】
2025年度韓国史教科書の売春婦記述を削除せよ!

20~25学年度から高校で使う韓国史教科書の展示本が出た。 予想通り、新しい教科書にも歴史歪曲と捏造が随所に敷かれている。 代表的な歪曲·捏造が慰安婦 問題だ。 9種検定教科書の一つである志学社の教科書には、「日帝は侵略戦争を遂行する過程で軍部隊に慰安所を建て、女性を強制的に連れて行き、日本軍慰安婦とした。 日本軍の慰安婦に連れて行かれた女性たちは、戦争中にあらゆる侮辱と暴力を経験した。 日本軍は戦争で敗北した後、慰安婦 に対する人権蹂躙の事実を隠蔽するために被害女性を殺害したり放置して撤収したりもした」と記述した。 しかし、これはすべて歴史的事実ではない。

日本軍慰安所は大部分が軍部隊の外に設置され、慰安婦は厳格な手続きにより身分証明書を発給してもらい海外に出た後、各種書類を提出し営業許可を受けて性売買業に従事した売春女性だ。 慰安所の主人である抱え主の募集によって契約を結び、合法的な手続きによって営業をした慰安婦を日本軍が強制的に引っ張っていく理由もなく、そのような事例もない。 教科書に載せられた金学順の証言を見ても、これは明らかだ。

1993年、挺対協の証言集に収録された金学順の証言によると、金氏は母親によって妓生を育てる養父に40ウォンで売られ、2年間の平壌妓生学校教育を終えて妓生営業をしようとしたが、年齢未達で許可を受けることができず、営業ができなかった。 国内営業が難しくなると、養父は金氏とまた別の養女を連れて中国に行くことにした。 中国に出発する前、養父は金氏の母親から中国に行くことを許され、出発の日、母親は黄色いセーターを買って平壌駅まで出て娘を見送った。 金学順を連れて行った人は日本軍ではなく、抱え主だったのだ。

100歳を目前にしても、まだ旺盛な活動を続けている李容洙も、「抱え主」について行ったのは同じだ。 2023年11月23日、日本政府を相手にした慰安婦 被害者損害賠償請求控訴審判決文に収録された李容洙の被害事実には「原告李容洙は1928年生まれで、1944年頃、日本人について行けば良い服も与えてお金を稼げるという言葉に騙され、革靴とワンピースを見せて誘った日本人について行き、大邱、慶州、平安道の安州を経て、中国大連から船に乗って台湾の新州に位置する慰安所に行った」と記録されている。

李容洙を連れて行ったのは日本軍ではなく、抱え主だったのだ。 これは「国民服に戦闘帽をかぶった男が渡した赤いワンピースと革靴を見てどれほど良かったのか、つい他の考えもできずに気軽について行った」という1993年の証言とも一致する。 しかも、中国や東南アジア地域で戦争をしていた軍人が、戦争の途中で朝鮮の地に来て、女性を連れて大邱(テグ)、慶州(キョンジュ)、安州(アンジュ)、中国大連(デリョン)を経て台湾まで移動したということは非常識だ。 李容洙自らも「大邱から私たちを連れて行った男が慰安所の主人だった。 私たちは彼を「オヤジ」と呼んだ」と証言したように、李容洙を連れて行ったのは日本軍ではなく、抱え主だった。

教科書にはまた、「日本が敗戦後、慰安婦 に対する人権蹂躙の事実を隠蔽するために、慰安婦 を殺害した」と記述しているが、これもすべて嘘だ。 当時、慰安婦は合法的な職業であり、慰安所規定には軍人の階級別遊興時間別料金が決まっていた。 当然、軍人はこの規定に従って花代を支払い、性的欲求を解消した顧客に過ぎない。

また、酒に酔った場合は出入りに制限を受け、慰安婦に対する不当な行為時に必ず処罰された。 軍人だからといって、抱え主の営業資産である慰安婦に暴行を加えることもできず、性奴隷生活を強要することもできない。 ところが、これがどうして慰安婦 に対する人権蹂躙であり、このような行為を隠蔽するために慰安婦 を殺害したということなのか? 日本軍に殺された慰安婦がいたとしたら誰なのか明らかにせよ!

<慰安婦被害者法>第2条1号には「日本軍慰安婦被害者」とは「日帝により強制的に動員され性的虐待を受け慰安婦としての生活を強要された被害者をいう。」と定義した。 これによると、いわゆる「日本軍慰安婦 被害者」は、日本軍によって強制的に動員されたという前提を満たさなければならない。 だが、金学順と李容洙だけでなく女性家族部に登録された240人のいわゆる日本軍慰安婦被害者の中で日本軍によって強制的に連れて行かれた女性はただの1人もいない。 もちろん、日本軍に殺害された慰安婦がないのも当然だ。 教育部は子供たちを相手に皆嘘をついているのだ。 これに対し私たちは教育部長官に次のように要求する。

1. 慰安婦 は売春女性だ。 子供たちに事実を話せ!
2. 教科書に収録されている「慰安婦」の叙述をすべて削除せよ!

以上

韓国人を戦争に引っ張っていく。 日帝は侵略戦争に必要な兵力が不足すると、韓国人を戦場にかりだした。1938年に志願兵制を実施し、アジア太平洋戦争に戦線が拡大されると、1943年学徒志願兵制を試行し、学生も軍人としてかりだした。日本帝国は志願という表現を使用し、自発性を協調したが実際には懐柔、強圧的に戦争に動員した。1944年には徴兵制を実施し数多くの韓国人青年を戦地に引っ張って行った。日本帝国は軍人だけではなく、戦争に必要な労働力も強制的に動員した。1939年に国民長用例を実施し、韓国人を連れていき、工場炭鉱等で強制的に働かせ、1944年には女子挺身勤労令を発表し、女性の労働力も収奪した。物資を収奪した。日本帝国は侵略戦争で食料不足になると産米増殖計画を再び試行し、食料配給制を実施した。公出とい名目で食料だけでなく、農機具、スプーン等各種生活用品を奪い、軍需物資を生産し、不足な燃料を補充するため松の木から松脂を採取させた。そして戦争費用に充てるために各種税金を作り、慰問、金品、国防献金を教養した。この過程で親日反民族行為をする者たちは自発的に軍需委物資を捧げる等、侵略戦争に積極的に協力した。


日本の歴代総理の歴史歪曲発言
今まで政府が発見した資料の中で軍と官憲によるいわゆる強制連行を直接表す記述は発見されなかった。慰安婦の募集は軍の要請を受けた事業者が主にした。2016
旧朝鮮半島出身の労働者問題は日韓請求権協定で完全で最終的に解決された。
安倍晋三前総理

映画で描かれた韓国人の強制動員の歴史 日帝強占期戦時総動員のもとに韓国人は苦痛の生活をしいられた。これと関連した問題は今日も続いている。映画の中に描かれた日帝強占機の韓国人たちに対する強制動員の歴史を詳しく見てみよう。
映画のあらすじ
1992年釜山のある女性事業家は、挺身隊申告電話センターを運営している。そうした中で自身の家の家事をしていたペジョンギルおばあさんが日本軍慰安婦として苦痛を受けたことがわかった。これを契機に彼女は日本軍慰安婦と勤労挺身隊の被害者が日本政府に謝罪と賠償を請求する訴訟を主導するようになる。おばあさんたちは苦労した過去を回想し証言を続け日本政府ははっきりとした証拠がないという理由で時間を稼いでいる。

河野太郎大臣、洋平お父様が韓国高校教科書に載ってますよ

↑↑↑ 画像をクリックすると別ウィンドウで大きくご覧になれます ↑↑↑

<本文テキスト>
[左 上段]
日本軍慰安婦は本人の意志と関係なく募集され、管理されました。インドネシアでオランダの女性たちが連れて行かれた事件の記録を見ても強制性がなかったとは言えません。
日本に韓流の熱風が吹きワールドカップ共同開催し日本の国立美術館でハングルを主題にした展示会までしましたが現在の状況が何故このようになったのか残念でなりません。
「朝鮮日報」 2015年6月9日

河野洋平 元長官

[右 上段]
私は韓国の歳で(数え年)15歳の時、日本軍に連れて行かれました。ところが93歳の歳になっても何ら謝罪もなく賠償もなされなかったんですよ。私たちが本当に願っているのは心からの謝罪であって被害者たちの名誉の回復です。過ぎ去った年月の間に私たちが闘ってきたのは食べるものもなく生活が苦しいのではありません。
もしまた戦争が起きれば私たちが経験したことが又起きないとは言えません。
「ハンギョレ新聞」 2019年1月29日

金福童 おばあさん

[下段]
上の資料は2015年6月東京の日本の記者クラブで河野洋平元長官が発言した内容と2018年日本軍慰安婦被害者のいこいの場所’平和の私たちの家’で進行された金福童おばあさんのインタビューを再構成したものである。河野元長官は日本軍慰安婦に対する日本軍の介入と強制を認めた河野談話(1993年)の主人公であり、金福童おばあさんは日本軍慰安婦被害者として世界の色々な地域を巡回しながら活動した人権運動家である。発言した場所と時期は違うが、二人とも過去の歴史を歪曲し、葛藤を深めさせる日本政府の行態を強度を高めて批判した。

<教科書表紙>

この教科書には、こんな↓ページもあります。
[日本語訳]

元の韓国語ぺージはこちら↓

↓別の教科書にも河野洋平氏

<本文テキスト>
[上段]
日本が歴史を歪曲し、慰安婦強制連行を否定する

今日日本は侵略戦争の過去を反省せず歴史を歪曲している。2001年扶桑社の歴史教科書は日本の侵略戦争を美化し、南京大虐殺と日本軍慰安婦問題を縮小隠蔽した。2011年から日本の文部科学省は教科書執筆の基準になる学習指導要領に独島が日本の領土であり、韓国が不法に占有していると明示している。

また一方では良心的な人物が過去の歴史を反省している。1993年河野談話では日本軍慰安婦問題に日本軍が直接関与していると明らかにし、日本政府の責任を認めた。1995年の村山談話では植民地支配と侵略で苦痛を受けた人々に謝罪と反省の意志を伝えた。しかしながら日本の政治家の靖国神社参拝は韓国だけでなく中国からも抗議を受けているが相変わらず続けている。さらには日本が戦争のできる国家になるために平和憲法の改正を推進し周辺国家の憂慮を買っている。

[下段]
一目で見る 日本軍慰安婦に対する日本の態度

今回の調査の結果、長期的でもあり広範囲な地域にわたり慰安所が設置され多くの日本軍慰安婦が存在したということが確認された。慰安所の設置、管理、及び慰安婦の移送にたいしては日本軍が直接又は間接的に関与した。日本軍慰安婦の募集に対しては軍の要請を受けた業者が主に担当したが、その場合には甘言強圧等によって募集された事例が多い。更には官憲が直接これに荷担したこともあったという事実を明らかにした。

日本軍慰安婦関係調査結果発表に関する河野官房長官の談話 (1993)

元の韓国語ぺージはこちら↓

教科書から「慰安婦」記述の完全削除を!文科大臣に4回目の申し入れ

※以下、新しい歴史教科書をつくる会ニュースから転載

教科書から「慰安婦」記述の完全削除を

管内閣の答弁書閣議決定を受け文科大臣に申し入れ

採択現場にあっては「慰安婦」記述のある教科書の不採択を

 管内閣による「従軍慰安婦」に関する答弁書の閣議決定(4月27日)を受け、新しい歴史教科書をつくる会と慰安婦の真実国民運動(以下国民運動、代表加瀬英明)は、5月14日、萩生田文部科学大臣対し中高教科書から「慰安婦」の記述を完全に削除するよう申し入れを行いました。

その後、文科省記者クラブで会見を行いました。会見には、髙池勝彦(当会会長)、山本優美子(国民運動幹事長)、藤岡信勝(当会副会長)、茂木弘道(国民運動常任幹事)が出席し、この度の申し入れの趣旨について説明しました。

申入れでは、今回の答弁書閣議決定によって、「自虐史観」に関わる重要な問題の一角が崩壊したと評価しました。

一方で「慰安婦」の記述が残ってしまったことに、「単に『慰安婦』と書かれようが、『自虐史観』を子供に刷り込むことになるマイナスの教育効果は実質的にはそれほど変わりません。」、さらに「戦場の性を教科書に書くべきでない」と、残る問題点に言及しました。そしてこの問題の根源となるのが、今回の閣議決定でも「河野談話」を踏襲してしまったことにあると指摘しました。

その上で、
①文科省に対して「慰安婦」関連記述の完全削除を、
②採択の権限を持つ教育委員会には、「慰安婦」記述のある教科書の不採択を、③子供を学校に預ける父母ならびに一般国民には、そのような教科書を採択しないよう、声をあげ、関係者に働きかけるよう、
それぞれ求めました。

なお、要望書全文は、「つくる会」HPでご覧いただけます。会員、支援者の皆様には、引き続きこの問題を注視いただきますよう、お願い申し上げます。

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<ニュース>

産経2021.5.14
「従軍」なくても不適切、慰安婦記述自体を教科書では削除を つくる会が申し入れ
https://www.sankei.com/life/news/210514/lif2105140026-n1.html

萩生田文科大臣 教科書「従軍慰安婦」について閣議決定に基づいた記述になるよう対応

衆議院 予算委員会  2021年5月10日 (月)
藤田文武(日本維新の会・無所属の会)

山川出版教科書「従軍慰安婦」記述に関する答弁(2分32秒~)の文字起こし

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藤田議員:
ということはやっぱりこれ(従軍慰安婦)は今後は使われないんだろうということですね。
では、今既に使われている、または検定が済んでいる、特に代表的なもので言うと令和3年度から使用される山川出版社の中学歴史日本と世界、これは久しぶりに、たぶん意図的にこの従軍慰安婦、強制連行という用語が記載・復活されたわけでありますけども、この既に出てしまっている、検定が済んでいるものに対しての対応というのはどのようにされるべきか、これのご見解をお聞きしたいと思います。

萩生田文科大臣:
教科書検定規則に基づき従軍慰安婦や強制連行などの用語が記載された教科書を発行している教科書会社において、閣議決定された政府の統一的見解を踏まえてどのように検定済の教科書の記述を訂正するのかを検討することになります。
そうした教科書会社の対応状況を踏まえた上で、文部科学省として閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解が存在する場合にはそれらに基いた記述がされること、との教科書検定基準に則した教科書記述となるよう適切に対応してまいりたいと思います

日本政府閣議決定~「従軍慰安婦」という用語は使用しない

令和3年(2021年)4月27日、日本政府は「従軍慰安婦」の表現を不適切とする政府答弁書を閣議決定しました。

義務教育諸学校教科用図書検定基準(平成 29 年 8 月 10 日文部科学省告示第 105 号)」は、以下のことを定めています。

[社会科(「地図」を除く。)]
1 選択・扱い及び構成・排列
(5) 閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解又は最高裁判所の判例が存
在する場合には、それらに基づいた記述がされていること。

今回の閣議決定により、義務教育の学校教科書に「従軍慰安婦」の記述は出来なくなります。

中学校の歴史教科書に「従軍慰安婦」を復活させた山川出版社に対しては、文科省は直ぐに訂正勧告を出し、ページの差し替え等の措置を取るよう行政指導をすべきです。

閣議決定は官房長官談話(1993年河野談話)より、政府の決定として格が断然上です。

以下、質問主意書と答弁書の全文です。

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【質問主意書】
令和令和三年四月十六日提出提出
質問第九七号
「従軍慰安婦」等の表現に関する質問主意書

提出 馬場伸幸

「従軍慰安婦」等の表現に関する質問主意書

「従軍慰安婦」等の表現に関する問題の解決は、重大かつ喫緊の課題である。

平成四年の政府調査等では、慰安婦に関して軍や官憲による強制連行を直接示す資料は見つかっていないにもかかわらず、これまで「従軍慰安婦」の用語は、千田夏光氏の著書(昭和四十八年)以降世の中で広く使われており、その結果、あたかも女性たちが強制的に連行され、軍の一部に位置付けられていたとの誤った理解を日本国内のみならず国際的にも与えてしまっているとの問題があり、今後、政府としてこの用語を用いることは適切ではないと考える。その意味で、本年二月八日の衆議院予算委員会で加藤官房長官が「近年、政府においては、慰安婦という用語を用いており、従軍慰安婦という用語は用いておりません」と答弁されたことは高く評価する。

また「いわゆる従軍慰安婦」の用語も、平成五年八月四日の河野官房長官談話をはじめ広く使われている。菅内閣が同談話を継承して、そこで表現されているお詫びと反省の気持ちを引き継ぐことは十分理解するので、同談話そのものを見直すことは求めないが、「従軍慰安婦」の前に「いわゆる」を冠することは、先ほど述べた誤った理解を正すことにはならず、むしろ間違った印象を更に広めてしまう懸念があり適切ではないので、今後この用語を政府として用いることは適切でないと考える。

以上を踏まえ、次の事項について質問する。

一 政府として、平成五年八月四日の河野官房長官を継承するのか、改めて政府の基本的立場を示されたい。

二 政府はなぜ平成五年八月四日の河野官房長官談話において、「従軍慰安婦」という用語を使用したか。

三 「従軍慰安婦」という用語に、軍より「強制連行」されたかのようなイメージが染みついてしまっていると考えるが、近年、政府としてこのような「従軍慰安婦」という用語を使用していない理由は如何。

四 今後、政府として、「従軍慰安婦」や「いわゆる従軍慰安婦」との表現を用いることは、不適切であると考えるが、政府の見解は如何。従軍慰安婦という用語を使用しない場合であっても、例えば、軍や軍からの要請を受けた業者との関係を明らかにせずに、単に女性たちが「慰安婦として従軍させられた」といった表現を用いる等、「従軍」と「慰安婦」を組み合わせた表現を使用することも不適切であると考えるが、政府の見解は如何。

右質問する。

【答弁書】
令和三年四月二十七日受領
答弁第九七号
内閣衆質二〇四第九七号
令和三年四月二十七日

内閣総理大臣 菅 義偉

衆議院議長 大島理森 殿

衆議院議員馬場伸幸君提出「従軍慰安婦」等の表現に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員馬場伸幸君提出「従軍慰安婦」等の表現に関する質問に対する答弁書

一について

政府の基本的立場は、平成五年八月四日の内閣官房長官談話(以下「談話」という。)を継承しているというものである。

二から四までについて

平成四年七月六日及び平成五年八月四日の二度にわたり公表された政府による慰安婦問題に関する調査において、調査対象としたその当時の公文書等の資料の中には、「慰安婦」又は「特殊慰安婦」との用語は用いられているものの、「従軍慰安婦」という用語は用いられていないことが確認されている。もっとも、談話発表当時は、「従軍慰安婦」という用語が広く社会一般に用いられている状況にあったことから、談話においては、「いわゆる」という言葉を付した表現が使用されたものと認識している。

その上で、政府としては、慰安婦が御指摘の「軍より「強制連行」された」という見方が広く流布された原因は、吉田清治氏(故人)が、昭和五十八年に「日本軍の命令で、韓国の済州島において、大勢の女性狩りをした」旨の虚偽の事実を発表し、当該虚偽の事実が、大手新聞社により、事実であるかのように大きく報道されたことにあると考えているところ、その後、当該新聞社は、平成二十六年に「「従軍慰安婦」用語メモを訂正」し、「『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した』という表現は誤り」であって、「吉田清治氏の証言は虚偽だと判断した」こと等を発表し、当該報道に係る事実関係の誤りを認めたものと承知している。

このような経緯を踏まえ、政府としては、「従軍慰安婦」という用語を用いることは誤解を招くおそれがあることから、「従軍慰安婦」又は「いわゆる従軍慰安婦」ではなく、単に「慰安婦」という用語を用いることが適切であると考えており、近年、これを用いているところである。また、御指摘のように「従軍」と「慰安婦」の用語を組み合わせて用いるなど、同様の誤解を招き得る表現についても使用していないところである。引き続き、政府としては、国際社会において、客観的事実に基づく正しい歴史認識が形成され、我が国の基本的立場や取組に対して正当な評価を受けるべく、これまで以上に対外発信を強化していく考えである。

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< 参考データ 1>
第204回国会 97 「従軍慰安婦」等の表現に関する質問主意書
質問答弁経過情報
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/204097.htm

質問主意書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a204097.pdf/$File/a204097.pdf

答弁書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b204097.pdf/$File/b204097.pdf

< 参考データ 2 >
第204回国会 98 「強制連行」「強制労働」という表現に関する質問主意書
質問答弁経過情報
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/204098.htm

質問主意書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a204098.pdf/$File/a204098.pdf

答弁書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b204098.pdf/$File/b204098.pdf

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< 関連ニュース >

産経 2021.4.28
自民・下村政調会長 「慰安婦」政府答弁書「教科書は閣議決定にのっとった記述を」
https://www.sankei.com/politics/news/210428/plt2104280018-n1.html

産経 2021.4.28
加藤長官「立場変えるものでない」 「従軍慰安婦」の表現不適切との政府答弁書で
https://www.sankei.com/politics/news/210428/plt2104280009-n1.html

NHK 2021年4月27日
政府 “「慰安婦」という用語を用いることが適切” 答弁書決定
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210427/k10013001851000.html

産経 2021.4.27
「従軍慰安婦」表現は不適当 「強制連行」も 政府答弁書 教科書は使用
https://www.sankei.com/politics/news/210427/plt2104270018-n1.html

共同 2021年4月27日
「従軍慰安婦」は誤解招く 政府、答弁書を決定
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA27DPQ0X20C21A4000000/