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国連参加のノウハウ

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2025年11月15日に開催した「対国連活動 報告会」(主催:国際歴史論戦研究所)での山本優美子の発表「国連参加のノウハウ」をここに纏めて掲載します。

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2025.11.15 国際歴史論戦研究所 対国連活動報告会 山本優美子

国連参加のノウハウ

国連には様々な人権関連の委員会があり、NGOが参加できる仕組みがあります。自分が「訴えたい問題、テーマ何か」、「国連で何がしたいか」を明確にし、その問題はどの委員会が扱っているか、その委員会でNGOは何ができるか、を調べることが重要です。NGOの参加方法は全て各ウェブサイトに公開されていますので、自分で丹念に調べる努力も必要です。
ここではNGOが参加できる1.人権条約関連の委員会、2.人権理事会 について簡単に説明します。

1. 人権条約の委員会 human rights treaty bodies

人権条約を批准した国が条約の委員会に定期的に政府報告書を提出し、委員会から審査を受ける仕組みです。委員会と政府代表団との審査会合にNGOとして傍聴参加ができます。委員会にNGO意見書を提出、委員とNGOの会合にも参加、発言もできます。
NGOの意見を委員が参考にし、審査会後に発表する総括所見(concluding observations最終見解書とも訳される)における勧告(recommendation)にNGOの意見が反映されることもあります。

– 委員会開催:ジュネーブ国連
– 参加:オンライン登録で、誰でもNGOとして参加できる https://indico.un.org/
– NGOが出来ること:意見書提出(図1参照)、審査会参加、NGO会議に参加・発言
– 参加方法、手続き:それぞれの委員会のウェブサイトに全て書いてある。まめにサイトを確認し、調べることが必要
– 訴える問題:条約の第何条何項に関わる問題かを把握する
– NGO:どんなNGOが、どういう意見を、どういう文章構成で、出しているかを調べておく
– 日本の審査だけでなく、他国の審査にも意見書提出、参加ができる。

<委員会 と 前回の対日審査会の年>
自由権規約委員会 Human Rights Committee (CCPR) 2022
社会権規約委員会 Committee on Economic, Social and Cultural Rights (CESCR) 2013
人種差別撤廃委員会Committee on the Elimination of Racial Discrimination (CERD) 2018
女子差別撤廃委員会 Committee on the Elimination of Discrimination against Women (CEDAW)2024
拷問禁止委員会 Committee against Torture (CAT) 2013
児童の権利委員会 Committee on the Rights of the Child (CRC) 2019
障がい者権利委員会 Committee on the Rights of Persons with Disabilities (CRPD) 2022
強制失踪委員会 Committee on Enforced Disappearances (CED) 2018

<図1> NGO意見書の受付、締切、文字数、提出方法等は各委員会のウェブサイトで確認

2.人権理事会 Human Rights Council

年3回、ジュネーブ国連で開催され、世界各国の政府代表、NGOが参加します。スケジュール等は全て人権理事会のウェブサイト(https://www.ohchr.org/en/hrbodies/hrc/home)に掲載されます。NGOは意見書提出、発言(ビデオ可)、会議室を利用してのイベント開催ができます。
ただし、参加できるNGOは「経済社会理事会との協議資格Economic and Social Council (ECOSOC) Consultative Status」NGOに限られています。

3.国連協議資格NGO

このNGO資格は、国連のNGO委員会(The Committee on NGOs)に申請し、審査で承認されれば取得できます。申請にあたっての条件としてNPO法人、社団法人として2年以上の実績が必要です。他に規約、決算等の書類揃えて、オンラインでアップロードして申請します。

この資格があればNGOとしての活動の幅が広がります。
- 人権理事会に参加、意見書提出、発言申込ができる
- 国連建物内の会議室を利用 イベント開催できる
- ジュネーブ、ニューヨーク国連の年間パスが申請取得できる
- 参加できる会合が増える
現在6,657のNGOがこの資格を取得しており、その中で日本のNGOは80です。

この資格が無くても参加できる委員会はあります。自分が訴えたい問題、興味のあるテーマがどこの委員会に当てはまるか調べてみてください。

<資格なしでも参加できる委員会 例>
– Human rights treaty bodies 人権条約の委員会
– UPR  Universal Periodic Review  普遍的・定期的レビュー
– CWS  Commission on the Status of Women 女性の地位委員会
– Expert Mechanism on the Rights of Indigenous Peoples (EMRIP)先住民族の権利に関する専門家機構

4.参考情報

・UN Human Rights Civil Society Weekly Newsletter
登録 https://shorturl.at/lLP0B
※国連のCivil Society(https://www.ohchr.org/en/resources/civil-society)が発行するニュースレター。NGOがどのような活動ができるか纏まっている。対国連活動には登録必須。

・日弁連 国際人権ライブラリー
https://www.nichibenren.or.jp/activity/international/library.html
※外務省サイトより情報が分かりやすく整理されている

・外務省 人権外交 人権条約体(Treaty-based body)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken.html
※情報が上手く纏まっていなく、分かりにくいが公式情報なので必ず確認する

以上

2025.10.30 御巣鷹山慰霊と上野村訪問の記録

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1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故から今年2025年で40年になります。残念なことに時が経つにつれ益々事実無根、荒唐無稽な馬鹿げた陰謀説が流れているのが現状です。
そこで「損なわれた当時の関係者と自衛隊の名誉を回復する」目的のためになでしこアクションのサイトに
JAL123 カテゴリー http://nadesiko-action.org/?cat=38
を作成しました。
拡散にご協力お願い申し上げます。

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1985年8月の日航機123便墜落事故の現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)。
事故から40年となる2025年のこの秋、冬季閉鎖(11月中旬~4月下旬)になる前の10月30日に有志四人で御巣鷹山慰霊と上野村に行ってまいりました。

現地の様子と発見を写真とショート動画と一緒にご報告します。

<メンバー>
◆ 空花 正人:元日本航空社員、日航機事故当時は大阪空港支店航務課に勤務
◆ 南 尚志:元航空自衛官戦闘機操縦員、事故当時は百里から緊急発進したF4の二番機後席で事故機墜落の位置の測定等実施
◆ 加藤 匡純:登山愛好歴50年・薬学博士
◆ 山本 優美子(記録担当):事故当時、父親が航空自衛隊入間基地副司令、災害派遣の空自現地指揮官を務めた

ドライバー 空花、 南

[09:00ころ] 関越自動車道 下仁田ICを通過してroute45経由で上野村に入りました。

上野村に向かう道

[09:35] 川の駅上野(上野村ふれあい館)に到着。小休憩。
山が迫っているので、空が狭く感じられます。

かなり上空を旅客機らしき飛行機が飛んでいるのが見えました。

[09:55] 川の駅を出発。

たくさんのトンネルを抜け、急カーブの坂を上り、登山口を目指します。

登山口まで3.4km、もうすこしです。

[10:30] 登山口駐車場 到着
平日ですが、意外と車が停まっています。

[10:40] ここから徒歩で登ります。登山者用に杖が置いてありました。

階段を登っていきます。

ジム・バーネット 米国・国家運輸安全委員会委員長(事故当時)の碑

階段が急になってきました。

天候良く日がさしているので、登っていると暑くなります。

[10:55] 途中に休憩できるベンチがあります。

[11:00] この先、犠牲者のご遺族が立てた慰霊の墓標(板や碑)があります。

一番手前にあるのがこの碑です。
「N総理・自衛隊が 意図的に 殺害した乗客・犠牲者」と記されています。

もう一息

[11:12] 昇魂之碑 の場所に着きました。

管理人の黒沢完一さんがいらっしゃいました。

(右) 黒沢さん

昇魂之碑の前で

更に登っていくと遺品等のある小屋、様々な碑、遺族が立てた墓標があります。

もっと登っていくと、登山道ができていました。

転げ落ちそうな急斜面です。

説明表示「123便は最初に一本カラ松に接触し、続いてU字溝の部分に接触しました」

[12:00] 管理人の黒沢さんにご挨拶し、下山します。

慰霊登山ができるよう、整備して下さっている上野村と関係者の皆様に感謝です。

山を下って上野村訪問へ。

国指定重要文化財 旧黒沢家住宅

慰霊の園


上野村役場
(2025.11.1 現在 人口991人 男497人 女494人、世帯数509)

上野村長 黒澤丈夫之像

上野村小学校・図書館

[16:00] 小学校校庭から御巣鷹山の方角を眺めてみると、、、

[16:30] 上野村を後に帰路に着きました。

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御巣鷹山慰霊・上野村訪問の感想

加藤 匡純
今日は、お天気が非常に良くて、山に来てもこのくらいだと非常に助かりました。
今日の収穫は、前回行ったところより、高いとこまで行きまして、一本カラマツとU字溝が実際に目で見えたというところです。
それから、何と言っても小学校の敷地内から稜線で御巣鷹山は見えません、ということが確実に分かったとうことです。その辺が大きいですね。
ものを叫ぶのには、確信を持ってないと言えませんので。
その辺が大変収穫でした。

南 尚志
空花さんのお声かけのおかげで、40年かかって「サバイバーズ・ギルト」~ 自分だけ生きて帰ってきて良いのだろうか~みたいな感覚で40年間生きてきたので、その思いがやっと、御巣鷹山の亡くなられた皆様に対して慰霊ができてかないました。
お仕事が忙しい(1番機後席)渡辺修三さんと、連絡が取れていない(2番機・私の前席)赤星さん(編隊長・1番機前席)亡くなられた式地先輩、4人分のお祈りをしてまいりました。

空花 正人
急な企画も含めてね 来ていただきありがとうございました。
私何度も足を運んでいますけど、ますます愛着といますかね、忘れられない存在でいつもそばにいるようなそういった感じにとらわれました。
今日はどうもお疲れさまでした。

故安倍晋三氏がトランプ大統領に託した言葉~「慰安婦」と日韓関係

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一社)国際歴史論戦研究所に発表した論説を https://i-rich.org/?p=2428 から転載いたします。

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故安倍晋三氏がトランプ大統領に託した言葉  ~「慰安婦」と日韓関係

国際歴史論戦研究所
所長 山本優美子

米国のトランプ大統領自ら、日韓の「慰安婦」問題について大韓民国の首相に語った。2025年8月25日ホワイトハウスにて、大韓民国の李在明大統領との初の米韓首脳会談の席でのことだ。小一時間の会談の中で慰安婦についての発言は最後の4分程度であったが、正に故安倍晋三氏がトランプ大統領に話したであろう内容そのままをトランプ大統領が韓国大統領に伝えている。我々はトランプ大統領に感謝しつつ、日韓の友好関係について安倍氏が遺した言葉として心に留めておくべきだと思う。

The White House公式youtube

◆ トランプ大統領自ら切り出した「慰安婦」

切っ掛けは、韓国の記者がトランプ大統領に「訪米前に、李大統領は日本を訪問したが、韓米日の協力関係について議論するべきことはあるか」との質問だった。

トランプ大統領は自ら「慰安婦」について述べた。

「(日韓)両国をまとめるのは少し大変でした。というのは、あなた方はまだ「慰安婦」にこだわっているからです。そうですよね? 慰安婦です。慰安婦のことばかりが話題にしたがってました。私は、この問題はこの数十年間で何度も解決されたと思っていました。」
「韓国にとって非常に大きな問題でしたが、日本にとってはそうではありませんでした。日本は前に進もうとしていました。仲良くやっていきたいと。でも、韓国はこの問題にとても固執していました。」

続けて日韓関係についての次のような見解を語った。

「日本は韓国と良い関係を築きたいと思っています。もちろん、私は日本国民は素晴らしく、素晴らしい国であると考えています。そして日本はぜひ韓国と良い関係を築きたいのです。両国には共通点があります。北朝鮮問題を解決したいということです。
日本は韓国との良い関係を強く望んでいるし、また、私も必ずそうなると確信します。私が接した日本の人々は素晴らしい人たちで、韓国のあなたたちに対しても同じでしょう。」

最後に故安倍首相の名前を挙げ、日韓は素晴らしい関係になると結んだ。

「安倍首相は偉大な人物であり、私の偉大な友人でした。彼は暗殺されました。しかし、彼はあなたの国に非常に温かい感情を抱いていました。それは確かです。現在の首相も、私は非常によく知っていますが、同じように感じています。ですから、あなた方は日本と素晴らしい関係を築くでしょう。」

◆ 安倍・トランプと慰安婦問題

安倍首相が初めてトランプと会ったのは大統領就任前の2016年11月、ニューヨークのトランプタワーを訪問した時だ。2017年1月にトランブ大統領が就任してから、2020年9月安倍首相の辞任までのおよそ3年8か月間は日本国首相と米国大統領という関係だった。安倍氏が亡くなった2022年7月8日までを考えると6年近い交流があったことになる。

この間、韓国では2017年5月に文在寅政権が発足。2015年12月の日韓外相会談合意によって、慰安婦問題は「最終的かつ不可逆的」に解決されたにも関わらず、これを反故にする動きが続いた。

2018年1月、当時の康京和外交部長官が、2015年合意は真の問題解決とならないとする韓国政府の立場を発表。同年11月には韓国女性家族部が、日本の拠出金10億円で設立した「和解・癒やし財団」の解散を発表した。

2021年1月、元慰安婦等が日本国政府に対して提起した訴訟にて、韓国ソウル中央地方裁判所は、国際法上の主権免除の原則の適用を否定し、日本国政府に対して原告への損害賠償の支払などを命じる判決を出した。

海外では韓国系団体が慰安婦像・碑の設置運動を主導した。2017年以降も、海外の公有地だけでも米国のブルックヘブン(ジョージア州)、サンフランシスコ(カルフォルニア州)、フォートリー(ニュージャージー州)、独ベルリン、伊スティンティーノに像や碑が設置されている。

トランプ大統領にとっては、2017年11月の訪韓時、青瓦台(大統領府)で開かれた国賓晩餐で抱擁した高齢の女性が、自称元慰安婦被害者の李容洙氏であった事実を後に知ることになった一件も、もしかしたら「慰安婦」問題について関心を持つきっかけになったかもしれない。

◆ 国のトップの絆と歴史戦

トランプ大統領と安倍首相は日米首脳会談などの公式会談、電話会談だけでなく、一緒にゴルフをプレーするなど、親密な関係があったのは多くに人が知るところだ。在任中の会談回数は少なくとも30回から40回以上ともいわれている。

そういった関係にあっても、「慰安婦」と日韓関係をトランプ大統領に説明するのは、簡単ではなかっただろうと察する。海外では特に「慰安婦」は歴史問題ではなく女性の人権問題としてとらえられる。被害者と称する女性には同情せねばならず、彼女らの発言を否定することは許されないという圧力がある。慰安婦の雇用契約について歴史事実の論文を発表して世界中からバッシングをうけたハーバード大学ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授がその例だ。

今回の米韓首脳会談でトランプ大統領が自ら「慰安婦」を切り出し、韓国大統領に話したのは、トランプ大統領が故安倍首相を深く信頼し、その意味を充分理解していたからであろう。

安倍首相が亡き今、今回のトランプ大統領の発言は、日米両国トップの絆が遺してくれた我々日本と韓国へのメッセージといえよう。安倍晋三氏は天国から「トランプ大統領、ありがとう」と微笑んでいるのではないだろうか。

以上

<参考>
会談での慰安婦についての箇所の日本語訳と発言英語文字起こしはこちら

https://nadesiko-action.org/?p=19515

【韓国語版】故安倍晋三氏がトランプ大統領に託した言葉~「慰安婦」と日韓関係

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一社)国際歴史論戦研究所に発表した論説「故安倍晋三氏がトランプ大統領に託した言葉  ~「慰安婦」と日韓関係」 https://i-rich.org/?p=2428 の韓国語版です。

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고아베 신조씨가 트럼프 대통령에 맡긴 말~「위안부」와 한일관계

国際歴史論戦研究所
所長 山本優美子

미국 트럼프 대통령 스스로 한일간의 ‘위안부’ 문제에 대해 대한민국 대통령에게 말했다. 2025년 8월 25일 백악관에서 대한민국 이재명 대통령과의 첫 미한정상회담 자리에서의 일이다. 한시간의 회담 속에서 위안부에 대한 발언은 마지막 4분 정도였지만, 확실히 고아베 신조씨가 트럼프 대통령에게 말했을 내용 그대로를 트럼프 대통령이 한국 대통령에게 했다.다. 우리는 트럼프 대통령에게 감사하면서 한일의 우호관계에 대해 아베 씨가 남긴 말로 명심해야 한다고 생각한다.

The White House 공식 youtube

트럼프 대통령 스스로 말하기 시작한 ‘위안부’

계기는 한국의 기자가 트럼프 대통령에게 “방미 전에 이 대통령은 일본을 방문했지만 한·미·일간의 협력 관계에 대해 논의해야 할 일은 있을까”라는 질문이었다.

트럼프 대통령은 스스로 ‘위안부’에 대해 말했다.

“(일한) 양국을 묶는것은 조금 힘들었습니다. 그렇다고 하는 것은, 당신분들이 아직도「위안부」를 고집하고 있기 때문입니다. 그렇죠? 위안부입니다. 위안부의 말만이 화제로 할려고 했읍니다. 나는이 문제가 지난 수십 년 동안 여러 번 해결되었다고 생각했읍니다. ”
“한국에 있어서 매우 큰 문제였지만, 일본에 있어서는 그렇지 않았습니다. 일본은 앞으로 나아가려고 했습니다. 사이좋게 하고 싶다고. 하지만 한국은 이 문제에 매우 고집하고 있었습니다. ”

이어 한일관계에 대한 다음과 같은 견해를 말했다.

“일본은 한국과 좋은 관계를 구축하고 싶습니다. 물론, 나는 일본 국민은 훌륭하고 훌륭한 나라라고 생각하고 있습니다. 그리고 일본은 꼭 한국과 좋은 관계를 구축하고 싶습니다. 양국에는 공통점이 있습니다.북한 문제를 해결하고 싶다는 것입니다.
일본은 한국과의 좋은 관계를 강력히 바라며, 또, 나도 반드시 그렇게 될 것이라고 확신합니다.내가 접촉한 일본의 사람들은 훌륭한 사람들이며, 한국의 당신분들에 대해서도 같을 것입니다.“

마지막으로 고아베 총리의 이름을 들고 한일은 훌륭한 관계가 된다고 했다.

“아베 총리는 위대한 인물이었고 나의 위대한 친구였습니다. 그는 암살당했습니다. 그러나 그는 당신의 나라에 매우 따뜻한 감정을 가지고있었습니다.
그것은 확실합니다. 현재 총리도 저도 아주 잘 알고 있습니다만, 똑같이 느끼고 있습니다.  그러므로 여러분은 일본과 훌륭한 관계를 구축할  것입니다.

아베·트럼프와 위안부 문제

아베 총리가 처음으로 트럼프와 만난 것은 대통령 취임 전인 2016년 11월 뉴욕 트럼프 타워를 방문했을 때다. 2017년 1월 트럼브 대통령이 취임한 뒤 2020년 9월 아베 총리 사임까지 약 3년 8개월간은 일본국 총리와 미국 대통령이라는 관계였다. 아베씨가 죽은 2022년 7월 8일까지를 생각하면 6년 가까운 교류가 있었던 것이다.

그동안 한국에서는 2017년 5월 문재인 정권이 발족. 2015년 12월 한일 외상회담 합의에 따라 위안부 문제는 ‘최종적이고 비가역적’으로 해결되었음에도 불구하고 이를 휴지화 하는 움직임이 이어졌다.

2018년 1월 당시 강경화 외교부 장관이 2015년 합의는 진정한 문제 해결이 되지 않는다는 한국 정부의 입장을 발표. 같은 해 11월에는 한국 여성가족부가 일본의 기부금 10억엔으로 설립한 ‘화해·치유재단’의 해산을 발표했다.

2021년 1월 전위안부 등이 일본 정부에 대해 제기한 소송에서 한국서울중앙지방법원은 국제법상의 주권면제 원칙 적용을 부정하고 일본 정부에 원고에 대해 손해배상금 지불 등을 명령하는 판결을 내렸다.

해외에서는 한국계 단체가 위안부상·비 설치운동을 주도했다. 2017년 이후에도 해외의 공유지만으로도 미국의 브룩헤븐(조지아주), 샌프란시스코(캘리포니아주), 포트리(뉴저지주), 독 베를린, 이탈리아 스틴티노에 동상과 비가 설치됬다.

트럼프 대통령에게는 2017년 11월 방한시 청와대에서 열린 국빈 만찬에서 포옹한 노인 여성이 자칭 전 위안부 피해자의 이용수씨였던 사실을 나중에 알게 된 일도 어쩌면 ‘위안부’ 문제에 대해 관심을 가지는 계기가 되었을지도 모른다.

국가 톱의 유대와 역사전

트럼프 대통령과 아베 총리는 일미 정상회담 등 공식회담, 전화회담뿐만 아니라 함께 골프를 치는 등 친밀한 관계가 있었던 것은 많은 사람들이 아는 곳이다. 재임중의 회담 횟수는 적어도 30회에서 40회 이상이라고도 한다.

그런 관계에 있어도 ‘위안부’와 한일관계를 트럼프 대통령에게 설명하는 것은 쉽지 않았을 것이다. 해외에서는 특히 ‘위안부’는 역사 문제가 아니라 여성의 인권 문제로 파악된다. 피해자라고 칭하는 여성에게는 동정해야 하며, 그녀들의 발언을 부정하는 것은 허용되지 않는다는 압력이 있다. 위안부 고용계약에 대해 역사사실을 기술한 논문을 발표하고 전세계에서 배싱을 받은 하버드 대학 로스쿨의 마크 람자이어 교수가 그 예다.

이번 미한 정상회담에서 트럼프 대통령이 스스로 ‘위안부’ 에 관한 이야기를 시작해 한국 대통령에게 말한 것은 트럼프 대통령이 고아베 총리를 깊이 신뢰하고 그 의미를 충분히 이해했기 때문일 것이다.

아베 총리가 사망한 지금 이번 트럼프 대통령의 발언은 미일 양국 톱의 유대가 남겨준 우리 일본과 한국에 대한 메시지라고 할 수 있다. 아베 신조씨는 천국으로부터 「트럼프 대통령, 감사합니다」라고 미소하고 있는 것이 아닐까.

이상

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<출처>

The White House
President Trump Participates in a Bilateral Meeting with the President of the Republic of Korea  August 25, 2025
https://www.whitehouse.gov/videos/president-trump-participates-in-a-bilateral-meeting-with-the-president-of-the-republic-of-korea/

<한국어 번역>

기자: 이 대통령은 이 정상회담 전에 일본 총리와 만났습니다.

트럼프 대통령 : 그것은 좋은 일이었습니다.

기자: 한국, 미국, 일본의 협력에 대해서 논의하는 것은 뭔가 있읍니까?

트럼프대통령: 있다고 생각합니다. 예, 일본은 우리에게 훌륭한 동맹국입니다. 다만 (일한)양국을 묶는것은 조금 힘들었습니다. 그렇다고 하는 것은, 당신분들이 아직 「위안부」를 고집하고 있기 때문입니다. 그렇죠? 위안부입니다. 위안부의 말만이 화제로 할려고 했읍니다. 나는이 문제가 지난 수십 년 동안 여러 번 해결되었다고 생각했다.
하지만 아직 겹치는 문제가 남아 있습니다. 내가 말하는 것이 잘못되었을 수도 있고 적절하지 않을 수도 있습니다. 그러나 이――여성의,위안부의 문제에 대해 우리는 특히 구체적으로 논의했습니다. 이것은 한국에 있어서 매우 큰 문제였지만, 일본에 있어서는 그렇지 않았다. 일본은 앞으로 나아가려고 했습니다. 잘 지내고 싶다고. 하지만 한국은 이 문제에 매우 고집했습니다. 이해할 수 있을까요? (이 대통령으로부터) 대답해 주시면 좋다고 생각합니다. 좋은 질문이니까. 과거에 일어난 일 때문에 일본과 한국을 묶는 것은 어려웠습니다. 하지만 일본은 전진을 원한다고 할 수 있습니다. 한국은 다소 신중한 것 같네요. 제발.

이 대통령: (한국어로 발언)

통역 : 한국, 미국, 일본의 삼국간 협력은 매우 중요하며, 한일관계의 개선은 한미관계에 있어서도 중요합니다.

이 대통령: (한국어로 발언)

통역 : 트럼프 대통령이 삼국간 협력을 중시하고 있음을 알고 있었기 때문에 미국에 오기 전에 일본을 방문하여 우리가 안고 있는 어려운 문제를 해결하려고 했습니다.

트럼프대통령 : 괜찮아요.일본은 한국과 좋은 관계를 구축하고 싶다고 싶습니다. 물론, 나는 일본 국민은 훌륭하고, 훌륭한 나라라고 생각하고 있습니다.그리고 일본은 꼭 한국과 좋은 관계를 구축하고 싶습니다. 양국에는 공통점이 있습니다.북한 문제를 해결하고 싶다는 것입니다.
일본은 한국과의 좋은 관계를 강하게 바라며, 또, 나도 반드시 그렇게 될 것이라고 확신합니다.내가 접촉한 일본의 사람들은 훌륭한 사람들이며, 한국의 당신분들에 대해서도 마찬가지입니다

이 대통령: (한국어로 발언)

통역: 내가 일본 방문했을 때, 이시바 총리와 회담했습니다.양국간에 있던 많은 장애는 이제 제거되었다는 것을 실감했습니다.

트럼프대통령:그렇네요.내 임기중에, 우리는 그런 장애물을 없앴습니다.조금 남아 있었는데, 하지만 나의 임기중에 많은것을 제거했습니다.
그리고 아시다시피, 아베 총리이지만, 그는 위대한 인물이었고 나의 위대한 친구였습니다. 그는 암살당했습니다. 그러나 그는 당신의 나라에 매우 따뜻한 감정을 가지고 있었읍니다.그것은 분명합니다. 현재 이시바총리도 잘 알고 있지만 똑같이 느낍니다. 그러므로 당신분들은 일본과 훌륭한 관계를 맺을 것입니다.

【 資料 】トランプ大統領・李在明大統領 首脳会談(2025年8月25日)慰安婦についての箇所の日本語訳と発言英語文字起こし

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【 資料 】
米国トランプ大統領と大韓民国李大統領との首脳会談(2025年8月25日)から慰安婦についての箇所の日本語訳と発言英語文字起こし

<出典>
The White House 公式ウェブサイト
President Trump Participates in a Bilateral Meeting with the President of the Republic of Korea  August 25, 2025
https://www.whitehouse.gov/videos/president-trump-participates-in-a-bilateral-meeting-with-the-president-of-the-republic-of-korea/

The White House公式youtube

<日本語訳>
記者: 李大統領は、この首脳会談の前に日本の首相と会われました。

トランプ大統領: それはよいことでした。

記者:そこで、韓国、米国、日本の協力に関して議論することは何かありますか?

トランプ大統領:あると思います。そう、日本は我々にとって偉大な同盟国です。ただ、両国をまとめるのは少し大変でした。というのは、あなた方はまだ「慰安婦」にこだわっているからです。そうですよね? 慰安婦です。慰安婦のことばかりが話題にしたがってました。私は、この問題はこの数十年間で何度も解決されたと思っていました。
でも、まだ重なり合う問題が残っています。私が言うのは間違っているのかもしれないし、適当でないかもしれません。しかし、この――女性の、慰安婦の問題につて我々は特に具体的に話し合いました。これは韓国にとって非常に大きな問題でしたが、日本にとってはそうではありませんでした。日本は前に進もうとしていました。仲良くやっていきたいと。でも、韓国はこの問題にとても固執していました。お分かりになりるでしょうか?(李大統領から)お答えいただけると良いと思います。良い質問なので。過去に起きたことのために、日本と韓国を一緒にまとめるのは難しかったのです。でも、日本は前進を望んでいると言えます。韓国はやや慎重なようですね。どうぞ。

李大統領:(韓国語で発言)

通訳:韓国、米国、日本の三国間協力は非常に重要であり、また韓日関係の改善は韓米関係にとっても重要です。

李大統領:(韓国語で発言)

通訳:トランプ大統領が三国間協力を重視されていることを知っておりましたので、私は米国に来る前に日本を訪問し、我々が抱える困難な問題を解決しようとしました。

トランプ大統領:それはいいですね。日本は韓国と良い関係を築きたいと思っています。もちろん、私は日本国民は素晴らしく、素晴らしい国であると考えています。そして日本はぜひ韓国と良い関係を築きたいのです。両国には共通点があります。北朝鮮問題を解決したいということです。
日本は韓国との良い関係を強く望んでいるし、また、私も必ずそうなると確信します。私が接した日本の人々は素晴らしい人たちで、韓国のあなたたちに対しても同じでしょう。

李大統領:(韓国語で発言)

通訳: そこで、私が日本訪問した際、石破首相と会談しました。両国間にあった多くの障害は今取り除かれていることを実感しました。

トランプ大統領:そうですね。私の任期中に、我々はそういった障害を取り除いたのです。少し残ってはいましたが、でも私の任期中に多くを取り除きました。
そして、ご存じのとおり、安倍首相ですが、彼は偉大な人物であり、私の偉大な友人でした。彼は暗殺されました。しかし、彼はあなたの国に非常に温かい感情を抱いていました。それは確かです。現在の首相も、私は非常によく知っていますが、同じように感じています。ですから、あなた方は日本と素晴らしい関係を築くでしょう。

<発言 英語 文字起こし>
The Press: President Lee met with the Japanese Prime Minister before this summit.

The President: That’s good.

The Press: So is there something to discuss regarding the cooperation among South Korea, U.S. and Japan?

The President: I think so. Look, Japan is a great ally of us. And I had a little bit of a hard time getting you two together because you’re still thinking about comfort women. Right? Comfort women. That’s all they wanted to talk about, was comfort women. And I thought that was settled a few times over the decades.
But there is an overlapping problem with that.
Perhaps I’m wrong in saying it. Perhaps this isn’t right. But the whole — issue of the women, comfort women, very specifically, we talked. And it was a very big problem for Korea, not for Japan. Japan was,,, wanted to go. They want to get on.
But Korea was very stuck on that. You understand? So, I don’t know, perhaps you’d like to answer.
It’s a good question. It was hard getting Japan and Korea together because of what took place a long time ago. But Japan wants to do it, I can say.
Korea is a little bit more tenuous.
Please.

President Lee: (speaking Korean)

Translator: The trilateral cooperation among Korea, the U.S. and Japan is very important. And better Korea-Japan relations is also important for the Korea-U.S. relationship as well.

President Lee: (speaking Korean)

Translator: Because I know that, President Trump, that you put emphasis on trilateral cooperation, I made a visit to Japan before coming to the U.S. to settle the difficult issues that we have.

The President: Good. Well, Japan wants to get along very well with you.
And I find them to be great people, great country, obviously, and they want very much to get along with South Korea.
And you have something in common. You know, you want to solve the North Korea problem.
But Japan very much wants to get along with you, and I’m sure they will.
I find the people that I deal with to be wonderful people, as they do with you.

President Lee: (speaking Korean)

Translator: So when I visited Japan and met with Prime Minister Ishiba, I realized that many of the obstacles that existed between our two countries have now been removed.

The President: True. During my term, we removed them during my term.
There was an overlay a little bit, but we removed many of those obstacles during my term.
And, you know, if you look at Prime Minister Abe, who was a great man, he was a great friend of mine, and he was assassinated. But he felt very warmly toward your country, I can tell you that. And the current Prime Minister, who I’ve gotten to know very well, feels the same way. So I think you’re going to have a great relationship with Japan.