議会での慰安婦論争 6- 大阪府泉南市議会議事録より

地方議会によっては、議事録が検索サイトで簡単に調べられます。

討論ではありませんが、泉南市議会会議録検索システム http://asp.db-search.com/sennan-c/dsweb.cgi/ から抜粋した慰安婦意見書 提案理由です。

2009.09.25:平成21年第3回定例会(第5号) 本文

◯10番(小山広明君)  無所属
 それでは、提案の文書を読み上げまして、提案をさしていただきたいと思います。(読み上げ)

よろしく御賛同いただければと思います。
◯議長(谷 外嗣君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。質疑はありませんか。────松本議員。
◯17番(松本雪美君)日本共産党
 ただいま小山さんが読み上げてくださった意見書の中には、アメリカ下院議会が決議をしたということで、
これが採択されているということでしたが、どのようなものであったか、説明をお願いしたいと思います。

◯議長(谷 外嗣君) 小山議員。
◯10番(小山広明君) ありがとうございます。御質問していただきまして、より深い議論ができるということで喜んでおります。
 アメリカの下院、日本でいえば衆議院ですね。そこで案文の中にも書いておきましたように決議がなされております。そして、その後も、書いてあるようなオランダやカナダ、EU議会などでも同じような決議が上げられておりますし、日本でも一番最近では生駒市議会が上げておりますし、宝塚市議会も上げております。
 それでは、質問にありました米下院決議の内容についてちょっと御説明さしていただきます。
 日本政府は1930年代から第二次大戦継続中のアジアと太平洋諸島の植民支配及び戦時占領の期間において、日本軍への性的奴隷というただそれだけの目的のために、やがて世界に慰安婦として知られるようになった若い女性たちの確保を公的に行ったものであり、日本政府の強制軍事売春たる慰安婦制度は、その残酷さと規模において前例を見ないものとされるものであるが、集団強姦、強制中絶、屈辱、またやがて身体切除、死や結果的自殺に至る性暴力を含む、20世紀でも最大の人身取引事件の1つであり、日本の学校で使用されている新しい教科書には、慰安婦の悲劇、その他第二次世界大戦中の日本の戦争犯罪を軽視しようとするものがあり、日本の公人・私人が最近になって慰安婦の苦労に対し、日本政府の真摯な謝罪と後悔──おわびと反省を表明した1993年の河野洋平内閣官房長官の慰安婦に関する声明を弱め、あるいは撤回する欲求を表明しており、日本政府は1921年の「婦人及児童ノ売春禁止ニ関スル国際条約」に署名しており、また武力紛争が女性に与える特徴的影響を認めた2000安保理の「女性、平和と安全保障に関する決議1325号」に賛成票を投じたものであり、下院は人間の安全保障、人権、民主主義的価値観及び法の支配を促進しようとする日本の努力を、安保理決議1325号支持国となったこととともに称賛するものであり、日米の同盟関係は米国のアジア太平洋地域における安全保障の関心事の柱石の1つであり、地域的安定、繁栄にとって基礎的であり、冷戦後の戦略的展望における変化にかかわらず、日米同盟は政治的、経済的自由の保護促進、人権、民主主義機構の支援、両国及び国際社会の人々のために繁栄を確保することなど、両国共通のアジア太平洋地域における肝要な利益と価値に基づくものであり続けるものであり、下院は民間基金たるアジア女性基金の1995年設立をもたらした日本の公人と民間人の勤労と情熱を称賛し、アジア女性基金が日本の人々からの償いを慰安婦に届けるべく5,700万ドルの寄附金を集めたものであり、政府によって着手された、資金の多くを政府に負う民間基金であり、慰安婦の虐待と苦労に対する償いのためのプログラムやプロジェクトを実行することが目的であったところのアジア女性基金の任務が、2007年3月31日をもって終了し、基金が同日をもって解散することから、今や以下の形が下院の認識であります。
 (1)日本政府は1930年代から第二次大戦継続中のアジアと太平洋諸島の植民地支配及び戦時占領の期間において、世界に慰安婦として知られるようになった若い女性たちに対し、日本軍が性奴隷制を強制したことについて、明瞭かつあいまいさをとどめない形で公的に認め、謝罪し、歴史的責任を受け入れるべきである。
 (2)日本政府は、もし日本の首相がそのような謝罪を、首相としての資格で公式表明として発表すべきとするならば、これまでの声明、談話の真摯さと位置づけについて繰り返される疑問に決着をつけるようにするであろう。
 (3)日本政府は、日本軍のための慰安婦の性奴隷化と人身取引はなかったとするいかなる主張に対しても、明確かつ公的に反駁すべきである。
 (4)日本政府は、現在及び未来の世代に対し、この恐るべき犯罪について教育し、慰安婦に関する国際社会の数々の勧告に従うべきである。
 これがアメリカの下院における決議文であります。少し長かったわけでありますが、かなり明確にきちっと具体的に書いてありますので、このことを御参考によろしく御賛同いただければと思います。どうかよろしくお願いを申し上げます。
◯議長(谷 外嗣君) ほかに。────以上で本件に対する質疑を終結いたします。
 これより討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
 以上で本件に対する討論を終結いたします。
 これより議員提出議案第13号を採決いたします。
 お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
 〔「異議なし」「異議あり」の声あり〕
◯議長(谷 外嗣君) ただいまの議長の宣告に対し、御異議がありますので、本件については起立により採決をいたします。
 お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
◯議長(谷 外嗣君) 起立多数であります。よって議員提出議案第13号は、原案のとおり可決されました。
 ただいま可決されました意見書については、送付先等、その取り扱いは議長に御一任願います。

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