GAHTより 安倍談話について

歴史の真実を求める世界連合会GAHTより
安倍談話について https://gahtjp.org/?p=995

*********************************************************************

8月14日に、待望の「安倍談話」が発表された。よく四方に目配りが聞いた練れた声明であるとの評価もあるが、米国から見た私の感想は、「失望」の一語に尽きる。

先ず、何のための新しい談話であるかという問題である。今回、「村山談話」、「小泉談話」に次いで談話を出すならば、何らかの新しい観点が必要である。それは、広い世界史的な観点からの観察かもしれないし、以前の敵国との和解の言葉であるかもしれないが、それは、既に4月にワシントンで表明したものであり、新しいことではない。

より大きな問題は、この声明で、日本の総理大臣が公式に「進むべき進路を誤り、戦争への道を進んでいきました」として、日本政府の意思決定の過誤を認め、自ら戦争を仕掛けたと述べていることである。そして、外交的、経済的な行き詰まりを「力の行使」によって解決しようとしたと述べている点も、大きな誤りです。1920年代末からの世界的経済恐慌によってもたらされた世界の列強によるブロック経済化で日本は孤立化し、さらにソ連を根拠とした共産党の活躍で、日本は中国国民党との(間接的には中国共産党との)戦いに誘引されたこと、そしてドイツが英仏を攻撃し始めるや否や、米国はヨーロッパの戦争に参戦するために、同盟国の日本に圧力をかけて、降服か攻撃かを選ばせたという事実をすべて無視する歴史認識を表明したことになります。このような総理談話が再度出たことのよって、未来永劫、日本は侵略国家であったと海外から言われることは間違いありません。総理は、「侵略」という言葉を直接的及び意識的に使っていないようですが、文脈の流れからそのように判断されます。玉虫色の表現で通用するのは、国内だけです。

また、慰安婦については直接的には触れてはいませんが、「戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた」と述べて、暗に日本軍が女性の人権を蹂躙したことを認めています。まったく不必要な承認です。

安倍総理が、この談話を発表すると声明して以来、韓国、中国をはじめとして、米国からも厳しい注文が付けられたことは、承知しています。しかし、日本は主権国家です。自国内での知識、判断力、海外から得られた知識などを総合し、更に今後の日本国民の尊厳と繁栄のために効果のある「安倍談話」を期待していたのですが、この声明は、国民を更に自虐史観に追いやるものになってしまったと感じます。

目良浩一
GAHT 代表  

8 thoughts on “GAHTより 安倍談話について

  1. 日本市民 says:

    平成27年8月14日
    内閣総理大臣談話
    http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20150814danwa.html
    ===
    私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
    ===
    未だ未解決の【韓国軍ベトナム人慰安婦問題】を念頭に「戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた・・・」と述べられていることは大変いいことだと思います。
    日本が先頭に立って韓国を追及していくべきだと思います。ことは女性の人権問題ですからね。


  2. 石川 says:

    8月6日に発表された70年談話―21世紀懇報告を読んだ時、唖然といたしました。理解に苦しむ点のうち最大のものは、日本は国策として植民地解放のために戦ったのではない、というくだりです。つまりこの戦争は大東亜戦争ではなく、太平洋戦争であったと宣言しているのです。安倍総理が託した有識者の報告とは到底思えない代物でした。ただこういった有識者の報告書は実のところ、担当官庁が執筆するものであることを聞いたことがあります。なるほど、労働徴用をforced to workとした売国外務省が書いた報告書ならさもありなん。であるなら、総理は手順を踏んだあかしを残すために有識者会議を設けただけであって、70年談話はこの報告書とは異なるものになるだろうと踏んでいました。個人的には、今次談話はその期待を裏切らない談話であると評価しています。従来の談話を180度変更するのは、一貫性のない国と言う烙印を押され、かえって世界の信用を落とすことを考えると、ぎりぎりの線まで軌道を正常に近づけ、本当に良くまとめたものと胸にしみます。従って、もちろん、不満足な点はいくつかあります。最大の箇所は、目良先生ご指摘の部分です。しかしJapan took the wrong courseとしながらも、その前段では世界のブロック経済化による(日本排除)に苦しんだと記述しています。つまりこの一文にはそれこそJapan was forced to take the wrong courseという意味合いがにじみ出ている感じがないでしょうか。また、中国国民は苦しんだとありますが、苦しんだ原因は「戦争」であっって、「日本軍」とは言っていません。対照的に、英米捕虜が過酷な待遇を受けたのは日本軍であると言っています。終戦時600万の同胞が無事帰国できたお礼を述べていますが、アジア太平洋地域から帰還であって、ソ連の文字はありません。かように丁寧に言葉を拾っていくと、すべて日本が悪いとする戦勝国史観が間違いであることを訴えている気がいたします。慰安婦についても、現在の人権基準からして、女性の人権蹂躙であったと言っているのであっって、ならばそれは日本だけの問題ではなく世界共通の問題であったと訴えているのではないでしょうか。


  3. 日本市民 says:

    祝【本日、8月17日はインドネシア独立記念日です】

    インドネシア ジャワ島の残留日本兵 ラフマット・小野盛さん https://www.youtube.com/watch?v=aiMuFZoYwGg 


    • 日本市民 says:

      多くの日本人が知らない話
      https://twitter.com/shounantk/status/633236274506149888

      インドネシアを350年間支配していたオランダ軍を日本軍はわずか7日で追い出した。日本の敗戦後に戻って来たオランダ軍との独立戦争も、現地に残った日本兵が戦った

      彼等に感謝し
      独立記念日には日の丸も掲げている


  4. 日本市民 says:

    【安倍談話を台湾市民が歓迎】
    アジア諸国とは「韓国、中国」だけではない
    ===
    http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2624.html

    「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました」

    「台湾」「中国」が並んで記されているではないか。
    ===


    • 日本市民 says:

      【台湾からの重要なメッセージ!台湾の戦後70年と日本に残された宿題】
      戦後70年、未だ台湾人の悲哀を理解できないでいる日本人。
      もうマスコミに躍らされて、百害あって一利なしの韓国に、「韓国、韓国・・・」と目を向けるのは止めて、真に日本の友人である台湾と友好を進めていきましょう
      ===
      終戦から70年を迎える今年の首相談話には、きちんとアジアの国々を意識した謝罪や反省の言葉が盛り込まれた。特に、その中に、今年は台湾という言葉がはじめて使われた。

      「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。」

      日本人は、中国への侵略、朝鮮半島の植民地化に対する贖罪の気持ちを十分すぎるほど持っている。しかし、文句を言わないおとなしい台湾に対しては、背中を向けたまま70年が過ぎた。安倍首相の談話に使われた「台湾」という二文字には、かつての同胞台湾人への配慮が感じられ、それだけでもずっと無視されてきた台湾人は幾分なりとも報われる思いがする。

      この70年間、アジアのどこの国も独り立ちして歩き出すために苦労を重ねてきた。多くの国が戦争や内紛を経験し、民主主義国家として機能するにはまだまだ民意の成長を必要とする国も多い。しかし、戦後、植民地から解放されて、自分の国の設営に努力してきた国々は幸せである。中国、韓国、北朝鮮、フィリピン、インドネシア、などなど。

       ただ、一つ、台湾をのぞいて。
      台湾だけは、戦後、再び中国人(蒋介石率いる中国国民党)の植民地とされ、自分の国を持つことができなかったのだ。しかも、非近代的な教育水準の低い、人権というものを理解しない中国人による傍若無人な支配下に置かれた台湾人の苦しみは、日本人の想像をはるかに超えた厳しいものであった。

       しかし、日本人は、敗戦と共に、台湾を去った。去ったまま、かつて同胞として机を並べ、共に暮らした台湾人のことを一切忘れ去って背を向けた。台湾には中華民国という国があるのだな、と他人事のように見ていた。台湾には善良な日本教育を受けた人々が600万人もいたことを一番知っていたのは、日本人だったはずなのに。

       台湾人と中国人は同じではないのですか、という質問を受けることがある。全く違うのだが、簡単に見分ける方法をお教えすると、1895年に日本が台湾を統治するまでに台湾に住んでいた人々(紀元前から住む先住民族と中国大陸からの移民)が台湾人である。戦争中、共に日本兵として戦ったのが台湾人、敵だったのが中国人である。

      1945年当時、台湾人は台湾語(自分たちの母語)か日本語しか話せなかった。戦後、やってきた中国人に北京語を「国語」とするよう強いられ、一から勉強したのである。戦後、台湾を占領統治した中国人は、外省人とも言われるが、台湾人ではない。(ただし、台湾に来て70年も経って、外省人の3世4世たちは、自分たちの故郷は台湾で自分たちは台湾人だというアイデンティティを持つようになっている。そういう彼らはもう台湾人であると私は思う)

      戦争中、腰砕けで日本に投降しようとする蒋介石を叱咤激励するために、チャーチルとルーズベルトは勝手に「戦争に勝ったら台湾をおまえにやる」と蒋介石に口約束した(カイロ宣言)。本当はカイロ宣言に、何ら法的根拠はなかった。台湾は無人島ではなく、そこに近代的精神を持つ教育の行き届いた人民が600万人も住んでいることを、欧米は全く理解していなかった。または、知っていて、無視したかだ。

       戦後、台湾人は、自分の住まう土地のなかで、中国人に虐殺され、38年間に及ぶ戒厳令の下で、言論と行動の自由を奪われて暮らしていた。やっと、戒厳令が解除され自由に行動できるようになったのは、1987年で、翌年、蒋経国総統の急死によって、副総統から昇格した李登輝総統の下で、徐々に民主主義社会に移行することに成功した。それから20年が経つが、しかし、今もまだ国民党が隅々にまで作り上げた鉄壁の体制は、社会のあちこちに残って弊害となっている。

       たとえ、台湾国内が改善されても、大きな問題がある。国際的な台湾の地位である。
      中国国民党が「自分たちこそ全中国を代表する」と荒唐無稽な妄想を主張していたために、中国共産党に「中国は一つ、われわれが代表するもので、我が国と国交を結びたければ、台湾と縁を切るように」と言わしめたのだ。

      そのため、台湾は国連からも他の国際機関からも締め出され、日本をはじめ諸外国との外交関係を持っていない。現在、世界には195か国あるが、台湾はカウントされていない。2300万人の台湾人の人権は国際社会から無視されているのである。
      こんな可哀そうな境遇の国は、世界中さがしても他にない。

       この状況を打破するには、台湾人が国民党政権を打倒して、自らが主人公となる政治をするしか方法はない。台湾人が自らの国を経営し、国際社会に「台湾」として認知してもらうよう働きかけることが王道である。その時には、是非、日本に応援してもらいたい。
      それが、日本に残された宿題、戦後処理である。

      かつての宗主国日本は、台湾の戦後処理を応援する義務があるのではないか。それは、台湾人が他国からの干渉を受けずに、民主的な手段で自らの政治を行い、一国として成り立ってゆくことを積極的に見守ることである。

      そして、台湾が一国として独立した暁には、共に手を携えてゆく良きパートナーを隣国にもつことになるだろう。


  5. 日本市民 says:

    【外務省「謝罪はこの代で終わりに」、安倍談話を基に「歴史問題Q&A」を発表】
    (そもそも嘘、捏造話の類は対象外の話)
    http://www.recordchina.co.jp/a119486.html

    「歴史問題Q&A」は第2次世界大戦後の日本政府の立場をまとめたもので、安倍談話発表後、外務省のサイトからは以前のQ&Aは削除されている。


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *


*