米国戦争情報局(United States Office of War Information)、連合軍翻訳通訳部局(ATIS)、連合軍東南アジア翻訳・尋問センター(SEATIC)の尋問調書等における慰安婦部分については本サイトでご紹介しました。
※米国国立公文書館所蔵資料 アジア女性基金資料集より抜粋
http://goo.gl/LO9fDy
そこには慰安婦関連以外に、
・明治天皇の教育勅語を守り占領地域の人々に対しては平等かつ万全に接したこと
・ヒットラーの考えには全く同意も評価もしないこと
・天皇への崇敬とヒットラーを同列に置くことに対しては憤りさえ持ったこと
・天皇も国民も戦争は好きではないこと、
等の証言がなされており、ここにご紹介いたします。
これらを読むと、慰安婦問題をナチスのホロコーストにたとえることが、いかに荒唐無稽な言いがかりにすぎないかがわかります。又、このような証言こそユネスコと記憶遺産登録にふさわしいものと思われます。
今回ご紹介する文書はATISの21名の日本人捕虜で、捕虜地はラバウル、フィリピン、インドネシアスマトラ、上海、インドシナです。
もちろん微妙に違いはありますが、以下は多くの日本人捕虜が証言している内容です。
連合国に関し;
○ 反英米運動がなぜ起きているのかわからない。日本と英国との間には友人感情があったことは間違いない。反英米の動きがあるとすれば愛国的立場の人たちによるものであろう。
○ オーストラリア、アメリカの白人捕虜を見た。彼らは苦役も労働もしていなかった。オーストラリアの捕虜に対する待遇は日本兵よりよかったので不満に思った。
○ 明治天皇の教育勅語の教えに従い、占領地の現地の人々や捕虜に対しては平等に万全に扱った。
○ 中国人がなぜ日本人を嫌っているのかわからない。隣国なので仲良くすべき。
同盟枢軸国(ドイツ)に関し;
○ ドイツから援助があったことなど聞いたことがない。
○ ヒットラーについてはよく知らないが、ドイツ民族が優越していると言う主張は同意しない。天皇に対する日本人の崇敬はヒットラーに対するものとは全く違う。
○ 日本とドイツはそれぞれ異なる目的で戦争した。日本の幹部はドイツが日本が得た石油やゴムすべてを日本に保有させないということをよくわかっていた。もし、両国が今次戦争で成功していたら、次は両国で分捕り合戦の戦争が起こったであろう。
戦争に関し;
○ 戦争は好きではない。外国人は日本が戦争好きな国民だと思っているが全く違う。
○ 天皇が戦争を好きだとは思わない。
○ アメリカが資源の売却を拒否したので、東条には選択の余地がなかった。増大する日本の人口に対処できず、日本の存在はなかったであろう。
以上