【新刊紹介】国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘

2016年5月29日発売の新刊をご紹介します。

なでしこアクションでこれまで取り組んできた国連対策が、「国連に出かけ、発言しよう!」の題で3掲載されています。

日本発 ― 国連経由の逆輸入人権は、慰安婦問題以外にも夫婦別姓、マイノリティー差別、子供の過剰な権利、LGBT、ヘイトスピーチなど、たくさんあります。

この本を参考に、多くの保守系団体が国連対策に取り組んでいただきたいと願います。

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国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘―ジュネーブ国連派遣団報告
藤岡 信勝 編著 (著)
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¥ 1,944
単行本(ソフトカバー): 422ページ
出版社: 自由社; 初版 (2016/5/29)
言語: 日本語
ISBN-10: 4915237923
ISBN-13: 978-4915237928
発売日: 2016/5/29
商品パッケージの寸法: 18.8 x 12.8 x 2.5 cm

<商品の説明>
内容紹介
日本軍は20万人の朝鮮人女性を拉致して「性奴隷」にした…韓国と反日日本人が国連を利用して、世界にばらまいた大ウソを、〝慰安婦の真実国民運動〟(14の保守系団体の連絡組織)メンバー11名が国連に乗り込み、策謀を完璧に暴いた。 メンバーが目にした国連は、正義と平和の組織では決してなく、権謀術数の渦巻く、熾烈な闘いの場であった。日本政府、外務省が闘わなかったため、国連は反日勢力が我が物顔でうごめく場になっていた。 「性奴隷」の名称を世界に流布させた張本人、人権派弁護士・戸塚悦朗氏を国連欧州本部でインタビュー。彼は「性奴隷」の根拠を示せず、ぬらりくらり言い抜ける。結局、虚偽に満ちたプロパガンダであることの詳細が明らかになる。彼ら反日左翼は、ナゼ嘘をついてまで日本を貶めようとするのか、実態をうかがうことができる。 メンバーの中の2名の女性の、わずか2分間のスピーチが国連を動かし、日本政府を動かした。2016年2月、国連のセッションで、日本政府代表団団長・杉山審議官が「政府の調査では、強制連行の確認はない。20万人という数字の根拠はない。性奴隷という表現は事実に反する。他国の場合も法的に解決済み」と明言したのだ。画期的な審議官の発言を引き出した歴史的な名スピーチを掲載!

出版社からのコメント
国連で我が物顔にうごめく反日左翼の実態と策謀を11名の派遣メンバーが、3年間3回にわたりつぶさに調査、そして国連人権理事会で慰安婦の真実を訴えた。保守の大反撃が本書から始まる! 「歴史戦」の劣勢を一気にハネ返す、歴史的な意義ある書が誕生した。

日韓合意後も続くカナダでの慰安婦集会~挺対協と元慰安婦も登壇

カナダでは、アルファALPHAという団体が主体となって、慰安婦性奴隷・南京大虐殺をテーマにした集会が頻繁に開催されています。
2016年5月3日トロントで開催、韓国の挺身隊問題対策協議会の代表と元慰安婦の吉元玉(gil won ok)も登壇したシンポジウムの報告をご紹介します。

シンポジウムの動画
“Comfort Women” Panel Discussion at OISE (University of Toronto)
https://vimeo.com/165920935/9821db3376
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英語版/ENGLISH

慰安婦問題のパネルディスカッション -トロント大学OISEにて-

ミロスラフ・マリノフ

2016年5月3日、トロント大学のオンタリオ教育研究所(Ontario Institute for Studies in Education of the University of Toronto, OISE)で、「The Apology: Colonial and Militarized Sexual Violence Against Women」というテーマでシンポジウムが行われた。イベントの主催者は、The Centre for Women’s Studies in Education of OISE/UT、ALPHA Education(トロントアルファ), Centre for the Study of Korea (UT) 、その他。パネリストはティファニー・ション(Tiffany Hsuing日本政府の慰安婦対応を非難する映画、The Apologyの監督)、キル・ウォンオク(Gil Won OK、元慰安婦)、ヨン・ミヒャン(Yoon Meehyang、韓国挺身隊問題対策協議会 常任代表)、ジュディー・チョ(Judy Cho、トロントアルファのプログラムディレクター、今回は通訳者として参加)、ヤナー・モハメド(Yanar Mohammed、イラク出身のカナダ人フェミニスト活動家、Organization of Women’s Freedom in Iraq 代表、ウィニー・ムチュバ(Winnie Muchuba、 コンゴ出身で自身が暴力被害の経験者。Romero House and Parkdale Community Health Centerの代表) 進行は、アンジェラ・ライトル(Angela Lytle、OISEの親韓フェミニスト活動家)である。

司会進行役のアンジェラ・ライトル

司会進行役のアンジェラ・ライトル

 

ここで二点述べておきたい。まず、OISEは、極左思想を学生に植え付ける教育機関であり、多くの教師は自分たちはマルクス主義者であると公然と宣言している。彼らは先進国(カナダも含めて)に対しては非常に敵対的で、先進国の発展は植民地搾取をした結果に他ならないと主張している。例えば、トロント大学で行われるほとんどすべてのイベントで極左教師(Lytleも例外ではない)や司会者はこのようなことを言う。「我々は先住民が所有する土地の上に立っている。この土地はいまでも植民地のままである」。実際には先住民ははるか昔に自分たちの土地を売り払ってしまったというのが真実であるが、カナダという国をおとしめることが彼ら左翼の目的であるから事実は関係ない。このパネルディスカッションで「慰安婦」を取り上げることは、同じように日本を不当におとしめようとする試みである。

 ティファニー・ション(映画、The Apologyの監督)

ティファニー・ション(映画、The Apologyの監督)

 

次に指摘したいのは、主催者が過去の出来事である慰安婦の問題に現在起こっている問題を盛り込んだことである。イラク出身のパネリスト、ヤナー・モハメドは、2003年のアメリカのイラク侵攻後に女性が地元住民やアメリカ人に誘拐され、レイプされ奴隷として売り飛ばされたという話をした。またウィニー・ムチュバの話は、彼女の出身国であるコンゴの戦争が及ぼす女性への影響についてだった(イラクもコンゴも女性の被害は内戦により引き起こされたものであり、植民地化政策とは関係がない)。このような議論は、日本がイラクやコンゴなどのような法秩序がない国と同じように酷い国である、というイメージをつくりだしている。

イラク出身のパネリスト、ヤナー・モハメドとコンゴ出身のウィニー・ムチュバ

 

ティファニー・ションもヨン・ミヒャンもそれぞれのプレゼンテーションで、日本軍が20万人もの韓国人女性を誘拐したことや戦争時の被害者の証言が重要であることを強調した。二人の論点は以下のとおりである。誘拐された韓国人女性(韓国人以外の女性も含む)は、日本が占領した国で性奴隷にされた。性的暴行を受けたことを非常に恥じているため、その真実を告白するまでに長い何月を要した。元慰安婦の支援組織は現在までに500人の生存者を確認したが、ほとんどの女性が記憶が定かでなかったり、過去のことは忘れたいと思っている。

元慰安婦のキル・ウォンオク

元慰安婦のキル・ウォンオク

 

ヨン・ミヒャンが示したいくつかの事例は実に奇妙である。キル・ウォンオク(パネリストとして出席)は13才の時に誘拐されたが、韓国の太陰年(lunar year)に当たる年だったので彼女は実際には11才だった。ヨン・ミヒャンが例に上げたもう一人の慰安婦は当時15歳の少女だった。毎日疲労が激しかったので薬を打たなければならない状態だった。1995年、この女性がヨン・ミヒャンの前に現れたとき体に針の跡が残っていたという。(この話にはかなり無理がある。1930年代の注射針の傷が1995年まで残っているのだろうか)

ヨン・ミヒャンはまたこのようなことも言っていた。2011年の東北大震災の時に被災地で多くの女性がレイプの被害にあった。挺対協は5万ドルと元慰安婦のメッセージを添えて下着の入ったパッケージを被災地の犠牲者に送った。挺対協はベトナム戦争に派兵された兵士によるレイプについても追及している。安倍首相は祖父が戦争犯罪人なので真実に向き合うことを拒否している。2015年12月の日韓合意の謝罪は不十分である。日本が罪を完全にすべて認めて元慰安婦に金銭的な補償をするべきである。日本は、日本が犯した罪を盛り込んだ教科書を採用すべきである。

筆者はヨン・ミヒャンが慰安婦に関する話が真実だと主張しているその根拠について、また、大震災時のレイプに関してもどこのメディも問いあげていなかったので講演後に質問をした。まず、ヨン・ミヒャンが主張する慰安婦の話が真実だ、とする点に関しては、1945年のマッカーサーの「Amenities in the Japanese Armed Forces」の記述に基づいている。そして、東北大震災のレイプの事実は日本の女性団体からの情報だと述べた。

この質問の後、筆者の友人が慰安婦の年齢に関してさらに質問をした。彼女はその時持っていた本を引用して、女性には賃金が支払われていたこと、女性の年齢が17歳から30歳までとされていたことからみて11才の少女がリクルートされた可能性は極めて低いのではないかと問題を提起した。

ヨン・ミヒャンの反応は、明らかに左翼フェミニストは理性的な質問をいやがるとうことを示している。ヨン・ミヒャンの表情から苛立つ様子が読み取れ、本の内容よりも犠牲者の証言が大事だと言うだけである。進行役のアンジェラ・ライトルは「この場所は犠牲者を尊重しその活動を褒めたたえる“政治的なセーフスペース”であり、(犠牲者を尊重し、彼女たちの活動を褒めたたえることに対して)質問を投げかける場所ではない。質問者はこのイベント混乱させようとしている」と、まともな質問をした筆者の友人を批判した。ヤナー・モハメドもライトルのコメントにうなづいていた。そして、イベントの後半で「被害者の声に対して嘘つき呼ばわりするのは「政府を代弁するフェミニスト(state feminist)」で私たちの信念を攻撃している」とコメント。直接ではないが、彼女のコメントは筆者の友人のまともな質問を批判するものであった。

これが左翼狂信者が支配する教育機関で行われている、カナダのアカデミックな議論のレベルである。このような狂信者と議論することを非常に難しくしているのは、彼らのアジェンダを反証する明白な事実があることを彼らが受け入れないことである。左翼にとって議論の土台となるのは感情と個人攻撃である。そして、左翼は自分の考えや意見をかなり強引に推し進めるため、政治家はこのような狂信者は影響力があるという印象を持ってしまうのである。

講演後にインターネットでマッカーサーのレポートを検索した。(*)わかったことはレポートで性奴隷などまったく証明されていないことだった。戦時中の慰安所はモラルに反するという意見があるが、慰安婦は決して奴隷ではなかった。慰安婦はお金を支給され、日本軍は彼女たちに貯金をするように奨励していたのである。もし挺対協がマッカーサーのレポートを重要視しているのなら、日本が日本の主張を裏付けるためにこのレポートを使わないのはおかしな話である。

そして最後に、筆者が提言したいのは20万人が誘拐されたというパネリストの主張に関してである。20万人誘拐をさらに追及することで、日本軍による20万人誘拐説の嘘を証明できるのではないか。もし韓国政府が20万人が誘拐されたと言い張るのなら、日本政府は誘拐された女性の経歴を含めたリストを要求するべきである。

2016年5月16日

 

(*) 参考資料
Amenities in the Japanese Armed Forces
I.G.No. 6310
B.I.D.No. 1228
DATE OF ISSUE 15 November 1945

MacArthur Document Reports Imperial Japanese Military’s “Sanction” of Comfort Women Brothels
By Dennis Halpin
US・KOREA INSTITUTE AT SAIS August 15, 2013

 

【 著者 ミロスラフ・マリノフ(Miroslav Marinov) 】
カナダ在住のライター・フリーランスジャーナリスト。ブルガリア出身。ソフィア大学哲学科を卒業後、ブルガリア科学アカデミー哲学研究所にて博士課程修了。北米の政治を中心に執筆活動中。
近著  Lynched:The Media War against Rob Ford

Thoughts about the Panel Discussion on the Comfort Women Issue at OISE

日本語版/JAPANESE

A panel discussion took place on May 3, 2016, at OISE (Ontario Institute for Studies in Education), faculty of the University of Toronto. The topic was: “The Apology: Colonial and Militarized Sexual Violence Against Women”. The event was sponsored by The Centre for Women’s Studies in Education of OISE/UT, ALPHA Education, Centre for the Study of Korea (UT) and a few other institutions. The participants included: Tiffany Hsiung, creator of the documentary “The Apology” that attacks Japan’s handling of the “comfort women” issue; the “comfort woman” survivor Gil Won Ok; Yoon Meehyang, feminist activist and a director of the Korean Council for the Women Drafted for Military Sexual Slavery by Japan; Judy Cho from ALPHA as a translator; a feminist activist from Iraq; a woman victim of violence from Congo. The discussion was moderated by Angela Lytle, a feminist and pro-Korean activist.

Angela Lytle

Angela Lytle

 

Two things should be noted here. First, OISE is an institution with an extreme leftist agenda. There are many professors there who openly support Marxism. They are very hostile toward the developed countries (including Canada) claiming that all their achievements are the result of colonial exploitation. For example, at every event at the University of Toronto they make a statement (Ms. Lytle did the same here) that they are standing on Indian (native) land that is still colonized. The truth is that the Indians sold the land centuries ago, but the goal is to humiliate Canada. The inclusion of the “comfort women” issue in a discussion was an attempt to treat Japan in the same way.

Tiffany Hsiung, creator of the documentary “The Apology”

Tiffany Hsiung, creator of the documentary “The Apology”

 

Second, beside the Korean women, who discussed an old event, they included in the panel two women affected by current events. The Arab woman spoke about kidnapping of women to be raped or sold as sex slaves by locals and Americans after the US invasion of 2003. The woman from Congo spoke about the war’s effects on women in her country (and that’s a civil war, which has nothing to do with colonialism). Such a discussion created the impression that now Japan is as bad as the two lawless countries, Iraq and Congo.

Yanar Mohammed from Iraq and Winnie Muchuba from Congo

 

Both Ms. Hsiung and Ms. Yoon emphasized in their presentations the testimonies about the war events. They repeated the claim of the 200,000 Korean women abducted by the Japanese government. They were forced to perform sex services in the countries occupied by Japan (along with women from other nationalities). Most of them were too ashamed to admit that they were sexually assaulted, that’s why it took so many years to uncover the truth. Their organizations so far have found about 500 survivors and most of them are losing their memories or want to forget the events.

the “comfort woman” survivor Gil Won Ok

the “comfort woman” survivor Gil Won Ok

 

Some of the examples of Ms. Yoon were quite odd. She claimed that Ms. Gil (present at the panel) was abducted at the age of 13, but that was in lunar year, so she was actually 11. Another girl, aged 15, was so exhausted that they had to give her drugs every day. When she showed up at Yoon’s organization in 1995, she still had marks from the needles. (That was too much – no needle scars can survive from the 1930’s to 1995.)
Ms. Yoon said that after the earthquake in Japan in 2011 many women from the disaster area have been raped and her organization provided material support to the victims – $50,000 – and also sent them packages with underwear with a message from the surviving “comfort women” in each package. They also pursue for alleged rapes by Korean soldiers who fought in the Vietnam War. Shinzo Abe is refusing to face the “truth” because his grandfather was supposedly a war criminal. The apology of December, 2015, was not enough – they want the Japanese to accept full guilt and provide more money. They are also expected to change the history textbooks to reflect the guilt.

I was curious about their fact sources and asked about them during the Q&A session. I also asked about the information about the Japanese women allegedly raped after the earthquake, because that was not covered in the press. She said regarding the former that a crucial evidence was a report commissioned by General MacArthur in 1945: “Amenities in the Japanese Armed Forces”. As of the second question, Ms. Yoon said that they got the information from women’s organizations in Japan.

A friend of mine asked about additional proof. She quoted books on the issue which revealed that the women were recruited for pay and the ages of the women wanted ranged from 17 to 30 years, thus it was very unlikely to recruit an 11-year old girl.

The reply showed clearly that the militant lefty feminists are not fond of rational discussion. Ms. Yoon became visibly irritated and said that the testimonies of the victims are much more important than books. The moderator accused my friend of disrupting the event – this was supposed to be a “safe political space” where the “victims” are celebrated and not questioned. The Arab woman on the panel also chimed in, saying that my friend was a “state feminist” trying to attack their cause. That is the level of the academic discourse in Canada, where educational institutions are controlled by leftist fanatics. What makes an argument with them very difficult is that they reject outright facts that disprove their agenda. They keep the discussion based on emotions and personal attacks against the opponent. Since those people are very aggressive in promoting their views, they create the impression in politicians that they are influential.

After I came home, I found General MacArthur’s report online.(*) It doesn’t prove sexually slavery at all. Though the wartime brothels could be considered immoral, the women working in them (Japanese, Korean and Chinese) were anything but slaves. They were paid and encouraged by the authorities to save money. If the Korean activists find the document so important, it is strange that the Japanese side doesn’t use it to prove its points.
Also, another venue of proving them wrong is to go after the claim of the 200,000 abducted women. Japan may demand lists and backgrounds of those women, if the Korean government insists that the claim is true.

Miroslav Marinov

(*) reference materials
Amenities in the Japanese Armed Forces
I.G.No. 6310
B.I.D.No. 1228
DATE OF ISSUE 15 November 1945

MacArthur Document Reports Imperial Japanese Military’s “Sanction” of Comfort Women Brothels
By Dennis Halpin
US・KOREA INSTITUTE AT SAIS August 15, 2013

 

<VIDEO>
“Comfort Women” Panel Discussion at OISE (University of Toronto)
https://vimeo.com/165920935/9821db3376

ケイ氏(国連特別報告者)とダディン女史(コネチカット大学)講演

カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)におけるケイ氏とダディン女史の講演

GAHT-US( 歴史の真実を求める世界連合会
代表  目良浩一

2016年5月12日に、国連の特別報告官に指名されて、日本における「報道の自由」の状況を調査した法学部のデイビッド・ケイ氏(彼は実務経験によって教授なったのでクリニカル教授という資格を持つ)とコネッチカット大学のアレックス・ダデン教授による日本についての発表会があることをなでしこアクションからの通知で知った。最近、日本の報道について深刻な批判を発表した国連特別報告官と、日本について極めて厳しい発言をしている歴史学者との組み合わせであったので、大変興味を持って出席した。

比較的新しいが、ゆったりとした広大なUCIキャンパスの建物の一つの会議室に机がロの字型に並べられ、20名くらいの参加者がいた。大学院の学生が数名の他は、他大学、他学部からの先生方であると思われた。発表はダデン教授の「特定秘密保護法」が、市民の知る権利を侵すものであるという主張から始まった。それに応じて、ケイ氏は、最近の高市大臣の放送法を適用して、「メディアを制裁することもある」という声明が、報道の自由を束縛するものであるという主張を展開した。この国連特別報告官は、日本にわずか一週間の滞在にも拘らず、あたかも日本のメディアの状況を熟知している如く、上記のような批判を下したのである。ダデン氏は、2014年に発効した「特定秘密保護法」が、特定の政府内の秘密を守るべき公務員にだけ適用されるにもかかわらず、それが日本の政府の意思によって情報が抑圧されるとして、問題にしていた。

私は、ケイ氏に、日本におけるメディアの実際の偏向状況を知っているかと尋ねた。また、日本で面会した人のリストを公開できるかと尋ねた。更に、日本では報道機関の外国人・外国籍組織による所有について、アメリカのように制限がないことを指摘したが、いずれについても満足な回答は得られなかった。

この二人に共通することは、安倍政権によって、日本では報道の自由が抑圧されて、それによって日本は危険な道を歩むことになっていると強調し、自由民主党政権の打倒を狙っている者に協力しているのである。因みに、ケイ氏は、学術的には実績に乏しいが、国務省の実務経験から教職に入った法科大学院卒業生で、中国で教職に就いた経験がある。したがって、この講演会は、国連とある隣国が計画した安倍政権打倒策の一環とみることは、穿ち過ぎであろうか。

<参考サイト>
Japan Business Press 2016.5.11(水) 古森 義久
どこが公正?日本叩きに手を貸す国連特別報告者
デービッド・ケイ氏が反日の急先鋒と公開討論
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46808

Access Asia Spring 2016
http://accessasia.journalofasianstudies.org/index.php/18-presentations/spring-2016/4-spring-2016
May 12: Alexis Dudden (Professor of History, UConn) and David Kaye
(Professor of Law, UCI, and UN Special Rapporteur),

国連CSW60なでしこアクション主催イベント 共同ウィークリー に掲載

国連ニューヨーク 女性の地位向上委員会で、2016年3月24日なでしこアクションが主催したパラレルイベント

「紛争時の女性の人権~女性の尊重への日本の取り組み」
“Women’s Rights under Armed Conflict – Japan’s Approach to Respect Women”

が、共同通信社 会員制週刊情報誌「Kyodo Weekly」(共同ウィークリー)2016.4.25号で

在米邦人が国連で“和解”訴え
慰安婦問題で日韓解決受け

 国連のCSW(女性地位向上委員会)が米ニューヨークで開催した「紛争時の女性の人権」イベントで、慰安婦問題を巡り在米邦人が“和解”を訴え、大きけな反響を呼んだ。

として、記事で紹介されました。

執筆者のジャーナリスト 北沢 栄 氏のサイトに同じ記事が掲載されていますので、是非ご一読ください。

在米邦人が国連で“和解”訴え/慰安婦問題で日韓解決受け
http://www.the-naguri.com/kita/kita_side_b71.html