国連 人種差別撤廃委員会 参加報告 山本優美子

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2018(H30)年9月3日   なでしこアクション代表 山本優美子

 

国連 人種差別撤廃委員会 参加報告
委員会の審査・勧告は日本に必要なし

 

国連ジュネーブで人種差別撤廃員会96期(8/6-30)(以下、委員会)の対日審査会が行われ、日本政府への最終見解書が発表された。

中国のように深刻な人権侵害・差別が現在進行形で起きている国に対しては委員会の審査が必要だ。今期は対中国審査会も行われたが、我々がサポートした南モンゴル出身者のオルホノド・ダイチン氏が訴えた結果、委員会からチベット・ウィグルに加えて初めてモンゴルの人権問題が中国政府に勧告された。

しかし、日本の場合は全く状況が違う。自分たちが差別されていると訴えることによって利する所謂左派のNGOが政治目的を持って委員会で活動し、委員会は彼らの意見そのもののような勧告を出しているのだ。

委員会の委員18名は世界各国から集まった優秀な経歴の人たちではあるが、複数の国のたくさんの問題を短期間に審査する。一つの問題について深く調査研究しているとは思えない。

私は、保守系の各団体と協力して二十一NGO合同意見書を取り纏めて提出、現地で会議に参加・発言した経験から委員会の実態を知っていただきたくここに報告する。

 

◆  慰安婦問題  委員の偏向

本来であれば委員会は「事実を基に」で審査すべきである。ところが実態は大きく違う。

米国のマックドゥーガル委員は、1998年に国連特別報告者として報告書「現代的形態の奴隷制度」を書いた女性である。この報告書では、慰安所を「強姦所」として日本の法的責任を非難した。委員会では「私は25年間ほどこの問題に関わってきた」と専門家であることを強調する一方で、「事実の議論はやめましょう。これは女性の尊厳の問題です。」、「慰安婦の大多数は韓国出身だったのが事実です」と発言した。

韓国の鄭鎮星(チョン・ジンソン)委員は、元慰安婦の支援を行う「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」の共同代表だった女性である。日本代表団が強制連行と性奴隷を否定したのを受けて鄭委員は、「慰安婦の悲惨な状況の文書、写真、映像、証言など証拠はたくさんある。」と反論。挺対協の英名「The Korean Council for the Women Drafted for Military Sexual Slavery by Japan」に性奴隷Sexual Slaveryという言葉を使っていると性奴隷の理由にならないことを述べた。

中国の女性委員もいる。このような委員会が慰安婦問題について勧告を出すのは極めて不公正である。

 

◆ 慰安婦問題  日本政府、謝罪の説明はもうやめよ

日本政府代表団は慰安婦問題を「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」として、多くの時間を使ってアジア女性基金、日韓合意などのお詫びと償い金の取り組みを説明し、最後に「一部に不正確な情報や理解がある」として強制連行や性奴隷を否定した。

しかし、謝罪とお金は慰安婦への犯罪を認めたことを意味する。その後に性奴隷と強制連行を否定するのは矛盾した話で委員は理解できない。日本政府はこれまでに何度も繰り返してきた「謝罪の説明」はもうやめるべきだ。

ベルギーのボッソート委員は、ハーグ常設仲裁裁判所の裁判官で元ベルギー憲法裁判所の判事という識者だ。彼でさえ「問題を矮小化、否定するのは受け入れられない。性奴隷が適切でないという理由が理解できない」と会議の最後に発言している。

日本政府は国連の場で長年ひたすら謝罪の説明をしてきたが、2014年7月に初めて性奴隷を否定した。それでも、国連は変わらず「慰安婦への人権侵害の責任を認めよ、被害者中心に取り組め」、更には「家族にも適切な対応を」と勧告する。被害者としての慰安婦を訴え続けるNGOがいる限り、同じような勧告が繰り返されるだろう。

日本政府代表の大鷹審議官は、「客観的な見方や議論も必要だ。有識者や学者の研究成果が発表され英訳もすすんでいる。是非ご覧いただきたい。」と述べている。その通りではあるが、委員がそこまで調べるとは到底思えない。

日本政府はクマラスワミ報告のへの反論書も含め、事実関係を纏めた資料を作成し、委員会に提出してはどうだろうか。今も委員にとって慰安婦は日本軍に残虐な扱いを受けた性奴隷のままなのだ。

 

◆ 特定のNGOの影響を受ける委員たち

前述のボッソート委員は在日韓国人問題についての発言の冒頭で「日本にいる40万人の韓国人の大多数は植民地時代に強制移住させられた人とその子孫である。」と全く事実に反することを述べた。このような誤った前提の上で、日本で差別されている少数民族としての在日韓国人の人権が審査されるのだ。

今回も、在日韓国人の差別をなくす為として、地方参政権、朝鮮学校への補助金、意思決定ができる公職への参画、国民年金加入を認めよ、などの勧告が出された。

アイヌ、部落民についても同じようにNGOからの差別の訴えが勧告となっている。

ヘイトスピーチにも多くの時間を割いて審査された。委員は、日本はヘイトスピーチが増加していると言うが、果たしてそうだろうか。予想通り勧告は更に厳しい取り締まりを求める内容になっている。一点注目すべき点は、現在のヘイトスピーチ解消法は「本邦外出身者」のみ対象となっているがこれを「hate speech against any person」つまり「誰でも対象にすべき」と勧告されたことだ。もし、このように改正されれば日本人へのヘイトスピーチも対象となりえる。

また、今回は仲村覚氏(日本沖縄政策研究フォーラム)が、沖縄県民は「先住民族」ではないと主張する意見書を出し、会合でも直接委員に口頭で訴えた。それにも関わらず委員会は沖縄県民を「先住民族」と認識するよう勧告を出した。沖縄県民の殆どが知らぬ間に勝手に先住民族勧告をするのは異常な状況だ。これも政治目的をもった一部のNGOの意見を委員会が取り入れているためである。また今回は、そういったNGOと委員会が予定表に記さない非公式会合をもった事実も確認されている。

 

◆ 見過ごせない勧告の影響

委員会の勧告には法的拘束力はない。しかし実際は、国連のお墨付き勧告となって影響を及ぼす。

例えばH28年(2016年)から施行されたヘイトスピーチ規制法だ。法務省のサイトには施行の背景として「平成26年7月の国連自由権規約委員会による日本政府報告審査における最終見解、及び同年8月の国連人種差別撤廃委員会による同審査における最終見解で,政府に対してヘイトスピーチへの対処が勧告されています」とある。この法が出来たのは人権委員会の勧告の影響があるというのだ。

また、H10年(2008年)に最高裁が国籍法の婚外子差別を違憲と判断した判決文では、「我が国を取り巻く国内的,国際的な社会的環境等の変化に照らして」として、自由権規約委員会と児童の権利委員会による「婚外子差別をなくすための法改正勧告」を違憲の理由としている。

勧告には拘束力がないとは言え、実際はこのように法の施行や最高裁判決の理由に使われてきたのだ。国会や最高裁は、間違っても委員会勧告を理由に法を施行したり、判決を出すべきでない。

 

◆ 捏造慰安婦問題の基を断つ

国連の人権関連委員会で慰安婦問題が取り上げられている委員会は人種差別撤廃に加えて女子差別撤廃、拷問禁止委員会、自由権規約、社会権規約などがある。これらの委員会における数年ごとの対日審査会で、慰安婦問題が同じように審議されるのだ。今回の勧告にあるように慰安婦の「家族」までもが日本の責任の対象になっている。

これのままでは元慰安婦が一人もいなくなっても、訴えるNGOがいる限り問題は続きかねない。しかし国連における慰安婦問題に終止符を打たない限り、世界に広まる捏造慰安婦の基を断つことは出来ない。

また、NGO意見書の情報の真偽を確認せず、誤った勧告を出しても何らペナルティの無い委員会のシステムもおかしい。日本政府は改革を求めるべきだ。

そもそも日本にとって、国連の人権委員会は必要だろうか。私は必要ないと思う。仮にこれらの勧告を全部受け入れて実行したとしたら日本が日本で亡くなってしまう。

膨大な分担金を拠出しているにも関わらず、日本国民の人権を侵害し、国柄を壊すような勧告を出しつづける人権委員会に日本が留まる必要は全くない。

以上

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「慰安婦の真実」国民運動 国連人種差別撤廃委員会 派遣団 活動内容>

人種差別撤廃委員会96期(8/6-8/30)の対中国審査と対日審査にNGOレポートを提出、会合に参加発言、審査会傍聴

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◆ 派遣 8月8日(水)~18日(土)
団員:山下英次、仲村覚、田口鉄之、山本優美子
連携メンバー:オルホノド・ダイチン、藤木俊一
※滞在期間はメンバーによって異なる

 

◆ NGOレポート
対日本レポート
・ 人種差別に反対するNGO日本連合 :21団体の合同レポート 全76ページ(英文) 序文、1.琉球 / 沖縄の状況、2.アイヌの人々の状況、3.朝鮮学校の状況、4.ヘイトスピーチ解消法、5.外国人の政治的権利と地方参政権、6.反日の事例:日本政府の外交失策がもたらした被害、7.慰安婦とクマラスワミ報告、付属書
不当な日本批判を正す学者の会 :「The 100thAnniversary of Japan’s Proposal of Elimination of Racial Discrimination within the Committee for Drafting the Covenant of the League of Nations at the Paris Peace Conference

対中国レポート *提出をサポート
アジア自由民主連帯協議会 :「Situation of Violation of United Nations Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination in People’s Republic of China」
Japan Network to Monitor Violations of the Universal Human Rights :「Call for an Immediate End to China’s Harvesting of Organs from the Victims of State-Sanctioned Mass Murder

 

◆ 派遣団参加・発言会合
8月10日(金)13:45-14:45  中国lunch time briefings by the NGOs
・ダイチン 「中国によるモンゴル人への人種差別について」

8月14日(火)10:00-13:00  日本Informal Meeting with NGOs
・山下「日本人種差別撤廃提案100周年」

8月16日(木)13:45-14:45  日本lunch time briefings by the NGOs
・仲村 「沖縄問題」
・山下 「日本人種差別撤廃提案100周年」
・山本 「慰安婦問題、ヘイトスピーチ」
・藤木 「朝鮮学校無償化、ヘイトスピーチ」

審査会傍聴
・対中審査会 8/10、8/13    ・対日審査会 8/16、8/17

 

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<関連資料・サイト>

◆ 人種差別撤廃委員会96期 日本政府への最終見解書 2018.8.30
Concluding observations on the combined tenth and eleventh periodic reports of Japan
ADVANCE UNEDITED VERSION
https://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CERD/Shared%20Documents/JPN/CERD_C_JPN_CO_10-11_32238_E.pdf

◆ 人種差別撤廃委員会96期 対日審査会 ビデオ
第一日(2018.8.16)
http://webtv.un.org/watch/consideration-of-japan-2662nd-meeting-96th-session-committee-on-elimination-of-racial-discrimination/5823254962001/?lan=original

第二日(2018.8.17)
http://webtv.un.org/watch/consideration-of-japan-contd-2663rd-meeting-96th-session-committee-on-elimination-of-racial-discrimination/5823402297001

◆ 人種差別撤廃委員会96期 サイト
CERD – International Convention on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination
96 Session (06 Aug 2018 – 30 Aug 2018)
http://tbinternet.ohchr.org/_layouts/treatybodyexternal/SessionDetails1.aspx?SessionID=1196&Lang=en

◆ 人種差別撤廃委員会 The Committee on the Elimination of Racial Discrimination (CERD)
https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CERD/Pages/CERDIndex.aspx

委員のリスト
https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CERD/Pages/Membership.aspx

◆ なでしこアクションなど保守系二十一市民団体が合同で委員会に出したNGO意見書
原文英語  https://bit.ly/2Lw5kb1
日本語訳  https://bit.ly/2NuNDcj

◆帰国報告記者会見8月23日(木)16時~ プレスセンタービル9階大会議室

◆仲村覚氏 報告 (日本沖縄政策研究フォーラム)
【ジュネーブ報告(8・16)】人種差別撤廃委員会対日審査前のランチタイムブリーフィングにてスピーチ実施
http://www.okinawa-seisaku.org/archives/4844

沖縄の基地集中は「人種差別」危険な国連勧告の裏側を読む
https://ironna.jp/article/10607

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<参考ニュース>

産経ニュース-Sept 2, 2018
国連委の対日勧告 思い込みの非難はやめよ
https://www.sankei.com/column/news/180902/clm1809020003-n1.html

日本経済新聞-Aug 31, 2018
慰安婦問題解決「被害者中心に」 国連委、日本に勧告
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3481842031082018EAF000/

産経ニュース-Aug 31, 2018
国連の慰安婦問題勧告、委員会の仕組みは? 勧告が行われた背景は?
https://www.sankei.com/world/news/180831/wor1808310023-n1.html

産経ニュース-Aug 30, 2018
政府、国連に「遺憾」 人種差別撤廃委の慰安婦問題勧告で
https://www.sankei.com/world/news/180831/wor1808310003-n1.html

産経ニュース-Aug 14, 2018
慰安婦問題、再び焦点に 国連人種差別撤廃委員会、4年ぶり対日審査
https://www.sankei.com/world/news/180814/wor1808140014-n1.html

南モンゴル ダイチンさん 国連人種差別撤廃委員会 参加報告

国連ジュネーブで行われた人種差別撤廃委員会96期(8/6-30)の対中国審査会とNGO会合(8/10,13)に参加したオルホノド・ダイチンさんからの報告をご紹介します。

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2018年9月2日
オルホノド・ダイチン
南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議 Southern Mongolia Congress)

 

国連人種差別撤廃委員会に参加して
「文書の提出」「直接参加」の意義を知りました

今回、国連の人種差別撤廃員会に参加したのは、私にとって初めての、しかも大変勉強になる体験でした。「国連」についても、どこか抽象的な、遠いイメージしかなかった私は、直接その場に参加して、今後の運動についての多くのヒントと、これまでの自分たちの考え方についての反省点を見出しました。

まず、国連に提出した文書は、アジア自由民主連帯協議会事務局が中心に、私たちがこれまで人権報告書として発表してきた南モンゴル(内モンゴル自治区)の人権侵害状況を簡潔にまとめて英訳したものです。このような文書を出しても、どの程度効果があるものか、正直私の中ではあまり期待していなかった面もありました。

しかし、人種差別撤廃員会の委員の方々は、提出した文章を、とても丁寧に読んでくださっていました。NGOとのランチタイムの交流会でも、また、委員会の本会議でも、委員の人たちは、提出されたNGOからの沢山の資料を基に、中国側に適切な疑問を呈していましたし、また、NGOと委員の人たちもとてもフランクに議論し交流していました。

ここで実感したのは、私たちのモンゴル運動の英語力の乏しさでした。いい悪いではなく、このような会議の場は事実上英語で会話がされます。チベットの代表団も、ウイグルの代表団も、英語で丁寧にコミュニケーションを取っていました。私は英語が全くできないため、その場に入っていくことができず、藤木さんや田口さんなど、サポートしてくださる方がいたからようやくスピーチできたとはいえ(半分は藤木さんに読んでもらいましたが)ここでもっと自分に英語力があれば、委員の方々やほかのNGOともより深い関係が作れたのにと残念に思いました。この点は、モンゴルの運動の中で、もっと真剣に考えねばならない問題でした。

私は日本の歴史問題について語る知識はありませんが、これまで、日本の中の、主として日本の過去を批判する人たち(その中には純粋な人もいるでしょうが、正直、日本のことは厳しく言うのに、現在進行形の中国政府の私たちモンゴル人やチベット、ウイグルへの弾圧には全く沈黙を守る理解できない人もいます)は、おそらく国連の場に、英語のできる活動家や学者をたくさん送ってきて、国連の様々な委員会と深い交流を長年してきたのではないかと思います。逆に言えば、私たちモンゴル人がもっともっと国連に、毎年資料を提出し、出来ればいろいろな委員会に出席して影響を与えることが大切で、国連という場を、外から批判したり、また抽象的に論ずるよりも、まずそこに何らかの参加をしていかねばならないことがわかりました。まだまだ私たちの力では足りないのですが。

今回の人種差別撤廃委員会で、私の知る限り、世界ではじめて、南モンゴルの問題が中国に対し勧告されました。モンゴルの土地が不当に奪われ、それに対する正当で平和的な抗議が弾圧されていること、モンゴル語教育が事実上廃され、モンゴル人が自分の民族の言葉を学ぶ権利が奪われていること、これは人種差別に当たるという勧告がなされたことを、私は大きな一歩と思います。この成果は、山本優美子さん、藤木俊一さんら、日本の皆様の善意と、英語面でのサポートなくしてできなかったことです。ここに深く感謝の念を評させていただきます。

以上

モンゴルの民族衣装で会議に参加
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会議に臨んで真剣に予習
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会議の様子
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CERD session

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< 参考 資料 >

◆ 人種差別撤廃委員会96期 中国 最終見解書
Concluding observations on the combined fourteenth to seventeenth periodic reports of China
ADVANCE UNEDITED VERSION 30 August 2018
https://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CERD/Shared%20Documents/CHN/CERD_C_CHN_CO_14-17_32237_E.pdf

◆ アジア自由民主連帯協議会 (Asian Solidarity Council for Freedom and Democracy)が委員会に提出したレポート
Situation of Violation of United Nations Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination in People’s Republic of China

◆ 人種差別撤廃委員会96期 サイト
CERD – International Convention on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination
96 Session (06 Aug 2018 – 30 Aug 2018)
http://tbinternet.ohchr.org/_layouts/treatybodyexternal/SessionDetails1.aspx?SessionID=1196&Lang=en

2018夏 ドイツ2か所で慰安婦展

2018年夏、ドイツのハンブルグとボンの二か所で慰安婦展が開催されています。
それぞれのサイトからご紹介します。

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【 ハンブルク 慰安婦展 】

ルター派プロテスタント教会団体のドロテー-ゼレ-ハウス(Dorothee-Sölle-Haus )
2018年8月14日から9月28日まで

https://www.nordkirche.de/nachrichten/nachrichten-detail/nachricht/hamburger-kirchenzentrum-zeigt-kunst-gegen-sexuelle-gewalt/

<開催場所 Dorothee-Sölle-Haus コンタクト>
Dorothee-Sölle-Haus (DSH)
Königstraße 54
22767 Hamburg
Tel.: +49 40 306200
servicetelefon@kirche-hamburg.de
https://www.dorothee-soelle-haus.de/

 

https://youtu.be/YqgFqh88sz4
マルティン シュミット-マギン氏(Dr. Martin Schmidt-Magin)の解説
「韓国の若い少女おそらく10-12歳が髪を短くする事は皆無だった。若い少女は髪を長くしていた。手入れをし、櫛で梳かし、素晴らしい三つ編みをした。彼女達の髪は、“彼女達は性奴隷として仕えるから髪が邪魔になる“という恐ろしく単純な考えで切断された。」
マギン氏は、ボンの女性博物館に慰安婦像を設置しようとしている Punggyeong Weltkulturen e.V. (풍 경 世界文化)の関係者。
 

<サイト説明文 日本語訳>

性暴力に反対する芸術 ハンブルクのドロテー-ゼレ-ハウス にて
https://www.nordkirche.de/nachrichten/nachrichten-detail/nachricht/hamburger-kirchenzentrum-zeigt-kunst-gegen-sexuelle-gewalt/
csm_2018_08_14_Trostfrauen_Soellehaus_04_7ce8b16772

(写真の注釈) “慰安婦”- 第二次世界大戦中に誘拐されて売春を余儀なくされた韓国の少女達は、日本でこの様な取り繕う名を付けられたのです。

2018年8月16日ドレーン グリーマン氏から(北ドイツ教会広報担当、インターネット責任者)

ハンブルクのディアコニー事業団のドロテーゼレハウスに於いて、性暴力の犠牲者を追想するインスタレーションアートが公開されています。韓国人の芸術家夫婦、Kim Seo Kyung und Kim Eun Sungの『平和の為の少女』です。

ブロンズ像は、アジア太平洋地域の日本軍によって第二次世界大戦中に強制的に性奴隷にされた数十万人の慰安婦と名付けられた少女と若い女性の苦しみを表現しています。 この記念碑は、世界中の性暴力の被害者全員との連帯を呼びかけるものだと、夫婦は念を押しています。

背景 – 象徴へ 若い少女はひとりぼっちで座って、簡素な椅子に放置されています。 自然主義的な作品で、彼女はしかし生涯に於いてただの少女「X」ではなく、性的搾取と屈辱に苦しまなければならず、残念ながら今日も苦しんでいる、数十万の若い女性の象徴なのです。

彼女の肩にある鳥は、平和と自由を表しています。 鳥は、死者と生きている人の仲介役とされています。 少女の肩の鳥は、死者が完全に上に行った(成仏した?)のではなく、まだ私達との繋がりがあるという事を指しています。

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(写真の注釈) ”慰安婦”の暗い影

韓国の衣装はその時代の女の子の衣装の典型です。 影は時間の経過を意味します。 像は女の子を表していますが、影は老婆を描きます。 ここの影は、失われた尊厳と権利を回復させずに、女の子を老婆にした時間を意味します。 影の真ん中の白い蝶は、再生を象徴しています。

誘拐、屈辱され、根絶された 当時韓国の女の子たちは、自分の体の一部として髪を丁寧に手入れし、何の理由もなく短く切らないようにしていました。 尊敬を奪われたこの短い髪は、彼女達の生活の源、両親、故郷を暴力的に引き裂かれた存在を反映しています。

踵は地面に触れず、拳は怒りと内面の痛みで握られます。 家に帰った少女たちも、もう居心地の良さを感じませんでした。
この少女達の殆どは、彼女たちの全ての人生の長さだけ、証言するか証言しないか意識し、罪を負って生きました。

空いた椅子には3つの意味があります。 まず、空(カラ)と放棄を意味します。 第二に、その空いた椅子に、腰を掛け、留まり、犠牲者と共感するようにあなたを迎え入れます。 そして第三に、戦争と暴力のない平和な世界のために力を尽くす約束の場所です。

このような彫刻作品は世界中に8つ建っていて、うち三カ所は公の場所に建っています。グレンデール、カリフォルニア(米国)、ブルックヘブン、ジョージア(米国)、上海(中国)、そして更に今年中にボンに建ちます。

インフォメーション
このインスタレーションアートは、2018年9月30日まで、ドロテー ゼレ ハウス ハンブルクで観る事ができます。

2018年8月16日(記事公開日) 作者 ドレーン グリーマン
出典 epd (Zentralredaktion des Evangelischen Pressedienstes)プロテスタントプレスサービス中央編集部
Punggyeong Weltkulturen e.V. 風景世界文化非営利団体(フランクフルト所在、ボンに慰安婦像を建てる為に設立された団体)

<展示された慰安婦像の碑文>
ハンブルグ碑文
日本語:
この“平和の為の少女像“は、第二次世界大戦時、全アジア太平洋地域に於いて日本軍から所謂慰安婦とされ軍の売春宿で性奴隷を強制された、数十万人の少女と若い女性達の苦しみを追想するものです。

女性に対する暴力がいつの時代にもあり際限がない様に、記憶と戒告にも際限を与えてはならないのです。
この記念碑は、非人道的な制度化された戦争犯罪の被害者を偲び、世界中の全ての性暴力被害者との連帯と平和を呼びかけるものです。

<関連ニュース>
Korea Daily Times2018.08.16
ドイツ、ハンブルグ、慰安婦少女像の展示開会式
독일 함부르크, 위안부 소녀상 전시 개막식 열려
http://koreadailytimes.com/global/24131
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【 ボン 慰安婦展 】

ボン女性ミュージアム(FRAUENMUSEUM BONN)
戦争や危機における女性に対する暴力への抗議
2018年8月4日 から8月30日まで

https://www.frauenmuseum.de/ausstellungen/aktuelle/

<開催場所 Frauenmuseum Bonn コンタクト>
Frauenmuseum Bonn
Im Krausfeld 10
53111 Bonn
Fon: 0228/ 69 13 44
Fax: 0228/ 69 61 64
frauenmuseum@bonn-online.com

<説明文>
Der Gedenktag ist der 14. August. Damals wie heute werden in Kriegen Frauen und Mädchen systematisch verschleppt und von Soldaten missbraucht. Ca. 200.000 Koreanerinnen waren Opfer der japanischen Armee, auch Frauen aus China, Taiwan, den Philippinen. Australien, sogar holländische Frauen. Unzählige Frauen wurden ermordet. Die Überlebenden wurden stigmatisiert und haben wie die Täter 40 Jahre geschwiegen.
Die japanische Regierung hat sich entschuldigt und einigen Überlebenden Wiedergutmachung zukommen lassen, doch damit wurde das Ziel nicht erreicht, Sexsklaverei in Kriegen zu verhindern.
8月14日は記念日です。当時も今日の様に戦争中は、女性や少女たちは組織的に誘拐され、兵士による虐待を受けました。日本軍による約20万人の犠牲者は韓国の女性達で、中国、台湾、フィリピンからの女性達、それどころかオランダの女性もいました。無数の女性が殺されました。生存者は非難され、犯罪者の様に40年沈黙していました。
日本政府は謝罪し、一部の生存者に賠償をしましたが、それでもそれによって戦争中の性奴隷制を阻止するという目的に達していません。

Daher arbeitet das Frauenmuseum mit UN-Women Nationales Komitee Deutschland zusammen (Ausstellung Jesidinnen am 25. Nov. 2018), medica mondiale (Krieg in Ex-Jugoslawien) und übernimmt eine Ausstellung von SOLWODI (Solidarität mit Frauen in Not), die das Überleben von Zwangsprostituierten in Kenia zeigt, wo Milizen des IS vorrücken.
ですから、女性ミュージアムは、国連女性全国委員会ドイツと共に、(展示会 ヤジディ 2018年11月25日)、メディカモンディアル(旧ユーゴスラビアでの戦争)を展示会を催し、そして、ISの民兵達が進めたケニアの強制売春所から生き残った人達を紹介するSOLWODI(窮地の女性の団結)展を引き継ぎます。

SOLWODI baut aktuell ein neues Netzwerk für Frauen in Nigeria auf, die Opfer der Islamisten dort (Boko Haram u.a.)
In der Ausstellung sind zu sehen:
Videos und Plakate des New Yorker Künstlers Chang-Jin Lee, 23 Bilder aus dem Tagebuch einer philippinischen Überlebenden, eine Auswahl von Bildern von Gedenksteinen und Gedenkstatuen, die über die ganze Welt verteilt sind.
Künstlerinnen aus dem Frauenmuseum steuern Objekte und Bilder bei:
Gi Brenig – Tremezza von Brentano – Mara Loytved-Hardegg – Marlen Seubert
SOLWODIは現在、イスラム教徒の犠牲者であるナイジェリアの女性のための新たなネットワークを構築している(Boko Haramら)展覧会では、ニューヨークの芸術家、チャン・ジン・リー(Chang-Jin Lee)の映像とポスター、フィリピン人生存者の日記からの23枚の写真、『世界各地に広がる記念碑と記念像の写真』
女性博物館の女性アーティストは、オブジェクトと画像を次の人に提供します。

<8月17日に行われたシンポジウムのチラシ>
独ボン2018.8.18_SymposiumProgramm

<関連ニュース>
General Anzeiger 15.07.2018
ボン女性ミュージアム館長マリアンネ ピッツエン インタビュー
Interview mit Direktorin Marianne Pitzen
So steht es um das Frauenmuseum in Bonn
http://www.general-anzeiger-bonn.de/bonn/stadt-bonn/So-steht-es-um-das-Frauenmuseum-in-Bonn-article3900811.html

関係者によるFBでの報告
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1915855878716852&set=pcb.1915856632050110&type=3&theater

<参考サイト>
慰安婦像設置?独ボン女性博物館 関連情報
http://nadesiko-action.org/?p=12780

在米50数年のご婦人(S5年生まれ)が発行するニュースレター「ポトマック通信」から「慰安婦問題」No.11

「ポトマック通信」は米国メリーランド在住の ワイルス蓉子 さんが発行しているニュースレターです。2018年夏号から「慰安婦問題を取り上げる在米韓国人団体 彼らに史実を曲げさせてはならない」をご紹介します。

※これまでの記事はこちら http://nadesiko-action.org/?cat=14
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ポトマック通信 2018年夏号
「慰安婦問題を取り上げる在米韓国人団体
彼らに史実を曲げさせてはならない」

※画像をクリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。読み易くご覧になれます。
PDF版も読みやすくご覧いただけます。

スライド1

スライド2

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スライド4

スライド5

スライド6

スライド7

8月23日 国連派遣 報告 記者会見動画

8月23日(木)16時より、日比谷のプレスセンタービル9階大会議室で行った、帰国報告記者会見の動画です。
報告書はでき次第、公開いたします。