sample page ドイツ 慰安婦本 画像 本文 解説

ドイツ フランクフルトのドームの向かいにある、教会関係施設ドームの家Haus am Domにて、2019年10月28日から2020年1月14日に展示されている慰安婦像

その慰安婦像の隣に置いてある本の内容が酷く、非常に問題です。
皆様に知っていただきたく、ここに本の画像と日本語訳、解説をご紹介します。
フランクフルト在住の有志の方にご協力いただきました。

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※本からの日本語訳が太字です

本の表紙タイトル
『 慰安婦達?日本の天皇の軍の組織的な戦争犯罪 数十万の女性達を: 強制連行し/虐待し/レイプし/殺害した 』
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慰安婦像を見に行った日本人の友人の言葉
「なにあれ!殺したとか思いっきり書いてるじゃない!」

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もう戦争のことなんかお腹いっぱいで聞きたくもないドイツ人にゲーテ大学ベンジャミン・オートマイヤー(Benjamin Ortmeyer)教授の序文が呼びかけます。

「私達ドイツ人は自分達だけが悪者とナチス犯罪を見てきたが、あの戦争はヨーロッパだけの戦争じゃなく、アジア全域では天皇の下ファシスト国家日本がとんでもない事をしていたのです!」

広範囲での日本軍の残虐さ、それが天皇の下、組織的であったと植え付けます。「組織的」はナチス、ホロコーストを連想させる言葉。

「日本兵が居た植民地や領土全ての場所で、天皇政府の指示で慰安所を設立し、少女と女性を奴隷として強制連行、虐待され、レイプされ、充分なくらい殺された」

序文中なんと14回も「ファシスト」という言葉が出てきます。諸悪の根源はファシスト。ナチス ファシスト = 天皇ファシスト国家日本 を刷り込みます。

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日本政府のダメさに義憤して見せ、日本政府は信用ならぬものだと印象付けます。

「いったいどうして日本政府とその外交官は、きちんと対応しないどころか言い訳を探し、解決しようとせず、生存者に賠償しないでいられるのか!」

日本の言い分を嘲ります。

「日本政府はこう言っている。1.もう『遺憾の意』を表明した、2.『法的に問題無かった』、3.日韓合意で『不可逆的に解決』した、でも韓国以外の元慰安婦への補償は?ハンブルク展示を妨害し誠実じゃない。憐れだ!」

日本人差別

「日本政府はこうも言っている。慰安婦像展示が在独邦人の差別、侮辱、いじめを助長する懸念があると、そんなの不条理の境地だ、今日のドイツで起こる筈がない。むしろ日本ファシスト犯罪の啓発は全ての在独邦人にとっても有益だ。この日本政府の悪質な申し立ても、ただただ:憐れ。」

日本の主張を全否定して見せます。

「ハンブルク領事館からの書簡には、日本軍は女性を『性奴隷』にした『証拠がない』、『数十万』も間違いだ、強制連行も『絵空事』だ、日本は女性人権に対して世界で主導的役割を果たしている、と。驚くべき事だ、そんな信じられない立場を主張して、」

日本政府の圧力とお決まりの被害者ポジション

「そんな不条理を市民活動慣れしてないドイツの機関に日本の外交官が脅してくるなんて、展示が日本のファシスト犯罪を思い出させるからだ。だからボンのミュージアムでの展示も中止させられたのだと説明ができる。」

慰安婦像をファシスト撲滅の象徴として推奨

「可能な限り多くのドイツの都市が、数十万人の少女と女性に対する日本のファシストの犯罪について啓発する為にあらゆる努力をする事がさらに重要だ。 可能な限りこれは大学とその学生評議会及び勇気ある威圧的な機関によってもサポートされるべきだ。」

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正義感に火の着いたドイツ人に、慰安婦が苦しんだ時代を黒で表現、元慰安婦の言葉
「何故そんな事したの?」

イラスト、手記をドイツ語手書きにする等、臨場感ある手法で被害者への同情を煽ります。
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読者に想像させ、被害者の立場に寄り添わせます。

「窓の外を眺め暗くなってくると私は怯えた、暗がりの意味、それは私が繰り返しレイプされるという事。一生消えないこの不安がわかる?」

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慰安婦像団体「風景(Punggyeong Weltkulturen e.V.)」代表(韓国人女性)による慰安婦についての説明文

「数十万の少女と女性がアジア太平洋全域で日本軍に性奴隷を強制」
「国連報告者マクドゥーガルが『レイプセンター』『性奴隷』と表現」
「南京虐殺で乱交レイプ発生、『慰安所』に強制連行された」
「慰安婦は『天皇の贈り物』『衛生的な公衆トイレ』」

猟奇的な日本軍を印象付けます。天皇が有罪判決を受けたと紹介。

「元慰安が北朝鮮で日本人フォトジャーナリストの伊藤孝司のインタビューに、拷問、殺人、共食いの経験を語った」


「2000年12月東京で国際法廷が開かれ日本の天皇ヒロヒトと日本の政府と9人の戦犯が有罪判決を受けた」

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その後真っ黒な7ページにも亘る慰安婦証言集。

「新入りの少女が韓語を話したら首を斬られた」
「タカダという兵士が妊婦は使い物にならんと彼女の腹を斬り….犬が食べた」
「拒否した慰安婦がナイフで乳房を切り取られ、頭を切断され、頭を煮たものを飲む事を強要された」

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文書にあると言われれば信じてしまう。慰安婦への同情は完了。

「上海の慰安所に関する文書に、慰安婦:兵士 の比率が1:29だったら『理想的な比率』とある。」

「あの時を思い出すと、死の様に辛い。」

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何かを数えた無数の(日本でいう)「正」の字。慰安婦が相手をした日本兵の数と思ってしまう。

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キムハクスンが告白をした1991年から白で表現される。

キムハクスン「誰かを憎むのがどんなに難しいか、知ってる?それは説明のできない気持ち。」

「この女性の沈黙の拒否は、世界中の他の性暴力被害の女性達に大きな影響を与えました。」

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河野談話

「女性団体の圧力で日本政府は1991年戦後初めて他国市民への被害調査を開始」

「河野談話により日本政府が直接的又は間接的な関与を初めて認めた」


「調査によると多くの少女が意に反して強制的に集められ、軍事行政官は積極的に募集に関与。慰安所で絶え間ない暴力下にいた殆どはコリアン」

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「1995年村山首相(当時)は『村山談話』で戦争犯罪と日本の植民地支配について公式に謝罪」

「河野談話と村山談話は日本政府の公式な立場だが、責任は果たされていない」

「2013年安倍首相が村山談話は自らの意に反すると発言」

「2015年河野と村山が安倍を批判する会見を開いた」

「1965年日韓政府間で 『日本と大韓民国間の基本条約』締結。 日本は韓国に経済援助3億ドル、融資5億ドル」「1995年私立財団『アジア女性基金』が河野談話の結果として設立。被害者の金銭的補償と『医療支援と社会支援』が目的」「基金の半分は日本国民からの寄付。村山首相が率いた」

「公式謝罪ではない為多くの元強制売春者が補償申請を拒否。約70%の該当する韓国女性達が受け取り拒絶」

「日本による直接の謝罪と補償は今日まで滞っている。日本政府は戦後の平和条約で全ての問題は解決しているとの立場。しかし、慰安問題における戦争犯罪に対する国家の責任の認識が欠如している」

証拠として河野談話についての外務省英語サイトを紹介。

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元慰安婦達の闘いの様子

「時々日本人が質問してくる:『いくら金が欲しいんだ?』顔に唾を吐きたいよ。[…] 金をいくら貰おうがどうでもいいんだ ー もし日本全部を貰ったとしても ー 私の問題は解決されるのか?私の傷は癒えるのか?いいえ。」

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美化されていく元慰安婦の闘い

「私は行かねばならない、抗議の為に。私がここに横たえていては、日本はこう考える、私が諦めたと。私は行かねばならない。」

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この後に「水曜デモ」「平和像」資料としてサンフランシスコ宛の「吉村市長の書簡」「様々な議会の慰安婦決議書」「“良心的“対 “悪者“」「安倍晋三」その後、ワシントンポストに保守派が出した広告「THE FACTS」「日本の歴史学者(左派)を救おう+膨大な署名」「日韓合意」。。。。
100%日本が悪いっていう内容。

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水曜デモ

一般市民による女性の為の運動である事を印象付けます。

「『日本政府の公式謝罪』を求め、性別、国籍、年齢、職業関係なくあらゆる所から毎週水曜日12時ソウル中心部の日本大使館前に集まり、歴史、人権、平和の為にプラカードを掲げ声を上げ連帯。毎年8月14日は国際慰安婦の日開催。」

「1992年初の慰安婦抗議集会が宮澤喜一首相の韓国訪問に合わせて開催。当時は慰安婦と数人の女性団体員のみ参加。日本大使館に赴き慰安婦の名誉回復の為、謝罪要求を叫んだ」

「90年代韓国は男性優位で保守的、閉鎖的であった。女性達は日本政府だけでなく韓国にもアピールする必要があった。」「『恥』とされ隠されて来たものが、女性活動、歴史教育として学校で伝えられ、水曜デモは歴史を変えた、しかし哀しい歴史だ、なぜならまだ以下の目的は達成されていないからだ」

1. 戦争犯罪としての行為の認識
2. 軍の性奴隷犯罪の事実全貌解明
3. 日本政府からの公式謝罪
4.法的賠償
5.戦争犯罪責任者への罰
6.歴史書における戦争犯罪の正確な精査
7.軍の性奴隷被害者の記念碑建設、それの歴史博物館への建立

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安倍晋三首相についての解説文

「日本の安倍晋三首相は、歴史修正主義の信念を持っています。 彼は河野と村山の談話を改訂し、事実の再検討を開始したい、彼の主張は :『女性が強制されたという証拠はない。』」

「日本のある議員グループは、2007年6月14日のワシントンポストの全面広告において、日本政府と軍が第二次世界大戦時アジアの国々から性奴隷として天皇の軍の為に女性の招集に関わったとする事に反論した。」

次のページにその広告が…

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私達日本人の感覚だと安倍首相その通り!と思いますが、本を初めから読んだドイツ人はどう思うでしょう?

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