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川崎市役所記者会見 映画祭における「主戦場」上映中止について 被害者の見解 2019.10.31

映画「主戦場」の上映中止問題に関する「詐欺被害者」の見解

令和元年(2019年)10月31日
川崎市役所 記者会見室にて

<出席者>
出席者  (被害者として) ケント・ギルバート
藤岡 信勝
藤木 俊一
山本優美子

(代理人弁護士) 中野 浩和(著作権担当)
尾崎 幸廣(元検事正)

川崎市「しんゆり映画祭」における「主戦場」上映中止問題

川崎市が公費600万円を支出して行われる「しんゆり映画祭」で上映が予定されていた映画「主戦場」が、上映取りやめとなったことが報道されました。取りやめの理由として、主催者側は、映画が上映中止を求める訴訟が提起されていることと、「映画館での妨害・いやがらせなど迷惑行為」への懸念を理由にあげています。

この理由は半分正しく、半分間違っています。訴訟が起こされていることは事実ですが、混乱が起こる危険があることを理由にするのは適切ではありません。そういう理由では、逆に、混乱さえ起こらなければどんな映画でも上映して構わないという論理になっているからです。現に、上映中止への抗議文のなかで、同映画の配給会社・東風は、同映画が上映された国内50箇所の映画館で一つの混乱も起こっていないことを理由に、主催者の中止決定を批判しています。

この映画の問題はそんなところにあるのではありません。私たちは、映画「主戦場」の監督を名乗っている出崎幹根が上智大学の大学院生として、修士論文に相当する動画を学術研究としてつくるとのふれ込みでインタビューへの協力を求められ、善意で無償の協力をしたところ、思いもよらぬ商業映画に使われ、しかもその映画のなかで悪逆非道な人物であるかのようにレッテルを貼られ、攻撃され、愚弄されました。

私たちは5月30日に、被害者7名(ケント・ギルバート、加瀬英明、櫻井よしこ、トニー・マラーノ、藤岡信勝、藤木俊一、山本優美子)の連名で共同声明を発表し、映画の上映の差し止めを要求しました。しかし、出﨑はこの要求を拒否したので、著作権侵害、肖像権侵害、名誉毀損で上映差し止めと損害賠償を求め、東京地裁に民事告訴しました。のちには、著作権侵害のかどで刑事告訴も行いました。

さらに上智大学教授で、出﨑の指導教員であった中野晃一教授に対し、上智大学が規定する書式に基づいて「研究参加同意撤回書」を全員が送りました。上智大学の規程では、同意撤回書がだされた場合は無条件で映像や音声を廃棄することが義務づけられています。これによって映画「主戦場」は、もはや存在の根拠を失い、世の中に存在してはいけないものになっているのです。これこそが、この映画が上映されてはならない最大の理由です。

私たちは公的機関での上映については抗議の意思表示をしてきましたが、この映画の素性を公知させる努力に欠けていたことを深く反省し、この記者会見を皮切りに、この映画上映問題に今後積極的に取り組んでいくことを表明します。

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映画「主戦場」被害者を支える会
https://punish-shusenjo.com/wp/

映画「主戦場」上智大学研究不正事件の全体像
-中野晃一教授と大学院生出崎幹根による人権侵害と大学当局による隠蔽工作-
https://rinri.punish-shusenjo.com/