<樽本丞史 東大阪市議 発言より>
今この東大阪に、何でこんな問題がくるんや、ということは非常に思います。しかし、私は闘っていきたいと思います。
私たちの世代がこのことに真剣に向き合って、しっかりと解決をしていき、子や孫の世代にこんなことを残してはいけない。
2013年10月3日(木)東大阪市議会本会議にて 樽本丞史 市議会議員(自民)がグレンデール慰安婦像と姉妹都市の件で質問・意見を述べました。議会ライブ中継から文字起こししたのもをご紹介します。是非最後までお読みください。
<参考>
樽本丞史(たるもと じょうじ)東大阪市議会議員公式サイト
E-Mail:office@tarumoto.com
東大阪市議会 東大阪市役所
〒577-8521 東大阪市荒本北1丁目1番1号
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東大阪市人権文化部文化国際課 ※姉妹都市担当
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以下議会ライブ中継より文字起こし*************
2013年10月 3日(木)東大阪市議会 平成25年第3回定例会
< 樽本丞史 議員 >
アメリカはカリフォルニア州グレンデール市との姉妹都市の締結の件であります。
3市合併で東大阪市となる前の旧枚岡市で昭和35年から半世紀にわたって結んでいた歴史のある事業ではありますが、ここ近年では日新高校の交換留学制度ぐらいで、民間ではミニバス協会が交流されているということで、あまり行政としての交流も影を薄めているように感じている中、7月30日にあろうことか在米韓国のロビー活動家による運動で、従軍慰安婦の像がセントラルパークに建てられ除幕式が行われました。
ご存知のようにこの問題は、平成4年に日本の大手新聞社より「軍の関与を示す資料発見」という見出し掲載されたことから始まりました。その内容を要約すると「1930年代、中国で日本軍兵士による強姦事件が多発したため、反日感情を抑えるのと性病を防ぐために慰安所を設けました。軍医や元軍人などの証言によると、開設当初から約8割は朝鮮人女性だったと言われ、太平洋戦争に入ると女性を挺身隊の名で強制連行した。その数は8万とも20万ともいわれる」、という何の根拠も無い無責任なものでした。
そして、この記事を元に韓国の新聞社が日本の戦時中に出された「女子挺身勤労令」を法令集から都合のいいように解釈して、従軍慰安婦として連行されたと報じたことがきっかけであり、平成5年にその後の調査結果で何の具体的事例も証拠も示さないまま「総じて一定の強制性があった」と公表したことによって嘘が誠に変わってしまい、取り返しのつかない禍根を残すことになってしまいました。これが世に言ういわゆる河野談話です。
当初、この問題を表出ししたのも日本人ですが、利用すれば思わぬ利益が得られると判断した韓国政府は、日本に慰安婦強制連行を認めさせようとし、日本がこれを認めることで国際的な地位を落として、逆に韓国に同情が集まり、それを元にして補償を取り付けようという策です。結果的には「強制性」を認めたことで韓国の狙い通りに事が運んでしまったことがこの問題の本質です。
この後も在米韓国人ロビー活動を通して、韓国国内のみならず、2007年7月にはアメリカの下院が慰安婦非難決議を採択されることになり、日本は世界中から「犯罪国」としてのレッテルを貼られることになったのです。
今回、像の設置に関して経緯を言いますとこの在米韓国人ロビー活動家はアメリカ全土で20箇所の慰安婦像の設置を計画していると聞いております。そもそも、筋違いの民族憎悪をアメリカに持ち込もうとする在米韓国人のロビー活動に乗せられ、市の公有地に「慰安婦像」を設置してしまったことでグレンデール市は日本人から最も非友好的なアメリカの地方都市として認知されてしまっており、この像を設置したセントラルパークのマスタープランとは違うということと、国際問題に関与することになるということで設置に反対票を投じたデイヴ・ウィーヴァー現市長によると、グレンデール市は、ロサンゼル市と違って市長に対しての権限がなく、5人の市議会議員によって1年毎にローテーションによって選ばれるというものです。
人口が19万人の中で、在米韓国人の人口は12000人、殆んどいない日本人とでは明らかに市に対して発言力が違うのです。そのような状況の中で前市長によって、4対1でこの件が議決され愚行が推進されました。
日本と韓国の二国間の問題を移民が多いアメリカという国で行うことは、これを機に色んな人種の人々が過去の歴史を持ち出して「碑」を作るという運動を興しかねないのではないかということをグレンデールの現市長も懸念されており、私もまさにその通りであると思います。
嘘も100回言うと真実になる。このような行為を黙認して目を背けてはいけないのです。
私は、日本人の民族性は人のことを思いやる心にあると思います。この良心につけこんだ捏造であるということは子どもや孫のためにも撤回していく必要であり、そのためにまず、本市の行動を確認しなければなりません。
そこでお聞きしますが、このような行為についてグレンデール市より事前に説明があったのか、そしてグレンデール市に対して公園整備の公費が捻出されているのかお答えください。また、グレンデール市との関係を今後どのように整理・検討していくのかお答えください。
< 春本 人権文化部長 >
いわゆる従軍慰安婦像に関するグレンデール市の一連の行為について事前に説明がなく、グレンデール市HPで公開されている内容により事実の確認をしたところでございます。なおその記載の中に、像の設置・維持管理に関して本市が了承したかの様な誤った記載がされていましたが、慰安婦像が設置されたとする公園も含めまして本市が維持管理に関する経費をそし(?)していることは一切ございません。グレンデール市との今後の関係につきましてはHP修正を求める公式書簡を送付しているところであり、グレンデール市の動向を注視しつつそのあり方を慎重に検討して参りたいと考えております。
< 樽本丞史 議員 >
姉妹都市の件です。実はここにグレンデール市在住の方からメールをいただきました。少し長いんですけど読み上げさせていただこうと思うんです。
この問題についてはなかなか難しい問題でありますので、市長の方から答弁というのはなかなか難しいと思います。皆さんのご判断におまかせしようかなと思います。
読ませていただきますね。
(メール文ここから)
私がグレンデールでの慰安婦像の事を知ったのは、議決でもう採決された後でした。そして少女像が設置されるのは、いつも子供達と行く図書館の横にある公園でした。すぐにグレンデール市に抗議の電話をし、ダン・ベル氏という姉妹都市などのコーディネーターをされている方とお話しました。
ベル氏によれば、少女像は政治的なものではなく、平和や女性の権利のためであり、日本領事館や東大阪市長も反対しなかった、東大阪市はグレンデールにとって一番最初に姉妹都市になった特別な関係で、ブランドパークには日本から寄贈された茶室もある、とおっしゃいました。
私は彼に表向きの理由はどうであれ、その慰安婦像はこちらのアジアンコミュニティに亀裂を生むし、アメリカのひとつの市が勝手に国交に関わる事をして良いのか、東大阪市が特別な関係であり、一番古い姉妹都市であるなら、どうしてそんな扱いをするのか、と言いました。彼は、もう決められた事なのでしょうがない、と言うだけでした。
しばらく後に、例の図書館へ行くと、メインロビーに従軍慰安婦の展示がありました。子供達と一緒だったので走って去りましたが、主人に頼んで後で観に行ってもらいました。そこには日本兵が色々なアジア女性達に戦時中にした事を、元慰安婦の証言、被害者の写真や絵、そして全く関係の無いドイツの大臣が大勢の亡くなったポーランド人達のために膝を付いて謝罪している写真、などがありました。アメリカ人の主人が言うには、英文が間違っている箇所が多く、文章も完全でない、とても変な展示だったということです。これはグレンデール慰安婦像の除幕式まで展示されたと思います。
除幕式自体には行きませんでしたが、当日にセレモニーの場所近くを通ると、物々しい警察まで配備されていました。除幕式の事を後でネット検索すると、安倍首相の顔にナチスのマークを付けたポスターを持った韓国人招待客などをもいたので、「政治的では無い」と断言したベル氏にこの事を問い合わせましたが、彼はもう電話には出ませんでした。
グレンデールのアルメニア人の数は、他の地区にないほど多いそうです。そして「虐殺」などの言葉に敏感なアルメニア人に、こういう間違ったイメージを植え付けられるのは、この地域の日本人にとって、不甲斐ないばかりでなく、危ない事かもしれません。
うちの子供達はまだ小さいので、その慰安婦像の周りには勝手に行けませんが、もっと大きくなって自分でそれを見つける時がいつかやって来ます。私は日本人だという事を誇りに思って生きていますが、これを見た子供達は同じ様にそう思えるでしょうか。
この辺りにはアルメニア人だけでなく韓国人も結構多いので、周りにアジア人がいると、子供達に日本語で話すのを躊躇する事が多くなりました。もちろん良い方々なのかもしれませんが、少し警戒してしまったり、日本人だという事をあまり知られたくない気持ちがあります。慰安婦問題が出る前はこんな事は考えませんでした。
こちらで反対運動をされている方々には、定年退職されたお年寄りや、子供を持つお母様方、忙しい仕事の合間をぬって、同僚の方々と力を合わせて頑張っていらっしゃる人達など、色々居られます。でも皆さん自分の生活の事で精一杯ですし、余りに大きな問題なので個人では太刀打ち出来ません。特に家族がいる方々は、家族の安全を第一に考えないといけません。ですから、日本の外務省からアメリカに、「アメリカ国内における、韓国の日本に対しての政治活動を禁止する」要請を出して頂きたいです。
こちらでは本当に色々な人種の人々が共存しています。日本人と韓国人は、クラスメート、仕事の同僚、友人、家族として生活しているのです。その平和を乱す権利は、慰安婦像を推進している韓国団体にも、誰にも無いと思います。
アメリカの各地で慰安婦像の要請が着々と進んでいます。こちらの新聞やウェブサイトを読むと、韓国側の主張が正しい様に報じられ、日韓の歴史をよく知らないアメリカ人はそのまま鵜呑みにしているようです。幾人かの日系人も韓国の味方として活動しています。今、日本政府が「何が本当で何が嘘なのか」をはっきりアメリカに提示しないと、もっと酷い事になっていくのではないのでしょうか。
私は個人的に、これは「イメージの戦い」であるとも思っています。とにかく韓国団体は日本のイメージを汚し、信用度を下げたいのかもしれません。だから日本人は向こうの挑発に乗らず、全て冷静で論理的に対処しないといけないでしょう。もし日本人が韓国団体や慰安婦達を罵倒、中傷したりすれば、こちらのアメリカ人はもっと韓国側に着くと思います。でも感情的にならず対処していくには、かなりの忍耐と我慢が要ります。だから出来るだけ早急に対処してくださる様にお願い致します。
(メール文ここまで)
これが全文なんですけれども、これを読んだりですね、いろんな資料を見ていきますと、私は元々このグレンデール市とは解消すべきだと思っておりました。しかし、私達東大阪市が解消しても何の解決にもならない、と私は思います。むしろ、問題を作った従軍慰安婦像を撤去してから解消すべきであります。
そうでないとこのグレンデール市には約100人の日本人がいます。この100人の日本人の中で80人くらいが抗議にうかがったんです。グレンデール市の方では、日本人は謙虚で大人しいと言われています。その方々が奮起しておられるんです。闘っておられるんです、海の向こうで。
私たちは今ひとつづつ考えていかなくてはいけないのは、簡単にここグレンデール市と解消していいのかということです。解消するのは非常に簡単です。切るんですから。でも、切ることによって海のむこうで闘っておられる方も一緒に切ることになります。
非常に難しい問題で、今この東大阪に、何でこんな問題がくるんや、ということは非常に思います。しかし、一人として私は闘っていきたいと思います、このことについては。
やはり、先ほどミニバスケットの話を少ししましたが、2002年からずっとミニバス協会の方々は向こうの方と交流試合をされております。子供達はこれを楽しみにしてるんです。しかし、今回この件があって取りやめになりました。多分、日新高校の交換留学制度もそうでしょう。
今、私たちの世代がこのことに真剣に向き合って、しっかりと解決をしていき、子や孫の世代にこんなことを残してはいけない。そういう風に訴えさせていただいて、私の個人質問を終わらせていただきます。