Monthly Archives: August 2020

「産業遺産情報センター」に行こう!

修学旅行には必ず「靖國遊就館」とここを見学すべき!とケント・ギルバート氏が絶賛する「産業遺産情報センター」。

なでしこアクション代表 山本優美子も見学しましたが、全く同感です。

産業遺産情報センターは、平成27年7月にユネスコ世界遺産委員会において世界文化遺産として登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を中心とした産業遺産に関する展示館で、情報発信の中心となる場所です。

韓国や日本のメディアの一部(KBS聯合ニュース週刊金曜日毎日新聞 ) が、なにやら文句を言っているようですが、ここを見学すれば、日本を誇らしく思い、日本の産業発展の礎を築いた当時の日本人の素晴らしさに感動します。

現在は予約制になっており、ガイドの方が丁寧に説明してくださいます。

是非こちらの動画、加藤康子センター長とケント・ギルバート氏の対談をご覧下さい。

****************************************************

◆ 産業遺産情報センター
https://www.ihic.jp/

◆ 館内展示案内
https://www.ihic.jp/%E9%A4%A8%E5%86%85%E5%B1%95%E7%A4%BA%E6%A1%88%E5%86%85/

◆ オンライン予約
https://booking.ihic.jp/

◆ アクセス・住所・連絡先
都営大江戸線「若松河田駅」から徒歩5分
〒162-0056 新宿区若松町19-1
(総務省第二庁舎別館)
問合せ専用番号: 0120-973-310
Fax: 03-6457-3658
E-mail: info@ihic.jp

ドイツ国営放送が報じた日本の8月15日「日本の戦争犯罪に一番苦しんだ 韓国」

ドイツ第一国営放送ARDが報じた令和2年(2020年)8月15日全国戦没者追悼式(武道館)のニュース。

Aug 15, 2020
Japan gedenkt Ende des Zweiten Weltkrieges vor 75 Jahren.
(日本の75年前の第二次世界大戦終結記念式典)

後半では慰安婦の写真が登場、「日本の戦争犯罪とそれに一番苦しんだ韓国」と言うコメントと映像が紹介されました。

2019外交青書によると「日本の正しい姿を含む政策や取組の発信に一層力を入れる」対外発信の最前線は在外公館。

在ドイツ日本大使館、領事館は出番ですよ。

*************************************************

< アナウンサー解説 日本語訳 >

天皇陛下はこの記念式典で戦争に関して後悔と深い反省を述べられた。
300万人以上の兵士と民間犠牲者に対して1分間の黙祷があった。
コロナウイルスの流行から今年の出席者は制限され少数のみ参加が許可された。
安倍首相は100万人以上の戦死者につき語るも、より将来についての展望を多く語る。

(補足:ここまでは一般的な事象に関する報道。以降、古い映像を含み悪意に満ちた反日的解説が始まる)

日本の第二次世界大戦での侵略は多くの犯罪を犯したが安倍は沈黙して語らず。右派で保守的な首相は軍事行動を取れる様
戦後憲法の平和条項9の変更を意図しているが日本国民の大多数は反対。天皇は国の象徴で政治的には無力ではあるものの
日本文化での表現に則り罪悪認知のシグナルを送った。

(補足:映像が韓国関連となり、日本に対して”悪意に満ちた”解説となる)

韓国は中国と共に日本帝国主義によって最も悲惨な目に遭い大きな打撃を受けた。
この日、日本政府の閣僚は問題ある靖国神社に参拝したが、これによりこの地域 (北東アジア) で定期的な怒りを引き起こしている。この神社には有罪判決を受けた日本の戦争犯罪者が祀られている。

以上

*************************************************
1分9-10秒 慰安婦の写真

1分56秒 韓国 文在寅大統領

2分6秒  閣僚の靖国参拝

元高校野球監督 野々村直通氏、島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を訴える

野々村直通(ののむら・なおみち)氏といえば、元高校野球監督としてご存知の方も多いと思います。

実は、野々村氏は平成26年(2014年)以来『島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を求める請願書』の請願者の一人です。

請願は8回続けて不採択となりましたが、島根県の有志の方々は諦めずに令和2年9月に9回目の請願に挑戦します。

令和2年2月の県議会で成相議員が読み上げた野々村氏からの「慰安婦意見書」撤回を訴えるメッセージをご紹介します。

************************************************************

< 令和2年2月議会 成相議員が紹介した請願者 野々村直通氏のメッセージ >

私、野々村は、8年前の2012年に定年退職に伴い、野球部の監督を退任いたしました。

私の半生は、まさに野球を通じた高校生の育成をみずからの生きがいとして、誇りとして突き進んできたものでした。

その私を理解し支えてくださったのは学校や同僚であり、保護者の皆さんや地域の方々でした。

また、家庭においても多くの負担を引き受けてくれた家族の存在が支えてくれたことは言うまでもありません。

長年の教師生活では、私自身、さまざまな紆余曲折もあり、挫折やトラブルも数多くありましたが、今から思えば貴重な経験であったように思えることが、全力投球で歩んできた結果であると自負しておるところです。

生徒の成長をこの目で見ていくことに大きな驚きや喜びを感じる、充実した毎日でありました。

しかし、平和な時代だからこそ享受することができる恵まれた生活環境があるということ、私自身がそのことに改めて感謝していかなければならないという思いが日に日に強くなり、同時に、その感謝の気持ちを生徒たちに伝えていかなければ真の教育になり得ないのではないのかという気持ちが私の中で大きくなっていきました。

というのも、以前から全国的に学校が荒れていた時代であったことなどもあり、私もそういった生徒と接したときに正面からぶつかっていった経験が、その気づきとなった一つの要因であると考えています。

そういったこともあり、広島県呉市江田島の海上自衛隊の教育参考館の見学を合宿に取り入れたのは平成13年からでした。

江田島での合宿で、生徒たちは確実に変わっていったのでした。生徒たちは、特攻隊員の遺書から、国を愛することや家族を愛するとうとさを学び、大義のためには凛として命を投げ出す潔さに魂を揺さぶられたのでした。

部活動や勉学に取り組む姿勢も、おのずと違ってきました。

当然、他者に対する姿勢や思いやりといったものも備わっていき、見違えるように成長してくれました。

それは、戦没者の方々の遺書に残された言葉や筆跡のたまものであったことは言うまでもありません。

戦没者の方々には、今の時代を批判する言葉は当然持ち得ることはできません。

しかし、今の時代に人としてあるべき指針を確かに示してくださる言葉があるのです。

さきの大戦において、我が国の戦死者、行方不明者はおよそ200万、民間の死亡者は100万人でした。

その中で、いわゆる特攻作戦での戦死者は、海軍、陸軍合わせて4,000名です。

特攻作戦以外の多くの兵士たちは、武器弾薬はおろか、食糧にも事欠くありさまで、後方からの支援も絶望的な中、まともな戦闘さえすることも、異国の地で果てていったのが現実です。

戦争というものがいかにおろかで恐ろしいものであるか、二度と繰り返してはならないということは言うまでもありません。

今を生きる私たちは、謙虚な気持ちで歴史に向き合い、教訓を得ていかなければなりません。

しかし、悲しいかな、教訓というものは、喜びよりも悲しみの中から得られることが多いのも現実であり、悲しみが大きいからこそ、より多くの教訓を得なければならないことも事実です。

多くの戦没者のこういった遺書に身近に触れるには、「きけ わだつみのこえ」が適切であると思われます。

団塊の世代の方々であれば御存じの方が多い、有名な書籍です。

この書籍は、編集段階において、日本精神主義的、戦争謳歌に近いような短文は注意深く除かれ、一部には歪曲、改ざん、誤読もあり、反戦、厭戦に塗り潰された編集が行われたとの指摘があります。

しかし、私はそのように否定的に捉えるのではなく、戦死者の真実の声として捉えたい思いであります。

私は最近、こういった本を手にとるたびに思うことがあります。

それは、死者に民主主義はないのかということであります。

当然、死者には選挙権はありません。

しかし、今日において明確な指針や生きていく上での重要な教訓を与えてくださる死者の民主主義を考えなくてよいとは思いません。

私は一人の教育者として、このことは重要な視点であると思います。

政治においても、この視点は大変重要なことではないでしょうか。

繰り返すようですが、死者からの教訓には、人が人間らしく生きていくための指針が数多くあります。

そこには、どんな小説や映画にもない、真実の言葉があります。

戦場で極限の状態でありながらもなお他者を思いやる気持ちが感じられる遺書に、どんな形であれ異論を挟む行為は、私は許せません。

戦争という異常な状況の中、あすをも知れぬ兵士の俸給を目当てに春をひさぐ貧しい女性たち、女性たちはまたそれが生きていくよすがとするのであるのならば、今の時代を生きる我々が今の価値観で裁くことは果たして正しいと言えるのでしょうか。

例えば、韓国で日本に対して最も手厳しい挺身対策協議会という団体があります。

慰安婦問題で我が国を糾弾している団体です。

この団体について、「反日種族主義」に興味ある記述があります。

1990年11月、挺身対策協議会が結成されました。メーンメンバーは、70年以来、キーセン観光を告発批判してきた女性連合と、慰安婦問題を研究してきた梨花女子大の教授であるというものです。

ほんの20年くらい前の2000年代前半ごろまで、韓国へ買春旅行がはやっていた時代がありました。

日本からも、観光がてらにそういった目的で少なからぬ男性が訪れていた事実があります。

韓国で反日団体の急先鋒と言われる挺身対策協議会ができたきっかけは、こういったいわゆるキーセン観光だったというのです。

このような実態の一要因が、当時の日韓の経済的な格差にもあったとしたならば、挺身対策協議会の反日の動機も理解できる余地はあります。

そうであるならば、反省するべきは、その観光旅行に赴いた当事者であり、そのような買春旅行を許していた当時の両国の社会的風潮です。

戦時下のそれとは全く質の異なる事案であり、恥ずべきこととして、決して同列に置いてはならないものです。

繰り返しますが、戦没者の方々に今の時代を批判する言葉を持ち得ることはできないのです。

私には、時代の波に翻弄された生と死のはざまで慰め合ったであろう兵士たちや慰安婦たちを批判する言葉は見つかりません。

むしろ、生きることの極限にいた彼らにこそ、私たちが直視するべき人間の本質があらわれていたと思うのです。

ましてや、戦没者の実態は、そのほとんどが飢えと病に侵され、なすすべもなく、紛れもない悲劇の中で死んでいかれました。

彼らの言葉こそ、現代を生きる私たちの心に刻み込まなければならないと思います。

今の平和な時代を生きる私たちは、謙虚な気持ちで戦没者の苦悩を想起しなければ、真の平和などおぼつかないのではないでしょうか。

どのような形であれ、歴史認識をゆがめることは、近隣諸国と正常な関係性をゆがめてしまうのです。

今回の請願書でも触れましたが、グレンデール市の母親からの手紙を読むと、悲痛なメッセージが込められています。

現地の母親たち、子どもたちが置かれている苦境の要因は、我が島根県議会にもあるということです。

そして、それは戦死者にいわれなき汚名を着せることになり、将来の日本人全てをおとしめることになるのです。

県議会で決議されたいわれなきこの意見書を撤回し、本請願を採択していただくよう心からお願いいたします。

************************************************************
< 野々村直通 (ののむら なおみち) プロフィール >

1951年島根県雲南市生まれ。広島大学卒業後、広島の公立学校・府中東高校に赴任し、6年目の79年春に選抜出場に導く。
86年に松江第一(現・開星)高校に美術教師として赴任し、88年硬式野球部創設に伴い初代監督に赴任する。
創部6年目の93年に甲子園出場を果たすと、以後チームを春2回、夏7回の甲子園へと導く。
2010年センバツでの「末代までの恥」発言で監督を辞任したが、約8,000人の監督復帰嘆願の署名が集まり、翌11年4月から監督に復帰。
同年夏の甲子園では復活勝利を挙げ、優勝した日大三高を最後まで苦しめた。
2012年3月、定年退職のため監督を退任、現在は画家・教育評論家として活動している。

************************************************************

< 島根県議会 資料 >
島根県議会 令和2年2月定例会(第10日目)議事録
https://www.pref.shimane.dbsr.jp/index.php/1284536?Template=document&VoiceType=All&DocumentID=2033#one
※ 19 : ◯成相安信議員  請願者野々村氏の意見紹介

島根県議会 令和2年2月定例会 3月17日 本会議 録画映像
https://shimane-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=717
※ 成相 安信 議員 答弁 1時間36分33秒~ 請願者野々村氏の意見紹介

*******************************************************************

< 島根県有志の取り組み なでしこアクションブログより >
2020年8月4日付
島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を求める8回目請願不採択、9回目請願へ
http://nadesiko-action.org/?p=14682

2020年3月24日付
島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を求める7回目の請願
http://nadesiko-action.org/?p=14391

2014年12月31日付
竹島を領有する島根県議会がこのままで良いのでしょうか?
http://nadesiko-action.org/?p=7752

2014年9月29日付
日本を愛する島根女性の会「朝日新聞の大誤報を起因とする「河野談話」の即時撤回を要求する県民大会」
http://nadesiko-action.org/?p=7140

2014年6月23日付
日本を愛する島根女性の会から県議会議長宛て抗議文
http://nadesiko-action.org/?p=6582

2014年6月5日付
島根県議会「慰安婦」可決の説明を ネット署名3600人、提出へ
http://nadesiko-action.org/?p=6528

2014年4月13日付
竹島奪還を目指す島根県議会がなぜ「慰安婦意見書」?県議会議長に説明を求めます!
http://nadesiko-action.org/?p=6265

2014年1月14日付
カルフォルニアの母の会が島根県議会に抗議!
http://nadesiko-action.org/?p=5600

2013年12月12日付
島根県から報告「議長の椅子取りゲームに慰安婦問題を利用するのは許せない」
http://nadesiko-action.org/?p=5440

2013年10月4日付
「島根県議会の歴史認識をただす 島根県民の会」から活動予定お知らせ
http://nadesiko-action.org/?p=5033

2013年9月9日付
島根県民が「慰安婦意見書」撤回に立ち上がった!
http://nadesiko-action.org/?page_id=4791

*******************************************************************

< 地方議会の慰安婦意見書について なでしこアクションブログより >

ねつ造慰安婦問題解決に向けて地方議会の意見書・決議・請願・陳情まとめ
http://nadesiko-action.org/?page_id=7180

地方議会の慰安婦意見書
http://nadesiko-action.org/?page_id=2

左派市民団体と国連のマッチポンプ
http://nadesiko-action.org/?page_id=7

8.3 永遠の贖罪 土下座像 即刻撤去 抗議行動 in 韓国


(写真提供:反日銅像真実糾明共対委)

2020年8月3日 江原道平昌自生植物園で行われた反日銅像真実糾明共対委による土下座像即刻撤去 抗議行動 の日本語字幕付動画です。

動画より
「日本統治時代にまさに性を売って食べて生きていくのが職業だった女性たちを今になって呼び出して、日本を悪魔化させる手段として彼女たちを前に立たせて、性を売った女性たちを、その人達をもう一度売って生活している市民運動。私たちは彼らの悪質を今日如実に目撃しています。」

***************************************************

抗議活動の写真
写真提供:反日銅像真実糾明共対委

***************************************************

<ニュース>

ZAKZAK 2020.8.4
「土下座像を撤去せよ!」韓国保守系団体、設置の植物園に抗議 すべての「反日像」排除へ
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200804/for2008040008-n1.html

産経 2020.8.3
慰安婦への謝罪像の撤去求め抗議 韓国市民団体
https://www.sankei.com/politics/news/200803/plt2008030023-n1.html

***************************************************

<youtube チャンネル>

채널fujichan  反日銅像撤去デモシリーズ
https://www.youtube.com/channel/UC0HuFE2BU3LsruQCDUUcSlg/videos

島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を求める8回目請願不採択、9回目請願へ

島根県議会が平成25年(2013年)6月26日 に可決した『日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書』は、河野談話、米国下院決議121、国連人権委員会勧告を受け入れて日本政府に対応を求めるものでした。

この意見書の撤回にむけて、島根県の有志が署名、抗議文、集会など様々な取組を行ってきました。
「島根県有志の取り組み なでしこアクションブログより」参照

令和2年6月定例会にも8度目の請願書『島根県議会において平成25年6月26日付で決議された“日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書”の撤回決議を求める請願』を提出しましたが、残念なことにまた不採択となってしまいました。

6月25日本会議では、成相安信議員が意見書撤回の請願を支持する素晴らしい意見表明をして下さっています。

諦めずに、令和2年9月の県議会に9回目の請願に挑戦するとのことです。

粘り強い取り組みに頭が下がります。

※島根県議会に関する情報は現地有志の共有情報から教えていただきました。

<令和2年6月定例会 6月25日 本会議 録画>
https://shimane-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=738

49:15~  成相 安信 議員(無会派)

成相議員発言より

二月議会の総務委員会において福田議員が大変重要なことを述べておられます。
「大正に生を受けた男子の内およそ200万人が先の大戦で戦死している。全体の実に7人に1人が戦死している。彼らは地獄の戦場で突撃を繰り返し、子孫を残さないまま多くが何も語らないまま死んでいった。生き残った大正生まれの青年たちは、亡き戦友の無念を胸にがむしゃらに働き、世界から奇跡の復興と呼ばれる経済成長の中核を担った。
子孫を残さず死んでいった若者が礎となって築かれた現代の日本、その思いや無念をきちんと本当に理解されているのだろうか、というのが小沢委員の外交に対する価値観なんだろうと思う」
といった箇所です。
確かに、現在の我が国ではこういった視点が疎かにされている現状を、小沢議員は憂慮しておられました。それが小沢議員の政治に対する姿勢にも現れていたというものです。
以下は小沢議員の言葉ではありませんが、小沢議員もその胸中に抱いておられたであろうことを申し述べます。

民族学者の柳田国男は「御先祖」についてこう述べられています。
「かつて日本では御先祖になる、という言葉が日常的に使われていました。「貴方は良い心がけだから御先祖様になりますよ」とか、子供に対しては「精を出して学問をして御先祖になりなさい」といった言い方です。そして人々は「御先祖になる」ために一生懸命善く生きようとしていたといいます。
柳田の著書にはこう書いています。
「人間があの世に入ってから後に、いかに長らえまた働くかということについて、かなり確実なる常識を養われていた」
それはつまり自分が死んだ後も仕事が待っているということです。
自分のまだ見ぬ孫やひ孫から、いつか「お爺ちゃんは立派な人だった、良い御先祖だ」と言われることによって子孫に対する規範になれるということです。
さらに柳田が戦時中にこれを書いた背景には「戦死者」の存在があったといいます。
多くの若い男たちが兵士として戦場に行き、そこで亡くなっていく。
未婚で子供のない彼らは、親兄弟が亡くなれば忘却され、永遠に御先祖になることはできない。
柳田はそれでは駄目だ、この国はおかしくなってしまう。と言ってこう主張するのです。
戦死者と養子縁組をして、彼らを「御先祖様」とする子孫をつくらなければならない。
そうしなければ私たちは未来と語ることはできなくなるだろう、と。

国家の命令で戦地に赴き、異国の地で無念のうちに短い生涯を終え、そのご遺骨さえいまだに祖国に帰ることも出来ない彼らに、ありもしない汚名を着せるなど絶対にあってはならないのです。
今年ももうすぐ暑い夏となります。お盆と共に終戦の日が訪れます。
我が国では、人は死後も霊魂となってこの世にとどまり、家族のもとへ帰ってくるという一種の祖霊信仰が深く根付いています。
それは魂が幽界から一時帰宅するお盆に祖霊に手を合わせることで、厳粛な気持ちになり、御先祖様に感謝し、自分を振り返ることにより、無意識のうちに自らの魂をも浄化しようとする行為なのです。
お盆と重なる終戦の日、私たちは心から戦死者を悼み、魂の交感をしていくということは、道徳や規律を保ち、より良い社会を目指すために大切なことであります。
しかし戦死者の多くの魂は、帰る家もなく、自らの死を悼んでくれる子孫さえ存在しない現実があるのです。

今の時代、彼らに対して心から思いを馳せる人が少数であることは、当該意見書の撤回が困難なことからでも分かります。こういったことが民主主義の実態であるとしたならば、私たちは改めて本質的な立憲主義というものを考え直していく必要があると言わねばなりません。
「民主主義と立憲主義」のふたつは法学上、あるいは政治学上も相反するというのが基本的な考え方です。
民主主義は多数派によって決定されるという政治システムであり、立憲主義とは憲法が権力を縛る。つまり多数派の支持を得たとしても、してはいけないことがある。というものです。
日本国憲法が発布されたのは74年前の1946年です。作成に関わった人たちは、ほぼお亡くなりになっているでしょう。私たちは死者が作成した憲法に縛られているということです。
民主主義の主体は現在生きている人間、つまり生者に対して、立憲主義の主体は死者であるともいえるのです。立憲主義には死者の民主主義が内包されているということです。
現行憲法は戦争という歴史とその犠牲者の上に立脚しているのです
その現行憲法の是非はともかくとしても、立憲主義を声高に唱える人々が、現在の我が国の立憲主義の主体のなかで、決して少数とは言えない戦死者の存在を意識しないどころか、貶めていこうとする民主主義はグロテスクであり、健全な保守思想とは全く相容れないものです。

ここで一点、すでに意見書撤回にご賛同いただいている方のご発言に少々異論を述べさせていただきます。
小沢議員の議員活動について、国防や竹島を中心とする領土問題など国家レベルの課題に取り組んでおられたことを指して「地方議員として特徴のある活動」とも仰っておられました。

地方議員だからと言って国家意識や国防意識が希薄であって良いわけはないのです。
国政選挙となれば政党間でし烈な選挙活動を繰り広げるなかで、当落においては地方議員の動きがその行方を決定づけることは誰しもが知っていることです。その地方議員の国家意識あり方が、将来の国家の姿に直結していくという現実をご理解して下さい。
当該意見書こそが、地方議員の国家意識の欠落の間隙を突いてきたものであることは明らかです。
グレンデール市の母親からの手紙がそのことを如実に物語っているではないですか。
平凡に生きる私たちも国家という集合体の一部なのです。
「自分は一億分の一だから国家のことを考えなくていい」などと一億人が考えては、国家は立ち行きません。県議会議員諸氏も国家のあり方については常に考えていただきたいと思います。
そして、死者が大切にした国土や、そこで作り上げてこられた文化や伝統も、この国に生まれ、育てられた私たちも国家そのものであります。
私は、終戦の日は、戦死者の方々もかつて眺めておられたであろう山河と同じ景色を眺め、
戦死者の方々は御先祖様であるのだという思いと共に、あまたの戦没者のご冥福と、
国家の安寧を祈りたい思いであります。
また小沢議員の初盆でもありますので、故人を偲ぶ時間も大切にしたいと思います。

どうか、島根県議会の皆さんにおかれましては、これらのことを念頭に当該意見書の存否をご再考いただきますようお願い申し上げます。

*******************************************************************

【 成相議員・有志が撤回を求めている意見書 】

島根県議会 平成25年6月26日 可決

日本軍「慰安婦」問題は、女性の人権、人間の尊厳にかかる問題であり、その解決が急がれています。
この問題について、日本政府は 1993 年「河野談話」によって「慰安婦」への旧日本軍の関与を認めて、歴史研究、歴史教育によってこの事実を次世代に引き継ぐと表明しました。
その後、2007 年 7 月には、アメリカ議会下院が「旧日本軍が女性を強制的に性奴隷にした」として、「謝罪」を求める決議を全会一致で採択したのをはじめ、オランダ、カナダ、フィリピン、韓国、EUなどにおいても同様の決議が採択されているところです。
また、日本政府は、本年 5 月 31 日、国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会より、「公人による事実の否定、否定の繰り返しによって、再び被害者に心的外傷を与える意図に反論すること」を求める勧告を受けるなど、国連自由権規約委員会、女性差別撤廃委員会、ILO専門家委員会などの国連機関から、繰り返し「慰安婦」問題の解決を促す勧告を受けてきているところでもあります。
このような中、日本政府がこの問題に誠実に対応することが、国際社会に対する我が国の責任であり、誠意ある対応となるものと信じます。そこで政府におかれては以下のことを求めます。
1 日本政府は「河野談話」を踏まえ、その内容を誠実に実行すること。
2 被害女性とされる方々が二次被害を被ることがないよう努め、その名誉と尊厳を守るべく、真摯な対応を行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。島根県議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣
内閣官房長官

*******************************************************************

<参考 島根県有志の取り組み なでしこアクションブログより>

2020年3月24日付
島根県議会に「慰安婦意見書」撤回を求める7回目の請願
http://nadesiko-action.org/?p=14391

2014年12月31日付
竹島を領有する島根県議会がこのままで良いのでしょうか?
http://nadesiko-action.org/?p=7752

2014年9月29日付
日本を愛する島根女性の会「朝日新聞の大誤報を起因とする「河野談話」の即時撤回を要求する県民大会」
http://nadesiko-action.org/?p=7140

2014年6月23日付
日本を愛する島根女性の会から県議会議長宛て抗議文
http://nadesiko-action.org/?p=6582

2014年6月5日付
島根県議会「慰安婦」可決の説明を ネット署名3600人、提出へ
http://nadesiko-action.org/?p=6528

2014年4月13日付
竹島奪還を目指す島根県議会がなぜ「慰安婦意見書」?県議会議長に説明を求めます!
http://nadesiko-action.org/?p=6265

2014年1月14日付
カルフォルニアの母の会が島根県議会に抗議!
http://nadesiko-action.org/?p=5600

2013年12月12日付
島根県から報告「議長の椅子取りゲームに慰安婦問題を利用するのは許せない」
http://nadesiko-action.org/?p=5440

2013年10月4日付
「島根県議会の歴史認識をただす 島根県民の会」から活動予定お知らせ
http://nadesiko-action.org/?p=5033

2013年9月9日付
島根県民が「慰安婦意見書」撤回に立ち上がった!
http://nadesiko-action.org/?page_id=4791

*******************************************************************

<参考 地方議会の慰安婦意見書について なでしこアクションブログより>

ねつ造慰安婦問題解決に向けて地方議会の意見書・決議・請願・陳情まとめ
http://nadesiko-action.org/?page_id=7180

地方議会の慰安婦意見書
http://nadesiko-action.org/?page_id=2

左派市民団体と国連のマッチポンプ
http://nadesiko-action.org/?page_id=7