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【署名】日本人慰安婦 城田すず子 さんは「性奴隷」ではありません!

慰安婦=性奴隷説に利用されている日本人慰安婦がいます。
海外で 「I was their ‘slave’. 私は彼ら(日本軍)の奴隷でした」と宣伝されている「城田すず子」さん(故人)です。
中国・韓国・日本などで共同申請する可能性がある「慰安婦性奴隷 ユネスコ記憶遺産」に利用されかねません。

「城田さん=性奴隷」の基になっているのが、

・千葉県館山市にある「噫(ああ)従軍慰安婦」石碑(NPO安房文化遺産フォーラム)
・ラジオドキュメント番組「石の叫び~ある従軍慰安婦の記録」(1986年TBSラジオ放送)第12回放送文化基金賞奨励賞

です。

城田さんが「慰安婦=性奴隷説」に利用されるのを阻止するために、安房文化遺産フォーラム、TBSラジオに対し「”城田すず子さんの原文”を公開し、“吉田清治氏~虚偽の作り話”であることを注記」することを求める署名を有志が始めました。

皆様のご協力よろしくお願い申し上げます。

<参考資料>
造られた性奴隷の象徴~日本人慰安婦「城田すず子」さん
月刊正論2014年5月号 元日本人慰安婦を「性奴隷」にした嫌らしい面々 大高未貴

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“城田すず子さんの原文”を公開し、
“吉田清治氏~虚偽の作り話”であることを注記せよ

署名はこちらから
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://goo.gl/iiWswM

署名主催:捏造慰安婦問題草の根会

宛先: 安房文化遺産フォーラム、TBSラジオ

<請願文>
日本 城田すず子 “私は彼らの奴隷でした。” ”債務肩代わりのため父親により日本軍へ売られ、終戦まで、彼女は台湾、サイパンの慰安所で性奴隷として働いた。1955年から20年間、性暴力被害者の収容施設に暮らし、1971年慰安婦時代の手記を著わした。

これが、元慰安婦、元GI売春婦(パンパン)であった城田すず子さんの海外における紹介文です。

しかしこれは城田さんの実像でしょうか。

疑問を抱く理由を挙げれば、親が売った先は売春業者であり日本軍ではありませんし、高額な報酬を得ていた慰安婦は「奴隷」とは言えません。彼女は1971年「マリアの賛歌」という手記を出版しましたが、慰安婦部分の記述はわずかであり、戦時下という状況に照らせば、格別数奇な境遇にあったとは読み取れず、債務返済のため日本軍慰安婦として働いた、というただそれだけのことが書かれていると言っても過言ではありません。

ことさらに同著作物を慰安婦時代の手記と位置付けるのは本の内容を無視しているとさえ言えます。

ましてや、日本軍の奴隷であったなどということはどこからも読み取れません。

「奴隷」という表現を使うなら、むしろ心身ともにすさんだ戦後のGI相手の売春婦時代の方が適していると思われます。

参照:城田すず子―造られた慰安婦像― http://nadesiko-action.org/?p=9952

城田さんの著作物を正確に読めば、冒頭の紹介がいかに城田さんの実像から乖離しているかがすぐにわかります。それはなによりも城田さんの著作物を侮辱する事であり、日本軍の奴隷であったなどと言う虚像を紹介することは彼女の尊厳を傷つけることを意味します。又、城田さんが恋心を抱いた日本兵、親せきや知人の中にもおられたであろう軍人や兵隊さん、その方達も含め、日本軍の名誉を貶めることにもなります。

ところが、1985年突如として城田さん自身が自己の著作物を侮辱し、自己の尊厳を傷つけ、知人友人を貶める一文を発表したのです。翌1986年、それはTBSラジオで放送されました。いわゆる「石の叫び」です。冒頭の海外での紹介の基になっているのがこの「石の叫び」です。

しかし、これは本当に彼女の手になるものでしょうか。

あまりの乖離と違和感は前述の通りです。

1、安房文化遺産フォーラム(特定非営利活動法人NPO)宛て

貴フォーラムのホームページ(そして恐らく貴法人の本部である小高記念館の展示物)に、1986年、TBSラジオで放送された「石の叫び―ある従軍慰安婦の叫び」の文字起こし文が掲載されています。http://bunka-isan.awa.jp/About/item.htm?iid=413

貴法人の名称から推察すると、貴法人は同放送内容を“安房文化遺産”として登録し、これを一般に広めることを意図して掲載したものと思われます。とすれば、貴法人は“安房文化遺産”登録のための同放送内容について独自の検証をされているはずです。当会は本署名運動の賛同者と共に、その検証結果をお尋ねするとともに、同放送内容の一部は現在明らかに誤りであったこと等を踏まえ、次の通り要求します。

1)吉田清治氏については、同氏の著作物も含め、いわゆる吉田証言は作り話であることを本人も認めています(1996年5月2・9日付の週刊新潮インタビュー)。吉田証言が虚偽であったことは朝日新聞社も認め謝罪しています(2014年8月)。

従って、貴フォーラムのホームページ(及び展示物)上においてもTBS放送の吉田清治氏インタビュー部分は「虚偽の作り話」であった旨、注記すること。

2)以下の部分は城田さんの発言の中で最も重要な部分です。ところが、せっかくのインタビューであるにも関わらず、この最重要部分は城田さんの肉声ではなく、ナレーターによるナレーションになっています。そのことを注記すること。

「兵隊さんや民間人のことは各地で祭られるけど、中国、東南アジア、南洋諸島、アリューシャン列島で、性の提供をさせられた娘たちは、さんざん弄ばされて、足手まといになると、放り出され、荒野をさまよい、凍りつくサイムで飢え、野良犬か狼の餌になり、骨はさらされ土になった。兵隊さんは一回五十銭か一円の切符で行列をつくり、女は洗うひまもなく相手させられ・・て、なんど兵隊の首をしめようと思ったことか、半狂乱でした。死ねばジャングルの穴にほうりこまれ、親元に知らせる術もない有様です。それを私は見たのです。この眼で、女の地獄を・・・」

3)海外で紹介されている「性奴隷城田さん」は上述のナレーション部分が根拠になっていると思われます。この一文は城田さんの世話人であった深津文雄氏に宛てた手紙がその原文であると言われていますが、その所在は明らかになっていません。内容及び文体とも、それまでの城田さんの言動とは異質なものであることが識者等に指摘されていること、又、なによりも突如として出現したことを考え合わせると、この一文が本当に城田さんのものであるかどうか真偽不明と言わざるを得ません。

貴フォーラムにおかれては、“安房文化遺産”として紹介されている以上、きちんと検証されているものと思われますので、その結果及び城田さんの手紙の所在・内容について注記すること。 

2、TBSラジオ宛て

1)1986年ラジオで放送された「石の叫び―ある従軍慰安婦の叫び」の中の吉田清治氏の発言は作り話であることが判明しており、朝日新聞社同様に、謝罪すること。

2)第12回放送文化基金賞奨励賞を返還すること。

3)せっかくのインタビューの機会にもかかわらず、1、安房文化遺産フォーラム(特定非営利活動法人NPO)宛ての2)の「 」部分が城田さんの肉声ではなく、ナレーターによるナレーションにした理由を説明すること。

以上

 

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【お知らせ4月1日報告会】慰安婦問題「国連派遣団」の取り組みと成果/衆議院議員会館第一

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慰安婦の真実国民運動よりお知らせ

[報告会]慰安婦問題「国連派遣団」の取り組みと成果
http://www.ianfu-shinjitu.jp/LMC/?p=1616

ジュネーブの国連欧州本部で行われた2014年7月の自由権規約委員会に始まり、2015年7月と2016年2月の女子差別撤廃委員会、3月のニューヨーク国連女性の地位委員会に至るまで、慰安婦問題について対国連活動を続けてきました。その取り組みと成果、そこから見えてきた国連の実態をご報告します。

【日時・場所】
 2016年4月1日(金) 衆議院第一議員会館 多目的ホール
 開場 13:00 ご参加の方には玄関にてスタッフが通行証をお渡しします。
 開会 13:30
 閉会 15:30

    東京都 千代田区永田町2-2-1 
    「国会議事堂前」丸ノ内線・千代田線 1 番出口 徒歩 3 分
※参加費無料 事前申し込み不要

【報告者】
 細谷清(日本の近代史研究会)
 杉田水脈(前衆議院議員)
 藤木俊一(テキサス親父事務局)
 藤井実彦(論破プロジェクト)  
 山本優美子(なでしこアクション)
   
【主催】
 慰安婦の真実国民運動   
 〒 112-0005 東京都文京区水道2-6-3-203「新しい歴史教科書をつくる会」内
 (電話)03-6912-0047(FAX)03-6912-0048
 (メールアドレス) ianfu-shinjitu@tsukurukai.com

再び開催!『テキサス★ナイトin NYC』2016.3.23 

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待ったなし!どうする日本、どう出るアメリカ!?

テキサス★ナイトin NYC

2016年(平成28年)、世界情勢は激化の一途
絶えず仕掛けられる反日プロパガンダの
主戦場米国で日本が守るべきものとは
日米で共闘するトニー・マラーノ氏と仲間達が
再びニューヨークで終結します
異論反論も飛び交う予測の白熱討論会へようこそ!

 

【日時】
2016年3月23日(水) 6:30PM開場  7:00開演

【会場】
St. Vartan Armenian Cathedral
630 2nd Ave, New York, NY 10016
@ 2nd Ave. & 34th St.

【ゲスト】
目良 浩一(歴史の真実を求める世界連合会)
細谷 清 (日本の近代史研究会)

【パネリスト】
鈴木 規正(ニューヨーク正論の会)
藤木 俊一(テキサス親父日本事務局)
藤井 実彦(論破プロジェクト)
山本 優美子(なでしこアクション)

【参加費】
$40(当日会場でお支払いください)
席に限りがありますので、あらかじめご了承ください。

【お問い合わせ】
krkys110@gmx.com

texas in NYC_2016.3.23_2

【主催】
テキサス☆ナイトin NYC実行委員会
慰安婦の真実国民運動

【後援】
テキサス親父日本事務局
論破プロジェクト
ニューヨーク正論の会
日本まほろば支援局

CSW60 なでしこアクションin NYC 2016.3.24 

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国連 女性の地位委員会CSW60 2016年3月14日-24日 ニューヨークにて
Sixtieth session of the Commission on the Status of Women, 14–24 March 2016

CSW60の期間中、世界中からNGOが集まり様々な女性関連イベントが行われ、今年も400以上のNGOイベントが開催されます。
なでしこアクションも友好団体と協力し、イベントを開催することになりました。
お近くの方是非いらしてください。

【テーマ】
「紛争時の女性の人権~女性の尊重への日本の取り組み」
“Women’s Rights under Armed Conflict – Japan’s Approach to Respect Women”

【日時】
2016年3月24日(木)12:30~14:00PM

【場所】
The Church Center for the United Nations 10F (777 UN Plaza)

【問い合わせ】
問い合わせフォーム

※ 参加ご希望の方は↓こちらから NGO CSW Forum に登録してください。登録無料
https://www.eventbrite.com/e/ngo-csw-forum-csw-60-registration-18396656896
※ NGO CSW/NY http://www.ngocsw.org/
※ CSW60ガイドブック
※ ガイドブック モバイルアプリのダウンロード

nadeshiko_2016.3.24

【Sponsors】
Japanese Women for Justice and Peace
Grass Roots Actions for Peace and Justice in Japan
Researchers of history on Modern Japan
Alliance for Truth about Comfort Women

慰安婦問題日韓合意に関するAJCN の見解

「ニューヨーク ビズ 」の署名広告をご覧になった方ここをクリックしてください
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Australia-Japan Community Network(AJCN) 代表 山岡鉄秀 氏より「慰安婦問題日韓合意に関する AJCN の見解」(2016年1月2日)をご紹介します。

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2016年1月2日

慰安婦問題日韓合意に関するAJCNの見解

AJCN 代表 山岡鉄秀

昨年末に突如結ばれた慰安婦問題を巡る日韓合意について、豪州にて直接中韓反日団体と対峙し、一年半に及ぶ攻防の末に慰安婦像設置を阻止したAJCNの見解を申し述べます。

中国が覇権主義を隠さず、南シナ海や尖閣諸島で緊張が高まる最中、アメリカが日韓の関係改善と長年の対立点である慰安婦問題の解決を強く求めてきたのは安全保障上当然の成り行きと言えます。日本政府が一定のタイムリミットの中で政治判断を迫られる厳しい状況に追い込まれることは想像に難くありません。

しかし、ここで留意すべきことがあります。当然ながら、アメリカはあくまでも自国の利益を考えているのであって、日本の名誉回復になど興味がありません。日本に大幅に譲歩させ、韓国民をなだめ、満足させることによって東アジアの安定を維持することが米国の利益に繋がるという論文が随分前からフォーリンアフェアーズなどに掲載されていました。最近でも、エズラヴォーゲル氏が「日本は何が正しいか、正しくないかという立場ではなく、隣の国とうまくやっていくために何が必要かを考えて、もっと低姿勢になるべきだ」と大学での特別講義で述べています。
livedoor news/2015年10月24日 7時0分 NEWSポストセブン )

このようなコンテクスト上であっても、もし日本に自国の名誉と国民を守る決意があるのなら、絶対に死守しなくてはならない線があります。それは、明らかに事実に反した事柄は認めないということです。

たとえば、少なくとも朝鮮半島や台湾で、軍隊による組織的な強制連行が無かったことは、左派の学者も朝日新聞も認めていることです。また、慰安婦像はあどけない少女がモチーフとなっていますが、これは明らかに「小学校6年生の少女数人が勤労奉仕の名目で徴用されたが、実は前線で日本軍兵士の性奴隷にされた(朝日イブニングニュース1992年1月16日)」という完全な誤解と誤報に基づき創作されたイメージです。挺身隊に徴用された少女達は全員無事だったことが確認されているのに、日本の非道を糾弾するためのツールとして使用され続けています。

言い換えると、日本として、譲れる点と譲れない点を明確にする、すなわち、自分の立ち位置を明確にしてアメリカに説明しなくてはなりません。それは勇気がいり容易なことではありませんが、それこそが政治家と外交官の役割であり、それを放棄したら永遠に日本の名誉を回復することなどできません。

しかし今回、日本政府は、その努力を完全に放棄してしまいました。驚くべきことです。

今回の合意を支持する人たちは、「高度な政治判断により、韓国政府に重い宿題を課した。反日団体を説得できず、この問題を蒸し返したら、非難されるのは韓国政府だ。安倍首相はそこまで考えて決断した」と主張しています。実際、韓国政府が必死になって何度も国民に理解を求めながらも、挺隊協から猛反発を食らっている姿を見れば、ボールは韓国側のコートにあるという主張はその通りです。結局説得に失敗して、この合意は流れてしまうかもしれません。そうなれば、韓国政府の過失です。それは理解できます。

ただ、その一方で、日本のメディアが伝えず、ほとんどの国民が気付いていないことがあります。それは、今回の合意と岸田外務大臣と安部総理の談話を受けて、世界中のメディアが一斉に「日本政府が、第二次大戦中に20万人のアジア人女性を性奴隷として強制連行し、人権を蹂躙した事実を認め、韓国政府に10億円を支払うことに合意した」と報じていることです。これはそのまま、アメリカをはじめとする各国政府の見解となります。「とうとう認めたか、初めから抵抗なんぞしなければ良かったものを」という解釈です。日本のメディアは「(米紙は社説で)画期的な合意をサポートする。解決が遅れたのは歴史を書き換えようとした安倍首相と右派の政治的盟友らの責任だと述べている」(日韓首脳の努力「賞賛に値」=慰安婦問題合意でー米誌社説 時事通信2015年12月31日木曜日)というような報道しかしないので、「20万人の強制連行と性奴隷化」というプロパガンダが歴史上の事実と認定されたと報じられていることに気付く日本人は少ないでしょう。合意を歓迎し、米国内の韓国系団体が反発していることに自制を求め、「米国内でも合意への支持 と完全な履行を強く望む」と訴えた米国務省のトナー副報道官は12月29日の記者会見後の質疑応答の中で次のように語っています。

「我々、アメリカ合衆国は、何度も言っているように、第2次大戦中の日本軍による性的目的のための女性の人身売買は、恐るべきひどい女性の人権の侵害であった。」
We’ve stated many times – the United States – that the trafficking of women for sexual purposes by the Japanese military during World War II was a terrible, egregious violation of human rights.

 日本政府の声明には強制という表現はなく、法的責任も認めていないと主張する方もいらっしゃいますが、それは残念ながら国際的には全く通用しません。なぜなら、岸田外務大臣による発表を英語で読んだら、日本が犯罪国家であったと全面的に認めたとしか読めず、強制や法的責任などの言葉の有無は無関係になってしまうからです。今回の合意の証人であるべきあるべきアメリカの報道官が上記のように述べているのですからなおさらです。

日本語による表現と、外務省によるその英訳では、ニュアンスに大きな隔たりがあることを以前から指摘して来ましたが、全く顧みられていないことに愕然とします。

慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題
The issue of comfort women, with an involvement of the Japanese military authorities at that time, was a grave affront to the honor and dignity of large numbers of women

この部分だけで十分アウトです。軍による甚だしい女性の人権侵害が行われたと認めたのですから、これまでの全ての糾弾(強制連行、性奴隷化)を認めたと同義と解されます。

安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する。
As Prime Minister of Japan, Prime Minister Abe expresses anew his most sincere apologies and remorse to all the women who underwent immeasurable and painful experiences and suffered incurable physical and psychological wounds as comfort women.

これは河野談話以前から使われている常套句ですが、日本人のほとんどは抒情的な日本語の原文しか読まないでしょうが、外国人は英語の方しか読みませんので、当然英語のニュアンスで理解します。英文を日本語に訳し直せば、こんな感じになります。

安倍内閣総理大臣は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として、計測不可能な苦痛に満ちた経験をされ、治癒不能な肉体的および精神的な傷を負った方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。

言うまでもなく、おわびは謝罪であり、国際社会では謝罪するということは罪を認めることと同義であり、計測できないほどの苦痛を与え、治癒不可能な傷を肉体的にも精神的にも与えたと認めるならば、拷問したと言っているのと同じです。これではクマラスワミ報告も認めていると解釈されても仕方ありません。これらの表現は以前から使われているのですが、今回は責任を認めた一文の中で明確に軍の関与によると認めてしまったので、強制では無かったと主張しても、軍が虐待して人権を蹂躙したことに変わりはないと反論されるのが目に見えています。今後、海外の教科書にも「日本政府が正式に認めた」と書かれていくでしょう。つまり、これまで、民間が必死の思いで積み上げてきた「事実誤認の訂正と日本の名誉回復」の努力を完全に粉砕してしまったわけです。これから手をこまねいて何もせず時間が経過すれば「日本政府は強制連行は認めていない、慰安婦は性奴隷ではない」と主張するのは非常に困難になってしまいました。

AJCNは、豪州に慰安婦像が建ち、中韓反日団体の主張がまかり通ることによって、日系人とその子女が不当な差別やいじめに遭うことを防ぐために戦いました。その間も日系人に対する脅迫事件や差別的行為を経験しました。慰安婦像が建ってしまった北米では、すでにいじめや嫌がらせが起きているが、日系人は泣き寝入りしていると伝えられています。日本政府は「計測不可能な苦痛に満ちた経験と治癒不能な肉体的、精神的な傷」が何を意味するのか、日本軍が何を行ったのか、「関与」の具体的な内容とともに海外および日本国民に明確に説明する責任があります。直近の世論調査でも「慰安婦問題について日本は譲歩する必要なし」が日本国民の多数意見であることが明らかになっています。このままでは、「将来の世代に謝罪させない」どころか「将来の世代に濡れ衣を着せ続け、反論の機会を奪い、民間レベル、個人のレベルで言われなき汚名に対する謝罪を子や孫に続けさせる」ことになりかねません。

今回の日韓合意は、例えるならば「犠牲フライ」のようなものです。ランナーがホームに生還できるかどうか、まだわからないのですが、日韓合意の中で「日本の悪行」というone outは確定してしまいました。そして、そのone outは、ほとんどゲームオーバーに等しいものです。たとえ韓国政府レベルの反日活動封じ込めに成功しても、日本軍が20万人を拉致して性奴隷にしたというプロパガンダを日本政府が事実として認めたという致命的な失点は確定し、民間団体レベルの反日活動に大儀を与え、日韓国民相互の憎悪をさらに増幅していくでしょう。

20万人の強制連行、小学生慰安婦、性奴隷などはプロパガンダと知りながら、そのすべてを認めて謝罪するような発言をしてしまう政府は、世界広しと言えども日本政府ぐらいなものでしょう。政治的妥協の判断と言っても、実害が甚大過ぎます。そして、その影響をもろに受けるのが、現地でのマイノリティである我々のような海外在住者です。

実は、被害を受けるのは、日本人や日系人だけではありません。ストラスフィールド市に住むある韓国人家族では、反日団体の主張を真に受けた父親が激昂し、「韓国に帰って軍隊に入って日本と戦う」とわめきだし、子供が怯えて家庭が不和になるということがありました。その父親はおそらく、挺身隊に徴用された小学生まで慰安婦にされたと信じこんだのでしょう。このように、物事を曖昧なままに放置すると、無関係な現代の韓国人まで苦しむことになってしまうのです。

抽象的な言葉の羅列で妥協点を探ろうとしても、事態が悪化するばかりなのは、これまでの経験で十分に学べたはずです。我々AJCNは、常に自分たちの立場を明確にし、論理的に辛抱強く説明することで幅広くコミュニティの支持を得てきました。(非敵対的合理主義)

10億円払って、大使館前の慰安婦像も撤去されず、海外での反日活動と慰安婦像設置が継続し、日本軍による20万人強制連行と性奴隷化が日本政府公認の事実として確定してしまったら、目も当てられません。日本政府は、政治判断という名の元に曖昧な表現を続けるのは止めるべきです。一貫した原理原則に基づき、意見の不一致や決裂をも恐れずに相対する勇気をもって、初めて国際社会に理解され、意味のある政治判断ができるようになるでしょう。世界は戦国時代に逆行し、情報戦は厳しさを増すばかりです。祖国日本が一日も早く、自国の名誉と国益を守れる普通の国になることを切に願う次第です。

以上