『第二次世界大戦の日本軍による東アジア女性の組織的性的搾取（いわゆる慰安婦）歴史的事実として明らかである』

として、その根拠に

『日本政府は1993年に所謂河野談話„Kono‐Erklärung“ ( https://www.mofa.go.jp/policy/women/fund/state9308.html )を発表した。この談話は特別に委託された歴史研究を基にしたもので、事実関係と組織的、道徳的な責任を認めたものである』

と書かれています。

河野談話は米加州グレンデール慰安婦像撤去の裁判の際にも、像を支持する側の根拠に使われていました。

慰安婦問題について日本側の主張が如何に理解されていないか、日本の発信が全く足りない現状がわかります。

以下に区議会での議員の発言を纏めました。

【　2020年11月5日　議会　】
賛成28、反対9で慰安婦像展示支持の決議が賛成多数で可決。

下画像の青色が賛成議員—リベラル(Green,　SPD　,Linke,　Piraten)28票。
赤色が反対議員—保守 (CDU,AfD,FDP) 反対 9票。

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【　2020年12月1日議会　】

議題一欄 から
Ö 15.7  Friedensstatue bewahren – Gedenken an Opfer sexualisierter Gewalt ermöglichen (性暴力被害者を記憶する平和像の維持)

賛成25、反対5で慰安婦像展示支持の決議が賛成多数で可決。
議会で可決時の動画

下画像の青色が賛成議員—リベラル(Green,　SPD　,Linke,　Piraten)24票。
赤色が反対議員—保守 (CDU,FDP) 反対 5票。

議員発言要旨

※議会の生中継を視聴した現地の有志の方が聞き取ったものです。大まかな内容として読んでください。録画の記録は残っていません。

◆　DIE　LINKE（左派党）　Thilo Urchs議員

「前回の議会で（恒久設置を申請した）海賊党とも話し合いましたが、今回議会に提出されてる申請書にもある様に、像保持を望みます。めんどうな許可証のことは抜きにしても像は保持されるべきです。直ぐにでも許可されるべきです。南ドイツ新聞にも書いてあります。私達が初めに出した議案に、今回緑の党が加えた事にも同意します。
それは、元々像の設置許可は一年でしたが、設置の日が、６週間建設工事のため遅れました。ですから一年６週間であるべきだという緑の党の主張です。
そもそもの要点は3点目、私達は像の”恒久的な”設置のための場所をベルリンミッテ区に見つける事の解決を望んでます。その議論のプロセスをミッテ区議には引き入れていただきたい。
ご存知の様に国際的な関心を惹きつけたという事です。私は金曜日に日本大使館と約束があります。
私が思うに申請の問題ではありません、平和の像は、第二次世界大戦時日本軍によってコリア女性に性暴力をしたという具体的な歴史的出来事です。私達は（–音声切れ聞き取れず–）自己批判的戦後処理の観点です。
戦時性暴力は普遍的テーマです。平和の像がより多くの関連性で、広い環境でグローバルの問題のため、より適切な設置場所をミッテ区で見つける事を望みます。像とともに、女性への性暴力について私達の社会で討論されるべきです。
モアビットの地域住民が、像のために強く連帯したのが、（性暴力についての討論が）絶対に必要だということです。この議案への賛助をよろしくお願いします。」

◆　無所属　元AfD党　トーノ議員

「私は明確に平和の像について申します、私の元の党は”罪のカルト(Schuldkult )”と結び付けており開いた口が塞がりません。私達は忘れてはいけませんドイツと日本が同盟関係だったことを。私は今までこの事について全く知らなかったが、平和についてです、だから平和の像と言います。」
※補足：トーノ議員は以前所属していたAfD党が慰安婦像設置に反対のために、元の党を批判する意味で、像設置賛成の意見を述べている。

◆　CDU党　Benjamin Fritz議員

「前回の区議会後、区議会事務局や党に多数のメールが届いた事でも明確です。テーマ戦時性暴力についての啓発は、地区とベルリン市が対処しなければならない事ですが、しかし残念ながら、私の党からの視点では、ここの区のアクションは受け入れ難い。
そして、この許可の為の仕事は、政治的なものの欠陥である事が容易にわかります。それに私達の視点では、この全体の戦いを日本とコリアの戦いだけに集約するのも間違いです。そして、これはミッテ区には関連がありません。
私達はこの緑の党の議案にはこれでは賛成できません。私の党は以前議案を提出しましたが、像は期間限定の設置という前提で、私達は事前にコリア協会からも日本大使館の代理人からも歴史的説明を受けました。ここにいる各党もやった様に私達は基本的な定義を提案します。芸術的な建造物についてですが、一方的に偏ったもの、日本がフォーカスされたり、何か特定の民族であったり特定の国であってはならない、という事です。」

◆　緑の党　ダッセル区長

「私は議論の内容には全く触れたくありませんが、これまで議会で議論された事に無条件に賛同します。
ただちょっと体系的な全体のプロセスについて報告したい、私が先週弁護士から許可失効を取り消す事を被告（コリア協会）に伝える様にお願いされた事を。
今日の議会のためにもう一度準備して気付いた事ですが、予定的な問題はとにかく裁判所やコリア協会弁護人の問題ではなく、新聞からのイライラによって、すぐにでも現時点での見解やミッテ区役所がどの様に決定するのか結果を出さなけれならなかったが、まだコリア協会に報告できていないから明日か、遅くとも明後日までには報告したい。」

※他議員の発言は、今準備中

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＜参考＞
区議員一覧
https://www.berlin.de/ba-mitte/politik-und-verwaltung/bezirksverordnetenversammlung/online/pa021.asp

慰安婦像情報まとめ
http://nadesiko-action.org/?p=14877

＜　関連ニュース　＞
東亜日報　March. 20, 2021
ドイツの「ベルリン少女像」、都心で現状維持
https://bit.ly/3cjgRKL

The Japan TimesDec 2, 2020
‘Comfort women’ statue to remain on display in Berlin
https://www.japantimes.co.jp/news/2020/12/02/national/comfort-women-statue-berlin/

時事通信　2020年12月02日
独少女像、展示継続へ　修正し恒常設置も―区議会決議
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120200177

産経　2020.12.2
ベルリン慰安婦像、永続設置を要請　地元区議会が決議
https://www.sankei.com/world/news/201202/wor2012020023-n1.html

産経　2020.12.2
ドイツ少女像の永続設置決議は「極めて残念」　加藤官房長官
https://www.sankei.com/politics/news/201202/plt2012020013-n1.html

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