有志からのメッセージ/サンフランシスコ市議会「慰安婦記念碑設置」採択9月22日

★フォートリー・サンフランシスコ慰安婦記念碑反対署名はこちらをクリック

サンフランシスコ現地で中華系・韓国系・他の組織に囲まれ、劣勢の中、反対に立ち上がった有志の皆様、有難うございます。
日本国政府、姉妹都市である大阪市からサンフランシスコの公共の場所に慰安婦記念碑が建立されないよう、強く働きかけることを望みます。

採択された決議(PDF)[Urging the Establishment of a Memorial for “Comfort Women”]AMENDED AT BOARD 9/22/15
議会採択の動画はこちらをご覧ください
【動画】2015年9月22日サンフランシスコ市議会 慰安婦像建立採択

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< サンフランシスコの有志 からメッセージ >

9/22、サンフランシスコ市議会にて慰安婦碑設置決議案が全員一致で可決されましたことをご報告します。

決議案が市にのぼってから約2ヶ月という短い間でしたが、皆様のご協力、ご支援により最後まで有志一同で市議に反対の意志を伝えてまいりました。
しかしながら、相手側の組織力の前に全員一致で可決という非常に残念な結果となりました。

7月の半ばごろ、慰安婦碑設置決議案が議題にのぼり、危うくそのまま決議されるところを反対の声があがり7/19の市議会ではコミッティーにまで持ち込むところまで抑えることが出来ました。
しかし、中国系初の主導ということで、どのような戦略をとられるのか未知のまま進んでいきました。
まるで、慰安婦とは縁のないような決議案に、慰安婦関係の資料と同時に政治を主にした資料などを市議に送るといった活動を積極的にすすめました。真実の歴史を伝える書籍(目良浩一著や産経新聞社刊など)もひとりひとりの議員に送りました。
なでしこアクションさんのウェブサイトには署名やメール運動のご支援をのせていただきました。

流れが急に変ったと感じたのは、8月下旬のマー市議による秘密会議の招集の直後です。
相手側は、勝率を確実にするために、このまま中国系だけでやるよりも、政治を理由にした反撃をさけるためにも、韓国の協力が必要になったのではないかと想像します。
韓国側の協力により、元慰安婦を戦略の中枢にすえることになりました。感情に持ち込もうという作戦だったのでしょう。
そのころには、かつて(昨年まで)、名がでていた抗日連合会は陰をひそめ、他の団体が力を持って活動していたようです。
そのあたりからは、南京の連合会を設立したジャッジ2人(シンとタン)がかなり活躍していることがわかりました。
このジャッジ2人は市議をとりこみ、市議会を手のひらでまわすようにあやつり、9/17 公聴会前の一週間ほど市議会で慰安婦を中心にすえた活動を連日繰り返しました。

公聴会でのスピーチの準備においては、特にこれといった有効な部分がみつからず、コミュニティーの分断、日本一国を攻める理不尽などを含めた個人の思いを主体にあらゆる角度でいくことにしました。
慰安婦が公聴会に来ることを聞いていたので、慰安婦の証言に日を当てるスピーチは複数の仲間で確実にすることにし、議会での座席もこのスピーチの方には前方にすわるようにお願いしました。

公聴会当日は、このジャッジ2人により既に完全にセットアップされた中での不公平な議事進行で市議3人全員一致で可決、9/22の市議会の投票を待つこととなりました。

現地の日系のうち、2世などを含む長年サンフランシスコの住人であるコミュニティーは相手側のいう歴史については肯定する向きが多かったように思います。
また、長年培ったコミュニティにおけるビジネス等への影響を考えると反対が難しいところでしょうが、公聴会では非常にがんばってくださったと思います。
私達仲間はこの公聴会ではじめてこれらの団体、個人の方とお会いすることになりました。
私達のように日本から来た1世の日本人は、最近の日本の流れ、種々のウェブサイトからの情報やビデオなどで真実の歴史を勉強することにより、捏造された歴史に目覚めているので、真実の歴史について触れたものも多かったです。

公聴会において、市議が”歴史を認めない反対者”に対し 4度の”Shame on you”発言を行ったことにより、反対者がひどく傷つけられました。それに対して出した謝罪を求めた手紙には、更なる “Shame on..” で返されたことも付け加えます。

※カンポス市議”Shame on you”4連続発言 3分53秒~

この2ヶ月の間、サンフランシスコのローカル新聞、全国のメディアなどにもオピニオンなどを送り続けましたが、どこにも掲載されませんでした。抗日関係者がサンフランシスコの新聞社を買収した過去も背景にあるでしょう。
また、8月後半からはそれまでいろいろな情報を流していた中国系新聞が一切報道をとめ、慰安婦がサンフランシスコに到着した公聴会1週間前に堰を切ったように、テレビと新聞で連日のように慰安婦を写真つきで報道し始めました。
更に、人権団体などを使いながら行事を行ったり、最後の1週間は圧倒的な活動をみせつけました。

中国系は各団体がまとまらないという話をよく聞いていましたが、今回は全く違ったようです。
韓国系の協力も大きく、それらが日本から多くの賛同のレターを提出させたようです。

結局、中国系の力の前には、結果をだすことはできませんでした。

9/22市議会では、具体的に碑(像)の設置場所についての話し合いがすすんでいるという話がありました。
また、教科書にも書き込ませるという意欲をみせました。
慰安婦もさることながら、いわゆる南京事件などを徹底することを主眼をおいていることでしょう。
アメリカによる日系人の強制収用などを碑(像)の文言にいれるというような話もでたようです。
これは、日系の慰安婦碑反対者に対する譲歩という形ですが、実際には、中国のアメリカへのバッシングを包含するものになるでしょう。

今回の可決をマー市議は”歴史的” と表現しましたが、まさに、中国が日本、更にアメリカを一気に攻め入る一歩になったのではないかと思います。

今後は、引き続き有志一同、碑の設置を阻止していきたくおもいます。
本当に、右も左もわからず、どうして良いのかわからない中、皆様のご協力だけが頼りでした。
ご協力いただいた皆様、署名していただいたお一人お一人の心に添えず、可決にいたりましたこと申し訳なく思います。

9/22市議会でのマー市議の発言ではありませんが、これからが本当に大変なところとなります。
どうぞ、今後ともご協力の程、よろしくおねがいします。

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生放送から画像

蝶Tシャツのマー市議(慰安婦記念碑提案・中華系)

慰安婦支援者とお揃いの蝶Tシャツのマー市議(慰安婦記念碑提案・中華系)

手を挙げて賛同を示す慰安婦記念碑支持者

手を挙げて賛同を示す慰安婦記念碑支持者

採択直後、元慰安婦に集まる報道(右側)

採択直後、元慰安婦に集まる報道(右側)

<参考ニュース>
産経 9/24/2015
【歴史戦】菅氏、米サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置案採択「極めて残念」

産経新聞 9/23/2015
全米屈指の観光都市サンフランシスコに慰安婦像設置へ 中韓共闘を前に反対派日本人に広がる無力感

産経 9/23/2015
【歴史戦】慰安婦像設置決議案を全会一致で採択 サンフランシスコ市議会

The Japan Times 9/23/2015
San Francisco unanimously adopts measure to build ‘comfort women’ memorial

NBC Bay Area 9/23/2015
San Francisco Supervisors Approve Controversial Memorial for Comfort Women 

CBS SF Bay Area 9/23/2015
SF Supes Approve ‘Comfort Women’ Memorial To WWII Sex Slaves For Japanese Soldiers 

Jiji Press 9/23/2015
San Francisco OKs “Comfort Women” Monument

Kyodo News
Proposal to erect “comfort women” memorial in San Francisco approved 

Kyodo News 9/23/2015
San Francisco city assembly adopts resolution on “comfort women”

Talk910 9/22/2015
Comfort Women Memorial Proposal in San Francisco

KBS World Radio 9/23/2015
San Francisco Council Passes Resolution to Erect Comfort Women Memorial

Arirang News 9/24/2015
San Francisco to set up memorial for Japanese wartime sex slavery victims

San Francisco Metro Bugle 9/22/2015
S.F. supervisors call for memorial to WWII ‘comfort women’

聯合ニュース 9/23/2015
サンフランシスコ市議会 慰安婦碑設置支持の決議可決
英語版ニュース

中央日報 9/23/2015
サンフランシスコ、米大都市では初めて慰安婦碑決議案通過

朝日新聞 9/23/2015
慰安婦記念碑、米サンフランシスコに設置へ 決議案可決

日本経済新聞 9/23/2015
サンフランシスコに慰安婦碑を設置 市議会で決定、米大都市で初

NHK 9/23/2015
サンフランシスコ市議会 慰安婦の碑など設置求める決議

時事通信 9/23/2015
慰安婦像設置を支持=米サンフランシスコ市議会

聯合ニュース 9/23/2015
サンフランシスコ市議会 慰安婦碑設置支持の決議可決

産経 2015.9.23 12:10
【歴史戦】慰安婦碑決議を採択 米サンフランシスコ市

ABC7 News 9/22/2015
SAN FRANCISCO SUPERVISORS VOTE TO CREATE MEMORIAL FOR WWII ‘COMFORT WOMEN’ 

SF GATE 9/22/2015 By Emily Green
S.F. supervisors call for memorial to WWII ‘comfort women’ 

8 thoughts on “有志からのメッセージ/サンフランシスコ市議会「慰安婦記念碑設置」採択9月22日

  1. 日本市民 says:

    そもそもサンフランシコ市の問題は、ここ数ケ月で出てきた話ではなく、2年以上も遡る話で、一部の人は危機感をもったかもしれませんが(抗議文を送ったという人もいた)、当時日本側から何か反論するという動きはまったくなかった・・・
    ===
    http://japa.la/2013/08/23/23369/

    <慰安婦問題> サンフランシスコ市議会決議証明書【第二次世界大戦における性奴隷制度非難決議】 (参考資料)

    投稿者 ジャパラマガジン. 投稿日 2013/08/23

    (参考訳)

    サンフランシスコ市議会
    決議
    証明書

    【第二次世界大戦における性奴隷制度非難決議】

    提出者:キム、コーエン、チウ、マー、アヴァロス、カンポス
    1930 年代から第二次世界大戦にかけて、日本の占領下にあったアジア諸国において、日本が行った性奴隷制度が軍事的に必要なものであり、日本政府により自らの意思に反し強要されて性奴隷になった証拠はないとした橋下市長の最近の一連の発言を非難する決議

    2013 年 6 月 18 日 市議会―法案を修正
    賛成者(11 名):アヴァロス、ブリード、カンポス、チウ、コーエン、ファレル、キム、
    マー、タン、ウィーナー、イー

    2013 年 6 月 18 日 市議会―修正法案を可決
    賛成者(11 名):アヴァロス、ブリード、カンポス、チウ、コーエン、ファレル、キム、
    マー、タン、ウィーナー、イー

    2013 年 6 月 18 日 市長―未承認のまま返却

    カリフォルニア州サンフランシスコ市

    この決議について、原本は当事務局に保管しており、正真正銘の写しであることを証明する。上記を証明するものとして、ここに私の署名及びサンフランシスコ市の公印を押印する。

    2013 年 7 月 2 日
    アンジェラ カルヴィロ
    市会事務局


  2. 日本市民 says:

    韓国軍ベトナム人慰安婦、米軍慰安婦など各国の慰安婦制度には口を閉ざし、日本軍慰安婦のみをピックアップし、嘘・捏造話の歪曲した歴史に基づいて日系アメリカ人や在米日本人を貶める慰安婦決議を行い、慰安婦像・碑を地方自体が公共施設に建立し嘘・捏造話を真実の歴史であるかのように刻みこもうとする。これは日系アメリカ人や在米日本人に対する人種差別、人権侵害ですね。
    色々ある対抗策の一つとして国連人権理事会で米国内の人種差別、人権問題として訴えることも考えるられるのでは・・・

    最近、沖縄県の翁長知事と沖縄県名護市の女性による参考になりそうな事例がありました。

    ===
    「沖縄で人権侵害ない」「知事は尖閣狙う中国の脅威を無視」
    国連人権理で辺野古賛成派が反論
    http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/150922/plt15092222120013-n1.html

    【ジュネーブ=内藤泰朗】沖縄県の翁長雄志知事(64)は21日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設で「人権侵害が行われている」と訴えた。一方、22日には辺野古移設賛成派が「沖縄で人権侵害はない」「知事は尖閣諸島を狙う中国の脅威を無視している」と反論。人権理事会は、沖縄の基地問題で論争が交わされる異例の事態となった。

     翁長氏は21日午後(日本時間同日深夜)、沖縄に米軍基地が集中する現状を紹介し、「人々は自己決定権や人権をないがしろにされている。あらゆる手段で新基地建設を止める覚悟だ」と主張した。

     翁長氏が人権理事会で基地問題を持ち出したのは、この問題を国際世論に訴えかけ、移設をめぐり対立する日本政府を牽制する狙いがあるとみられる。

     これに対し、駐ジュネーブの日本政府代表が21日、発言を求め、「日本の平和と安全を確保することが何より重要だ」と強調。長い時間をかけて辺野古移設を検討し沖縄県と合意した経緯を明らかにし、今後も県民に説明し、法に則して解決していくと語った。

     22日には、別の非政府組織(NGO)が「日本政府は沖縄の先住民の自己決定権を尊重すべきだ」と述べ、翁長氏に同調する動きをみせた。

     一方で移設賛成派にも発言の機会が設けられ、沖縄県名護市の我那覇真子(がなはまさこ)さん(26)が22日、翁長氏の「人権侵害」発言は「真実ではない。プロパガンダ(政治宣伝)を信じないでください」と呼びかけた。

     沖縄生まれの我那覇さんは、沖縄が日本の他の地域と同様に人権が守られていると明言。「沖縄が先住民の土地だと主張することで沖縄を独立に導こうとする人たち、それを支持する中国こそが地域の平和と安定を脅かし、人権への脅威だ」と報告した。

     さらに、尖閣諸島を抱える沖縄県石垣市の砥板芳行(といたよしゆき)市議会議員(45)の言葉を引用する形で、「中国が東シナ海と南シナ海でみせている深刻な挑戦行為を国連の皆が認識することが重要だ」と締めくくった。

     翁長氏は21日の演説に先立ち、移設反対派の市民団体が主催したシンポジウムでも講演し、基地が「米軍に強制接収されてできた」と繰り返したが、沖縄県民が基地敷地の賃貸料などから利益を得ていることには触れなかった。


  3. 日本市民 says:

    日頃からアンテナを高くしておく必要がありますね

    全米の博物館を襲う中共のプロパガンダ戦争
    https://www.youtube.com/watch?v=NvQekVEU4JU



  4. このコンポストとかいう奴ですが、案外、コイツに「突破口」があるかも知れません。

    論拠を挙げ条理を尽くして説明しているのは目良さんたち日系側なのに、頭からこういう決めつけをするのは鼻から人の話を聞く気はないと言っているのと同じです。

    日本社会では、ここまで傲慢不遜で思い込みの強い阿呆な奴は滅多にいない。それだけに今は対処が難しいが、いずれ、とっちめる糸口は見つかると思います。


  5. SF says:

    Shame on San Francisco Hippocrates
    http://www.howitzer.jp/korea/page52.html


  6. 日本市民 says:

    【米慰安婦問題で『日本側が議会で騙し討ちを喰らい』参加者が呆然。】
    https://twitter.com/patriots_blogs/status/649184707465211904

    慰安婦碑または像の設置を支持する決議案を全会一致で採択した米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会。採決前には、日系人や在米日本人から反対意見や不満などが出たことなどから、内容を若干修正することを市議らは確認し合っていた。だが、追加された内容をみると…。

     決議案は、慰安婦について「日本軍によって拉致され、性的奴隷の扱いを強要された20万人のアジアの少女や女性」などと説明している。決議案に反対していた在米日本人らは、公聴会や、市議会にあてた手紙や資料で、「強制連行」「性奴隷」「20万人」はいずれも不適切な表現だと指摘。「日本人へのバッシングにつながる」と強調した。

     こうした反応が在米日本人からだけでなく、日系米国人からも寄せられたこともあり、市議らは「特定の民族や人種を攻撃するものではないということがわかるようにしたい」などと話し、世界で続く人身売買を批判する文言を盛り込み、批判の対象を広げるとされていた。

     そして、修正された名前は「慰安婦碑または像の設置と、女性と少女の世界規模の人身売買を止めるための教育を促す決議」となった。人身売買が決議名に加わったため、その記述は確かに増えた。だが、新たにこんな文章も加わった。

     《他の国でも女性が犠牲者となった。だが、だからといって、日本軍による行いは許されるものではない》

     慰安婦の説明で、「日本軍によって拉致され云々…」が残ったまま、この文章が加わると、日本軍のことが余計に強調されているように受け取れる。

     「他の国でも…」の部分が突然、挿入されているように感じるが、この点は、姉妹都市の大阪市の橋下徹市長が市議会にあてた公開文書で指摘していた。

     橋下氏は「筆舌に尽くしがたい慰安婦の苦痛への理解と反省」を認識していることを明記した上で、「(慰安婦について)日本の事例のみを取り上げることによる矮小(わいしょう)化は世界の問題解決にならない」とし、「戦場の性の問題」は米英仏独、旧ソ連、韓国にも存在したことを指摘していた。にもかかわらず、「日本軍による行い」を強調するところに、「反日」がにじむ。

     市議8人によって共同提案された決議案の代表提案者、エリック・マー市議は、橋下氏の書簡について「あまり気にすることはない」と地元紙の取材にも答えていた。

     韓国から訪米し、市議会や公聴会でスピーチした元慰安婦(87)を表彰し、「歴史の証人」とたたえたマー氏は今月22日、中国系や韓国系などの決議案支持者らが着ていた黒地に黄色い蝶がプリントされたTシャツを着て採決に臨んだ。別の議案が審議されている途中に、傍聴席の最前列に座る元慰安婦や支持者らの写真をツイッターにポストした。

     そんな様子を見ていた在米の日本人主婦はあきらめ顔でつぶやいた。

     「ただ絶句するだけです」


  7. 日本市民 says:

    【歴史戦】
    サンフランシスコ市で「日本軍の慰安婦の歴史」を教育へ 来秋にも「世界史」に、一方的な認識踏襲の恐れ
    http://www.sankei.com/world/news/151018/wor1510180008-n1.html

    【ロサンゼルス=中村将】慰安婦碑または像の設置を支持する決議案が市議会で採択された米カリフォルニア州サンフランシスコ市を学区に含む教育委員会が、学校教育の中で「日本軍の慰安婦の歴史」を教えることを決めたことが分かった。慰安婦について「拉致された」「性奴隷」などとする市議会決議の教育現場への波及が懸念される。

     サンフランシスコ統一学区の教委によると、適齢となった生徒らを対象に、性的人身売買の悪影響や危険性を教育する一環として、旧日本軍の慰安婦の歴史を教育する。決定は今月13日付。

     同学区の教委は、同市を含むサンフランシスコ郡の自治体を管轄しており、5万7000人以上の児童・生徒の教育を指導している。

     教委は、慰安婦の歴史を学ぶ対象の見通しを中学や高校の歴史や社会科目としており、在米華僑系住民向け中国語新聞「星島日報」は、「早ければ来年秋開始の学期から、世界史科目に含まれる」と報じている。

    市議会で先月22日に採択された「慰安婦像」決議は、日系人や現地在住の日本人らから反対意見が出たため、「世界で続く人身売買に反対し、過去の過ちを記憶する」という趣旨を盛り込み、批判の対象を広げた経緯がある。

     しかし、慰安婦については「日本軍によって拉致され、性的奴隷の扱いを強要された20万人のアジアの少女や女性」と説明しており、一方的な歴史認識が教育現場で踏襲される可能性がある。

     「慰安婦の歴史の専門家や有識者が教材について協力と助言をする」との報道もあり、教材選定も今後進むとみられる。

     米国では慰安婦について、市議会決議とほぼ同じように「日本軍が組織的に20万人の女性を強制徴用し、性的奴隷にした」と記述する米マグロウヒル社の高校世界史の教科書を使用している学校があり、同学区の高校で世界史が優秀な生徒らを対象にしたクラスの教科書リストにもこの教科書が載っている。

     日本の歴史学者らが多数の誤りを指摘して訂正を申し入れているが、同社は応じていない。


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