Category Archives: 地方議会での慰安婦論争

カルフォルニアの母の会が島根県議会に抗議!

グレンデールの慰安婦少女像建立をきっかけに立ち上がった「日本人の子どもを守る母の会」が、慰安婦意見書を採択した島根県議会に抗議文を2014年1月12日付けで送りました。
グレンデール市議会では日本の地方議会の慰安婦意見書が、慰安婦像を正当化する理由にされました。
現地のお母さま方からの切実な抗議の声をご紹介します。

【参考サイト】
島根県民が「慰安婦意見書」撤回に立ち上がった!

河野洋平氏への公開質問状

河野氏からの返信に対する手紙

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島根県議会

五百川純寿 議長

県議会議員 各位

 

日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書』に対する抗議文

五百川純寿島根県議会議長及び県議会議員の皆様におかれましては、島根県民の為一層のご活躍の事と推察申し上げます。

私達は『日本人の子どもを守る母の会』という在米日本人有志の団体です。この度、私達は平成25年6月26日に島根県議会が内閣総理大臣、外務大臣、衆参両議院議長、内閣官房長官宛てに日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書を提出されたことに対し、以下の理由により抗議致します。そして、慰安婦意見書の撤回をお願い致します。

 

ご存知のように、私達が暮らす米国カリフォルニア州では、ロサンゼルス近郊のグレンデール市の中央公園に、多くの人々の反対を押し切って2013年7月に韓国人慰安婦像が設置されました。その1ヶ月後には、近郊のブエナパーク市においても慰安婦像設置計画が市議会にて討議されましたが、日本人による必死の署名活動等により設置は見送られました。しかし、その後もカリフォルニア州ミルピタス市、クパティーノ市、アーバイン市等で慰安婦像や碑を設置する新たな動きがあり、予断を許さない状況が続いています。

 

そのような折に突然、島根県議会が日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書を提出されました。私達は「竹島問題では日本を代表するかのように頑張ってくれていた島根県が、どうして今頃になって国際外交及び日韓歴史認識問題であるはずの慰安婦問題に口を挟むのか?」と大変やるせない思いを抱きました。地方自治法第99条で規定されている意見書については、地方議会が当該自治体の公益に関して関係行政庁等に対して行う意思表明であるというのが一般的な理解だと思いますが、この慰安婦問題に関する意見書の場合は、どのように慰安婦問題が島根県の公益に関与しているのか、理解に苦しみます

 

島根県議会の平成25年第441回6月定例会(6月26日)の本会議中継を拝見しましたが、白石恵子議員による意見書の提案理由説明の後、「通告が無かった為質疑なし、委員会付託は省略、討論なし」で評決となっており、実質的には全く審議されないまま賛成多数で可決されています。これは、一体どういう事なのでしょうか?また、島根県議会2013年6月26日の総務委員会議事録によれば、成相安信議員から慰安婦意見書採択に対する懸念が表明され、その理由として「河野談話が16人の元慰安婦の証言に客観的合理性が無かったにも関わらず韓国政府の要求に沿う形で慰安婦募集の強制性を認めたものであること」「米国下院議会が日本への対日批判決議として慰安婦決議を提案したこと」「その提案者マイク・ホンダ下院議員がカリフォルニアにある中国系反日団体の世界抗日戦争史実維護連合会から政治資金を貰い全面支援を受けている人物であること」「ホンダ議員が河野談話を米国下院慰安婦決議の根拠としていること」という詳細かつ的確な指摘及び説明がありました。それにも拘らず大屋俊弘総務委員長をはじめ成相議員以外の全総務委員がこれらの指摘を成相議員の個人的意見として扱い、討議もしないまま慰安婦意見書採択の方向へと大きく舵を切った、その状況が議事録には記録されており、驚愕致しました。論理的かつ客観的な主張であっても反対意見は黙殺する。総務委員会のそのような姿勢は、あたかも‘最初から結論ありき’で在米日本人の必死の懇願が全て無視された2013年7月9日のグレンデール市議会の慰安婦像設置に関する公聴会のようで、非常に残念に思います。

 

河野洋平氏自身が「慰安婦募集の強制性を裏付ける紙の証拠がない」と公開質問状への回答(2013年11月25日付)で明言しているように、慰安婦募集の強制性を示す歴史的文書が全くないことは広く世間に知られている事実です。「強制性を認めた唯一の証拠が河野談話」というのが一般的な認識だと思います。島根県議会の皆様は、強制連行の歴史的証拠が幾ら探しても出てこないという客観的事実を踏まえた上で慰安婦意見書を提出されたのですから、意見書提出を正当化する論理的根拠について、是非、説得力のある説明を提示していただきたいと思います。意見書を提出した以上、島根県議会には客観的な歴史的証拠なしで意見書を採択したことについての説明責任があります。白石恵子議員の提案理由説明では、「河野談話」「米国下院慰安婦決議」「オランダ・カナダ・フィリピン・韓国・EUの慰安婦決議」「国連の拷問禁止委員会等からの勧告」を挙げて、島根県もそれらの決議を尊重しなければならないとの言及にとどまり、何故、今この時点で、日本の一地方議会である島根県議会が慰安婦募集の強制性の証拠が出ていない事実を無視してまでも慰安婦意見書を提出しなければならないのか、という根本的理由についての説明はひと言もありませんでした。成相議員が指摘した重要な問題点を認識しながらもそれを無視して慰安婦意見書を採択した島根県議会は、現在、多くの在米日本人の非難の的となっています。強制連行の客観的な歴史的証拠がない、元慰安婦証言の客観性にも疑問が残っている、聞き取り調査の裏付け調査は行われていなかった等の歴史学的事実を前に、いかなる理由をもって慰安婦意見書の採択という判断をなさったのか、明確にお答えいただきたいと思います。

 

私達がお伝えしたいのは、在米日本人にとって最も迷惑であったのが、慰安婦像設置推進派であるグレンデール市のキンテロ議員に「日本の多くの地方議会も慰安婦決議案を採択している」と、慰安婦像設置を合理化する理由のひとつとして慰安婦問題についての島根県をも含めた日本の地方自治体の意見書を持ち出されたことです。米国は多民族が住み分けしながら暮らしている多民族国家です。これまで共存できていた韓国系住民と日系住民の間に無用な摩擦や軋轢を生み出す慰安婦像のようなものは、平和な地域コミュ二ティーにとっては「百害あって一利なし」の存在です。今の時代、日本の地方議会の決定が直ちに海外の日本人に大きな打撃を与えうるという現実を、島根県議会の皆様にはしかと自覚していただきたいと思います。

 

そしてもう一点、是非認識していただきたいのは、米国下院慰安婦決議と一般に呼ばれている2007年の米国下院決議121号の内容とその評決過程についてです。世界中の慰安婦決議の根拠となっている米国下院決議121号ですが、2007年7月31日付の産経新聞によれば「決議案の共同提案者は下院議員総数435人のうち167人に上ったものの、決議案が採決された際に本会議場にいたのは、わずか10人程度。発声による投票の結果、出席者から異論は出なかったため採択された。」とあります。僅か10人による”全会一致”での可決です。「この決議案は、究極的には人権問題であり日本バッシングではない。この採択が日米の友好関係に悪影響を与えることはないし、与えるべきでもない」と強調してホンダ議員を筆頭に167人の議員が共同提案者として名を連ねましたが、その結果、どうなったと思いますか?それは、ご存知の通りのグレンデールの現状であり、韓国系住民の多い地区の市議会に次から次へと慰安婦決議や慰安婦像設置案が提案されるという現在の米国における困った状況です。この現状を「日本人バッシング」と呼ばずに何と呼んだらよいのでしょうか?本当に女性の人権問題として捉えるのであれば、日本軍慰安婦の次には韓国軍慰安婦あるいは米軍慰安婦が問題視されるはずですが、そうはなっておりません。韓国の場合には、朴正煕元大統領が米軍慰安婦の管理について指示を出した直筆署名入りの『基地村浄化対策』という文書が韓国国会で公開されたのですから(2013年11月6日付のハンギョレ新聞)、なおさら大問題のはずです。

 

日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書の提案理由を説明された白石議員は、これらのことをご存じでしたか?ご存知であったとすれば、何故、米国下院決議121号の内容とそれを支持することの本質的な意味をきちんと説明なさらなかったのでしょうか?

 

米国下院決議121号を支持する事は、「20世紀最大の人身売買を国家として行い、20万人もの女性を性奴隷として虐待した」という内容の人権蹂躙の罪を公に認め、日本国総理大臣が公式に謝罪をするという前提で、国際社会が提示した慰安婦に関する勧告に従った歴史認識をこの先ずっと日本人の子ども達に徹底して教育する、という事を意味します。

 

現在の米国では既に「20万人もの女性を拉致し性奴隷とした日本軍」というのが、歴史の事実として独り歩きし始めています。米国各地に建てられた慰安婦像や碑にそう記載されているからです。当然のことですが、在米日本人の子ども達も現地の公立学校で米国史を学ぶ際には「残虐非道にアジアの女性達を蹂躙し‘性奴隷’にした大日本帝国軍人」について学ばされています。今後、更に、慰安婦像や碑に刻まれた「性奴隷」云々の文章から「人権問題」を学ぶ米国の子ども達も増えていくことでしょう。捏造された歴史認識を鵜呑みにし、日本人を誤解したまま大人になっていく米国の子ども達が増えていくことを考えると、将来、次世代の日本人がその為にどれほどの不利益を被ることになるのか、と不安が拭いきれません。また、ナチスのホロコーストと慰安婦問題が同列に扱われている今の状況も大変不気味であり、恐ろしさを感じます。

 

上述のような「日本政府は人権侵害の罪を認めて韓国人慰安婦に正式に謝罪せよ」という主張を理論的に支えているのが、米国下院決議121号、河野談話、そして島根県をはじめとする日本の地方自治体の慰安婦決議なのです。

以下が、米国下院決議121号本文ですが、五百川議長をはじめ島根県議会の皆様は、ひとりの日本人として、本気でこの慰安婦決議を支持するおつもりなのでしょうか?

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【参照】121号決議 アメリカ下院  2007年7月30日 (ウィキぺディアからの抜粋)

 

1930年代から第2次世界大戦までの間、日本政府は、「慰安婦」と呼ばれる若い女性たちを日本軍に性的サービスを提供する目的で動員させた。日本政府による強制的な軍隊売春制度「慰安婦」は、「集団強姦」や「強制流産」「恥辱」「身体切断」「死亡」「自殺を招いた性的暴行」など、残虐性と規模において前例のない20世紀最大規模の人身売買のひとつである。

 

日本の学校で使われている新しい教科書は、こうした慰安婦の悲劇や太平洋戦争中の日本の戦争犯罪を矮小化している。また、最近日本には、慰安婦の苦痛に対する政府の真摯な謝罪を含む河野洋平官房長官による1993年の「慰安婦関連談話」を弱めようとしたり、撤回させようとしている者がいる。

 

日本政府は1921年に「婦人及児童ノ売買禁止ニ関スル国際条約」に署名し、2000年には武力紛争が女性に及ぼす影響についての国連安保理決議「女性、平和及び安全保障に関する決議第1325号」も支持した。下院は、人間の安全と人権・民主的価値・法の統治および安保理決議第1325号に対する支持など、日本の努力を称える。米日同盟はアジア太平洋地域での米国の安保利益のいしずえで、地域安定と繁栄の根本だ。冷戦後、戦略的な環境は変化したが、米日同盟はアジア太平洋地域で政治経済的な自由、人権と民主的制度に対する支持、両国国民と国際社会の繁栄確保をはじめ共同の核心利益と価値に根ざす。下院は日本の官僚や民間人らの努力により1995年、民間レベルの「女性のためのアジア平和国民基金」が設立されたことを称える。同基金は570万ドル(約7億円)を集め、日本人たちの贖罪の意識を慰安婦に伝えた後、2007年3月31日に活動を終了した。

 

以下は米下院の共通した意見である。

  1. 日本政府は1930年代から第2次世界大戦終戦に至るまでアジア諸国と太平洋諸島を植民地化したり戦時占領する過程で、日本軍が強制的に若い女性を「慰安婦」と呼ばれる性の奴隷にした事実を、明確な態度で公式に認めて謝罪し、歴史的な責任を負わなければならない。
  2. 日本の首相が公式声明によって謝罪するなら、これまで発表した声明の真実性と水準に対し繰り返されている疑惑を解消するのに役立つだろう。
  3. 日本政府は「日本軍が慰安婦を性の奴隷にし、人身売買した事実は絶対にない」といういかなる主張に対しても、明確かつ公式に反論しなければならない。
  4. 日本政府は、国際社会が提示した慰安婦に関する勧告に従い、現世代と未来世代を対象に残酷な犯罪について教育をしなければならない。

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日韓の歴史認識問題は、非常に複雑でボーダーレスです。例えば、グレンデールに慰安婦像が設置されたことで多くの在米日本人が迷惑を被っている事に対し、島根県議会は責任をとることが出来るのでしょうか?意見書提出議員としてお名前が挙がっている大屋議員や白石議員他17名の議員の方々は、60年以上も前の出来事を今頃持ち出して国に意見書を提出した事により連鎖的に引き起こされた、私たち在米日本人が受けている人種差別的な嫌がらせについて、どのようにお考えですか?

 

2013年11月には、グレンデール市と姉妹都市関係にある東大阪市の樽本丞史議員が現状視察とグレンデール市への抗議の為に来訪されました。また今月は、松浦芳子議員代表の地方議員団が視察と抗議に来訪されます。日本国内においても、2013年10月16日付産経新聞の「河野談話の根拠となる調査の杜撰さを指摘したスクープ記事」以降、大きく河野談話撤廃の方法に世論の流れが変わりつつあると聞きます。島根県議会の意見書採択当時とは、状況が劇的に変わっているのではないでしょうか?是非、日本の地方議会の慰安婦決議が米国の地方議会における韓国人慰安婦像設置の強力な拠り所となっている状況をご理解いただき、島根県議会の日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書の早急な撤回に向けてご尽力下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

 

最後になりますが、この抗議文の写しをもって慰安婦意見書問題の関係諸団体の皆様への意見表明とさせていただきます旨、どうぞご了承ください。

 

2014年1月12日

日本人の子どもを守る母の会

東大阪 樽本市議 グレンデール訪問レポート

レポートPDF版はこちらからダウンロードできます。
1・4ページ面   2・3ページ面

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島根県から報告「議長の椅子取りゲームに慰安婦問題を利用するのは許せない」

島根県民の会 代表石原氏 より報告

平成25年11月29日(金)に予定通り「島根県議会の河野談話意見書、白紙撤回を求める為の決起集会」を当会「島根県議会の歴史認識をただす実行委員会、島根県民の会」主催で開催しました。集会では藤岡信勝先生にご講演いただきました。その後はデモ行進を行い、島根県自民党と県議会に抗議文・質問状を提出しました。
※提出した資料はこのページの下の方をご覧ください。

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集会にはスタッフ含め60人強の参加、デモ出発時には参加者が更に15名増え、地方都市としては快挙ともいえる大人数の参加者で、大成功に終えることができました。

これも県外からの多くの御支援があったからこそと、この場をもちまして皆様に心よりお礼を申し上げます。

ところが、このような集会が開催されたその日11月29日付の山陰中央新報社の記事『島根県議会 議長任期「せめて2年」民主県民ク和田会長 異例の続投要請』には驚きを通して怒りを覚えました。

新聞記事

慰安婦決議を議長選の票のバーター取引に利用したことが間違いないとされ、私たちが抗議文で議長辞任を求めたのが五百川(いおがわ)県議会議長です。
参考記事産経10月8日 島根県議会で可決された慰安婦決議

慰安婦意見書を採択した議会は多くありますが、府・県単位では、京都府の次に島根県が2番目です。意見書を推進する側にとっても利用価値が大きいと思われます。

京都府は左派が強い地域でありますが、島根県は竹島と管轄する自治体であり、政府も出来ない竹島の日を制定し、式典も執り行っている自治体です。韓国側からすれば目上のたんこぶ的な存在ののはずです。

島根県議会の問題は、決して一地方の問題ではありません。県議会のこのような議会運営が継続されれば「竹島条例見直し・破棄」という展開も予測しなくてはなりません。政府主催の竹島式典も執り行われない今、「見直し・破棄」となれば、私達の国から「竹島」の地名がなくなってしまうかもしれません。

島根県が採択した慰安婦意見書が間接的に、慰安婦像が建った在米の日本の子どもにまで悪影響を及ぼすことを考えると、このような大事な問題が、県議会議長の椅子取りゲームの道具として扱われているのは、決して許せないことです。

今後とも島根県民の会、いや、島根県民に御力を頂けますよう、そして県議会特に自民党県議団、五百川議長に対する「意見書白紙撤回」、「議長辞任」に協力いただけますよう、皆様に切にお願い申し上げる次第です。

<島根県議会の歴史認識をただず実行委員会 島根県民の会>
事務局 石原 倫理
島根県松江市寺町99-1-405
メール shimaken.rekisi.tadasu@gmail.com
TEL&FAX 050 1266 1841

※クリックすると別ウィンドウで拡大表示されます
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東大阪市議グレンデール訪問を支援した現地邦人有志グループ(TJN)からの報告

慰安婦像が建ったグレンデールの姉妹都市、東大阪市の樽本丞史(たるもとじょうじ)市議が11月15日にグレンデール市議・関係者を訪問しました。樽本市議の現地滞在は、慰安婦像反対に立ち上がった日本人有志グループTRUE JAPAN NETWORK(TJN)が、サポートしました。TJN事務局からの報告をご紹介します。
※TJNの活動のご興味のある方は、なでしこアクション問い合わせフォームからご連絡ください。
<参考>
樽本丞史 東大阪市議 グレンデール訪問 関連記事 まとめ

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TRUE JAPAN NETWORK(TJN)は 東大阪市議会議員、樽本丞史氏をお迎えいたしました。フルにサポートさせて戴きました。以下、行動報告と感想です。

Glendale市の姉妹都市、東大阪市から始めて来られた勇気ある議員で、これからの姉妹都市の関係強化を主目的に単独での訪米でした。TJNにとっても、初めてのサポートとなり、満足にできたかどうかは、今後の行動にかかっています。しかし、TJNメンバー皆が 長所生かし 役割を分担し無心で行動してくれたお陰で一定の成果をもたらしたと自負しております。

しかし活動資金皆無の状態のため、例えば 普通なら専門の通訳を付けるところ、知人に頼まざる得ず、それは公的会談の通訳としては程遠く悔やまれます。次回からはプロの客観的な通訳を手配する必要性を学びました。

振り返りますに、各新聞社に連絡、其の中で 産経新聞 読売新聞と当地Los Angeles Timesのインタビューが実現しました。特にLA Timesの記者は系列のグレンデールの地元紙Glendale News & Press紙に即掲載してくれたのは成果でした。
このURLは:
http://www.glendalenewspress.com/news/tn-gnp-councilman-from-sister-city-in-japan-visits-glendale-20131116,0,7864978.story

Glendale市当局には 初めての姉妹都市からの抗議の議員訪問ですから、身構えていました。日本に理解のある Weaver 市長は、会談には参加出来ず、一番敵対的なキンテロ議員とフリードマン議員及びオチョア・シティーマネジャーだけでした。 こちらサイドからは、 会談に樽本議員と通訳人のみが入場を許されたことからも、市当局が いかに防戦的な対応であったか明らかです。中心になっていたキンテロ議員が 公聴会時と同じ 「南京虐殺」などを持ち出すなど、樽本議員の訪米をどれだけ警戒していたのかが推測されます。

樽本議員の訪問により 今後の 姉妹都市関係で強化と 最終目標である 彫像撤去の重要な布石を打ったという事実は、7月9日の公聴会で声をあげた日本人居住者約100名の行動に、勝るとも劣らない価値があったものと思います。日本から見るとどうしても歴史認識一辺倒になりがちですが、ここ米国ではどの視点から対応すべきかを樽本議員に見ていただけました。 それは地域の問題だという点です。

先のBuena Park 市での公聴会では慰安婦像設置賛成韓国勢7名に対して、反論日本人はTJN 代表ただ一人でした。非常に運が強かったのは、韓国系副市長以外は米国の良識、常識あるアメリカ人であったこと。5人の市議会議員のうち3人は其のときすでにNOと言う答えを出されました。しかし一人の議員が、調査に時間が必要と決定を延期されました。樽本議員が訪問された 日系アメリカ人で 朝鮮戦争参戦退役軍人 ロバート・ワダさんの 市への訴えもあり 態度保留の議員の 調査の結果 否決決着されました。今後の他都市での展開に力を得た思いです。

強力な反日韓国勢は Glendale市の4人の市会議員たちに、数年をかけて周到に設置を目指して活動して来たことが分かります。このことから日本側は、官と民が、一枚岩になって周到に、この問題に取り組んでいかないとまずいと痛感いたしました。

その他の 樽本議員の活動は 日本総領事館、米国司法省地域社会関係局、グレンデール市日本庭園と茶室 等を訪問され 有意義な訪問であったと確信します。この訪問を基に今後の 行動計画を作成 行動が求められます。此れからが 勝負です。

<TJNメンバー感想>
【小笠原】
今の日本人は、今の韓国人に対抗しきるだけの抗体力は無いと思う。脅されたらやめるだろうし、家庭内からさえもサポートされるより足を引っ張られるという現実は多々ある。それゆえに切に望みたいことは、官民一体とは言うけれど、具体的に実感のあるものにしていただきたい。

【竹花】
樽本東大阪市議会議員のロスアンゼルス訪問に関し一言コメント。
まず、今回樽本議員がご多忙の中、自費で來羅され、エネルギッシュに全日程をこなされた事に敬意を表します。樽本議員は、言葉のハンディキャップや、環境の違いがあったとは言え、どうどうと意見を述べられ、基本的な趣旨を通されたと思います。今まで、姉妹都市から具体的なアクションが無かった中で、グランデール市は、此方だけでなく日本サイドの反響に驚いたものと思います。今回は、スタートラインに立ったと見て良いと思います。これを機に、日本とロスアンゼルスの皆さんが協力して目的を達成すべきと思います。又、今後は日本の政府を巻き込み、官民一体となって進むべきと思量します。

【陶守】
東大阪市代表訪問と言う貴重な 切っ掛けを 今後 有効に 活かすには 何をしたらいいか?真剣に考え 長期 短期の行動計画に沿って True Japan Networkとして行動したいですね。即 出来ることとして 11/19/2013の委員会で意見の出た 日本庭園の清掃奉仕活動を しませんか? 皇居の清掃奉仕に参加しましたが 清々しく 感謝の 気持ちさえ持てます。実現しましょう!

Friendship Garden and Japanese Tea House in Northwest Glendale

樽本丞史 東大阪市議 グレンデール訪問 関連記事 まとめ

※参考 樽本丞史 東大阪市議 姉妹都市グレンデールについて 市議会で質問 2013.10.3

【 Glendale News Press November 16, 2013 】
Councilman from sister city in Japan opposed to comfort women memorial

Glendale’s Frank Quintero and Japan’s Joji Tarumoto

樽本市議がグレンデール訪問1樽本市議がグレンデール訪問2

グランデールニュースプレス November 16, 2013 | 1:30 p.m.  Brittany Levine記者
日本姉妹都市からの議員が慰安婦像に対し異議申し立て

グランデール市の日本姉妹都市から訪れた市議は、金曜日(11月15日)市ホールにて、第二次世界大戦中、日本軍により売春を強制された女性らに敬意をこめた記念像を撤去するように抗議した。
7月にグランデール市が論争の火種である慰安婦像設置後、両市が直に対面した会合は今回が初めてで、東大阪市では50年継続している姉妹都市の関係を取り消すことを検討していると申し立てた。
像には日本軍により性奴隷として連れ去られた約20万人の韓国、中国、ベトナム、他数カ国の女性に敬意を表すと記述されているが、樽本大阪市議その他の人々はその女性達は自ら望んで軍人と性交渉をしたのであり、慰安婦像は歴史捏造のプロパガンダであると信じている。
多くの元慰安婦達が悲惨な過去を証言し、更に日本の外務省のサイトでは戦地の売春宿で女性らが“自由に恵まれず長期にわたり惨めな思いをした”と表明しているにも拘らず、反対している人々は記念像が建てられた事に怒りを表している。
インタビューで、樽本氏はこの度の件で損なわれた関係を修復すると同時に、市に対し椅子と韓国の民族服をまとった少女が並んでいる1100ポンドの像撤去の説得を最優先にすると語った。
樽本氏は、42名の東大阪市議の約3分の1がグレンデール市との関係解消を希望しており、今年の8月に予定されていた姉妹都市合同バスケットボール試合は像の論争が原因で中止となったと語った。
今年3月に予定されている東大阪市からグレンデール市に訪問する交換留学生も中止となるかもしれないと更に述べた。
保守党の樽本氏は、もともとは姉妹都市解消を望んでいたが、今は考えを変えている。
「解消するのは簡単であるが、それよりも、グランデール市と東大阪市の将来の事を考えた方が良い」と樽本氏は通訳を介して言った。
「慰安婦(問題)と戦う」ことを目的とする有志団体True Japan Network代表のトム・スモリ氏が、市関係者との会合の予定を立てた。スモリ氏は慰安婦問題論争には終わりが見えないと述べている。「韓国側と日本側は決して合意しないであろう」と語った。
慰安婦になった女性は数カ国からの出身であったが、記念碑を支持する多くが韓国人である。韓国団体によると、自分達の目的は性犯罪の存在を世間に知らしめる事で、こういった過ちが将来繰り返さないよう、そして慰安婦制度に対し日本政府が謝罪決議を書類にするよう説得することであると述べている。1990年代に日本の元首相が元慰安婦宛てに謝罪文を送ったが、韓国団体は謝罪は充分ではないと述べている。
この様な論争や日本人や日系人の反対があるにもかかわらずグランデール市議の大多数は慰安婦像を撤去しないと述べている。同時に、日系アメリカ人数団体は慰安婦像を支持すると表明し、7月30日に行われた慰安婦像設置祝いに出席した。
シティー・マネージャーのスコット・オチョア氏、ローラ・フリドマン市議、コミュニティー関係まとめ役ダン・ベル氏とともに樽本氏と会ったフランク・クィンテロ議員は、樽本氏に対し「お互いの関係を修復したいが慰安婦像はそのままにすると明言」した。
会合の後に、クィンテロ氏は「我々は記念碑は撤去しない」と語った。
東大阪市への10月の回答書でデーブ・ウィーバー市長がグランデールは慰安婦像設置を後悔していると表明したところ、市役所の前では韓国系アメリカ人らが抗議活動をした。ウィーバー氏は市議メンバーで唯一碑設置を反対した。3万ドル相当の碑はグランデールの韓国姉妹都市協会と韓国数団体が資金を出している。
樽本氏は滞在中に慰安婦像を見学する予定は無く、慰安婦像がある限りお互いの関係を修復するのは難しいだろうと語った。しかし、東大阪市関係者にはグランデール市との対話を継続するように働きかける予定だ、と語った。
今後の事においては、東大阪市議会が決定すると彼は述べた。

( Raul Roa / Staff Photographer / November 15, 2013 ) Glendale councilman Frank Quintero, left, and others met with Japan's Higashiosaka City councilor Joji Tarumoto, right, at Glendale city hall on Friday, Nov. 15, 2013. Tarumoto's finds Glendale's Comfort Women memorial statue offensive.

( Raul Roa / Staff Photographer / November 15, 2013 )
Glendale councilman Frank Quintero, left, and others met with Japan’s Higashiosaka City councilor Joji Tarumoto, right, at Glendale city hall on Friday, Nov. 15, 2013. Tarumoto’s finds Glendale’s Comfort Women memorial statue offensive.

With translator Terumi Imamura at right, Japan's Higashiosaka City councilor Joji Tarumoto, left, talks to the media prior to meeting with some of Glendale councilmembers at Glendale city hall on Friday, Nov. 15, 2013. Higashiosaka is Glendale's sister city. Tarumoto's chief concern and main goal is to have the Korean Comfort Women statue removed from Central Park in Glendale. The memorial was installed with the assistance of the Korean-American Sister City Association. Tarumoto and other Japanese find the statue offensive. (Raul Roa / Staff Photographer / November 15, 2013)

With translator Terumi Imamura at right, Japan’s Higashiosaka City councilor Joji Tarumoto, left, talks to the media prior to meeting with some of Glendale councilmembers at Glendale city hall on Friday, Nov. 15, 2013. Higashiosaka is Glendale’s sister city. Tarumoto’s chief concern and main goal is to have the Korean Comfort Women statue removed from Central Park in Glendale. The memorial was installed with the assistance of the Korean-American Sister City Association. Tarumoto and other Japanese find the statue offensive. (Raul Roa / Staff Photographer / November 15, 2013)

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【 Los Angeles Times   November 19, 2013 】
Japanese councilman opposes Glendale’s comfort women memorial

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【 産経新聞 2013.11.17 】

米慰安婦像 東大阪市議、設置に抗議 グレンデール側、主張譲らず

米慰安婦像 韓国側の意向浸透、強まる市長批判

産経新聞 2013年11月17日2面

産経新聞 2013年11月17日2面