Monthly Archives: August 2021

菅総理大臣へ公開意見書~「学問の自由」の侵害を黙許し続ける日本学術会議への監督責任を問う

国際歴史論戦研究所は日本学術会議の梶田隆章 会長宛の第一回目質問状第二回目質問状 に続いて、令和3年(2021年)8月16日付で菅 義偉内閣総理大臣 宛に『「学問の自由」の侵害を黙許し続ける 日本学術会議 へ の監督責任を問う公開 意見書』を送り、同日、日本記者クラブにて記者会見を行いました。

********************************************

【 PDF版 】

令和3年(2021年)8月16日

内閣総理大臣 菅 義偉 殿

「学問の自由」の侵害を黙許し続ける日本学術会議への
監督責任を問う公開意見書

国際歴史論戦研究所会長 杉原誠四郎

謹啓
処暑のみぎり、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。菅内閣におかれましては、日々の政務を通して、日本の学術振興にも積極的に取り組まれていることに、国際歴史論戦研究所は心より敬意を表します。

さて、私ども国際歴史論戦研究所は、本年6月3日付けで、日本学術会議梶田隆章会長宛に「学問の自由」の侵害についての見解を問う公開質問状を送付し、同日、記者会見の場で公表しました。これは、米国ハーバード大学ロー・スクールのマーク・ラムザイヤー教授の論文、‘Contracting for Sex in the Pacific War’(太平洋戦争における性サービスの契約)に対し、署名を集めて撤回要求を突きつけるという事案が発生しており、これはまさしく「学問の自由」の侵害に当たるのではないかとの疑問から、6月末日を期限として日本学術会議の正式見解を問うたものです。

6月4日の記者会見にて、本件について加藤勝信内閣官房長官は記者の質問に答え、「日本学術会議法および日本学術会議会則によりますと、学術会議がその目的を遂行するために特に必要と考える事項について意見等を発表すること、とされており、その必要性も含めて、日本学術会議において適切にご判断されるべきもの」と、わざわざ対応の根拠となる法規を示しながらコメントされました。しかしながら、日本学術会議からは、私どもの質問には、形式上も、実質的にも、何の回答もありませんでした。

ところが、その後、日本学術会議の連携会員3名(駒澤大学教授姉歯暁、東京大学教授松島斉、明治大学教授西川伸一<敬称略>)が、当該論文撤回要求運動に賛同して署名をしているという重大な新事実が判明しました。そこで、7月9日、再度、日本学術会議の当該論文撤回要求運動に対する見解と、署名した連携会員3名の処分についての意向を問う公開質問状を送付し、同日、記者会見の場で公表しました。こちらは7月末日を期限としましたが、前回同様全く回答がありませんでした。(以上二回の公開質問項目は末尾に付記いたします)

一方、日本政府はこの件につき、すでに見解を表明されています。すなわち、本年3月22日、有村治子議員が参議院文教科学委員会でラムザイヤー教授が論文撤回要求という圧力を受けている問題に関して質問したのに対し、萩生田光一文部科学大臣は、「研究者が外部から干渉されることなく、自発的かつ自由に研究活動を行い、その成果を自由に発表することは尊重されるべき」と明確に答弁しています。

これに対し日本学術会議は、一連の経緯が示すように、国費で賄われている日本国の一機関であるにもかかわらず、この論文撤回要求運動という明らかに「学問の自由」を侵害する行動に対して明確な非難の意思を示さないのみならず、日本学術会議連携会員が、論文撤回要求運動に参加することをも黙許しているのです。これは明らかに上記の萩生田光一文部科学大臣の答弁、さらには加藤勝信官房長官のコメントの趣旨に反しています。

日本学術会議連携会員は、日本学術会議法第十五条第二項の定めにより、日本学術会議会長が任命した者です。さきに日本学術会議は、みずからが推薦した会員候補の一部が総理から任命されなかったという件で、「学問の自由」の侵害という観点から大いに世論を喚起しました。一方、自ら任命した連携会員が「学問の自由」を侵害する論文撤回要求運動に賛同署名しているという、「学問の自由」にとって圧倒的に重大な問題に対しては、日本学術会議は沈黙しているのです。これは、まさに価値判断を倒錯した愚行であり、日本学術会議は身内の利権のためにのみ「学問の自由」を掲げる羊頭狗肉の団体であると断じざるを得ません。

日本学術会議は、内閣総理大臣の所轄の下にあります。また、連携会員を任命する日本学術会議会長は会員間の互選で選ばれますが、その日本学術会議会員は内閣総理大臣が任命した者です。以上のことから、総理大臣には、明らかに、日本学術会議に対して監督責任があります。
日本学術会議が、「学問の自由」の侵害を黙許しているというこの事実を踏まえ、わたくしども国際歴史論戦研究所は、以下のような処分を検討すべきであると考えます。今後の施策に生かして頂くことを希望し、公開意見書といたします。

  1. 日本学術会議がラムザイヤー論文撤回要求運動に対して明確な非難声明を出すよう指導する
  2. 日本学術会議が当該論文撤回要求運動へ賛同署名をした連携会員の除名等の処分を行うよう指導する
  3. 日本学術会議を国の機関としては廃止する(民営化)

なお、二回の公開質問の内容は次の通りです。

〇日本学術会議への公開質問①(令和3年6月3日送付)
【質問1】日本学術会議の「学問の自由」に関わる一般的姿勢についてお伺いします。学術共同体の真理探究の方法として、学術論文として表明された学説に対する批判は、①学術論文を通した反論によって遂行されるべきであると考えますか。それとも、②反対者の人数や外部からの圧力によって撤回を強いて異説を封じるという形態も、学術共同体の真理探究の方法として、認容されるとお考えですか。(本質問に関して明白なご回答をいただけない場合、日本学術会議は②を拒絶されないものと理解されます。)
【質問2】前項の質問へのご回答は今回のラムザイヤー論文に対しても適用されると考えてよろしいでしょうか?もし異なる場合は、今回のラムザイヤー論文においていかなる特殊事情があるのか、ご明示ください。(本質問に関して明白なご回答をいただけない場合、日本学術会議は恣意的な二重基準をも否定しない機関であるものと理解されます。)
【質問3】論文の撤回要求という「学問の自由」の根本に関わる、本事案に関して、今まで日本学術会議として何の見解も表明してこなかったのは、いかなる事情によるものでしょうか。

〇日本学術会議への公開質問②(令和3年7月9日送付)
【追加質問】上記3人の連携会員に関して、事実関係を調査の上、①除名等の適切な処分を行うこと、②論文撤回要求に対して日本学術会議として明確な非難声明を出すこと、③上記①②に関し日本学術会議のホームページ等を通じて一般に文章で公開すること、が必要であると考えますが、その意思はありますか。

以上の通りですのでよろしくお願い申し上げます。

******************************************
< 参考ニュース >

産経ニュース  2021.8.16
沈黙の学術会議は廃止を 慰安婦問題で民間団体
https://www.sankei.com/article/20210816-3PQ64TJZIFO2TLWG4LANQMNUTI/

zakzak 夕刊フジ 2021.8.16
沈黙の「学術会議」 歴史研究家ら菅首相に公開意見書提出へ ラムザイヤー教授へ「学問の自由」侵害の糾弾活動めぐり
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210816/dom2108160004-n1.html

韓国での新刊「赤い水曜日 30年間の慰安婦歪曲」金柄憲 著

「赤い水曜日 30年間の慰安婦歪曲」

金柄憲 著

発売中!


http://www.yes24.com/Product/Goods/103076869

**********************************
※ 以下、原文韓国語、日本語は自動翻訳による

【本の紹介】
この本を読んであなたが失うものはただ一つ。
今現在あなたが知っている慰安婦に対する嘘の常識だけ!

国民を騙して世界を騙して
子供たちに暴力性を注入する歴史歪曲の現場’水曜集会’と慰安婦運動
これからは根こそぎ正さなければならない!

漢文学と史学を専攻した著者の金炳憲(キム·ビョンホン)所長は、教科書執筆者たちに「死神」のような人物として知られている。 教科書に記載された歴史歪曲と誤りを執筆者と争い、多くの修正を引き出したためだ。 著者が慰安婦問題に深く関わってきたことも、小学校『社会』の教科書に載った’水曜集会’写真の中の子供たちを見るようになってからだった。 水曜集会がある度に子供達を集めておいて’性奴隷’、’集団強姦’、’戦争犯罪’など歪曲された慰安婦の認識を植え付け暴力と憎悪心を培養する姿をただ傍観するだけではいられなかったという。 日本軍が朝鮮女性を強制的に連れていったという叙述について執筆者が何の証拠も返事も提示できずに、性に対する否定的認識と暴力性を子供たちに植えつけることが正しいかを悩み、ついにピケットを持って慰安婦少女像のそばに立った。 集まりを作って慰安婦歪曲中断を要求する集会を続けながら、結局、『赤い水曜日』という本を書くに至った。

*******************************************************
【 目次 】

プロローグ

第一部 ’慰安婦’という記憶との闘争

第一章 訴訟の主役、赤いワンピースと革靴の李容洙・15
朝令暮改イ·ヨンスの「証言」パレード / 「オヤジ」について台湾に行ったイ·ヨンス、何故強制連行? / 神風特攻隊に連れて行かれた? /電気拷問の秘密/日本軍慰安所、日本軍慰安婦はどこに/終戦の知らせを教えてくれた人の正体とは/記憶の中で消え去った結婚生活の話/真実を追う

第二章 記憶との闘い、情報公開を請求する・34
1. 情報開示請求・34
2. 国民申聞鼓の質疑と女性家族部の答弁・36
3. 大統領府の陳情に・38

第三章 諦めきれない権利、李容洙と吉元玉を刑事告発する・44
告発する / 処理結果 / 面談すらせずに書類だけで登録された’被害者’という名前/’慰安婦’と’日本軍慰安婦’

第四章 野心が明らかになった共謀者たち・54
日本軍によって強制動員された人は一人もいない/監査請求をする/そこで足を引っ張る河野談話/オランダ人女性とスマラン事件で明らかになった河野談話の盲点/教科書にまで載った河野談話

[付録1]さらに深く見る・79
沙里院(サリウォン)駅の7人の女性拉致未遂事件と作戦付加業契約書

第二部 信じられない司法部の判決文

第五章 1・8でたらめ判決文を解剖する・95
1.でたらめ判決文の基礎事実・96
2.国際裁判管轄権の有無に関する判断・134
3.本案に関する判断・138

第六章 4・21でたらめ判決文、慰安婦も選び出すのか?・146
基礎的な事実関係(原告らの地位/慰安所の設置/慰安婦の数)/国際社会での慰安婦被害者に関する問題提起

第七章 崖っぷちのクマラスワミ国連報告書・168
1 .基礎事実・169(日本軍性奴隷/女性挺身隊)
2. 慰安婦募集・173(詐欺と暴力/公権力の動員/慰安所の状態/実際の日本軍慰安婦の数と接待人数)/軍関連の虚偽の記述/慰安婦の証言

[付録2]さらに深く見る・188
判決も教科書も虚偽で書いた「朝鮮の女子挺身隊」

第三部 国民を騙し、世界を欺く聖域化運動

第八章 40ウォンに売られた金学順を称える日・195
特別な日、称える日/元慰安婦の最初の証言/40ウォンで売られる娘に母親が買ってあげた黄色いセーター/北京拉致の真実/日本軍に強姦を? 酒瓶を持って慰安所を訪れた軍人だなんて/日本軍慰安所なのに一般人が出入り?

第九章 称える日と「慰安婦被害者法」・214
慰安婦歪曲の現場、南山記憶の地/このような建設趣旨/数字も間違いの247人と240人/証言集とは違う’こうして連れて行かれた’/疑わしい/解放後朝鮮人慰安婦たちの帰郷/半世紀沈黙を破った慰安婦のための言い訳/水曜集会、少女像、蝶基金、人権、平和運動の真の素顔/金順徳(キム・スンドクの’連行されたこと’

第十章 平和という名前の少女像・241
日本が奪った少女の夢/ 少女たちが感じた死の恐怖/ 証拠のない少女たちの死 /幻想の中の幼い少女/ 「凄惨な生活」の原因提供者/ 惨たらしく切られた髪の毛 /真実とはかけ離れた少女の物語/ ウィーン協約に違反してまで設置する

[付録3]さらに深く見る・256
間違った2015年の韓日慰安婦合意

第四部 30年間の慰安婦の歪曲、赤い水曜日

第十一章 尹美香(ユン・ミヒャン)、そして25年間の水曜日・265
徴用/挺身隊/処女供出/少女たちの拉致/慰安婦月収/トラックに積まれていく日本軍慰安婦/拉致や誘拐、そして強姦/鬼畜のような/銃殺証拠/恥ずかしい記憶/恥ずかしい個人史/痛切な恨み/慰安婦被害者申告

第十二章 道に外れた保坂裕二氏 訴訟を起こす・292
1. 2020年11月2日付け声明書に対する保坂氏の主張と反論・294
2. 2020年11月9日の集会に参加したインド系女子学生に対する保坂の主張と反論・300
3. 2020年11月9日付声明書に対する保坂の主張と反論・304
4. 2020年11月16日付声明書に対する保坂の主張と反論・300
5. 2020年11月23日付声明書に対する保坂の主張と反論・314

第十三章 教科書に載った慰安婦・321
1.小学校「社会」・321 /何教えよう
2.高校「韓国史」・330
慰安婦強制動員・331(性奴隷/慰安婦の数/女子挺身勤労令/慰安婦虐殺/拉致と人身売買)/北朝鮮出身のパク·ヨンシム/ 金学順活用法 /2020年大学入試問題韓国史17番 /日本軍慰安所管理人の日記

[付録4]さらに深く見る・346
野戦酒保規定の‘慰安施設’は慰安所はなく軍人福祉施設

エピローグ– 1,500回の水曜デモで明らかになった30年慰安婦運動の問題、何事も正直であることが正解・352

・特別付録-そこも愛はあった・357

【 著者について 】

成均館大学校 大学院 漢文学科 学士修士博士課程修了
東国大学大学院史学科博士課程修了

[元]成均館大学講師 暻園大学講師
[前]独立記念館専門委員歴任
[現]韓国史教科書研究所所長

『國譯思斎集』 [アダムエンダーリ-共訳]
『國譯 村家救急方』[アダム·エンダリ – 共訳]
『譯注爾雅注疏 全6巻』 「韓国研究財団東西洋名著翻訳-共訳」
『画師イ·グァング(李寛求)の言行録』 [独立記念館-共訳]
『重訂 南漢志』 [光州文化院-共訳]
『完璧対備漢字能力検定試験』 9巻(2級~8級) [朝鮮ブックス]

孝宗大王·英陵の擇山論争
普覚国尊碑 集字の特性と一然の俗姓と考証

国史教科書研究所所長、慰安婦法廃止国民行動の代表。

空の下、最初の町として知られている慶尚北道英陽郡の小さな田舎町で生まれた。 幼い頃から字を筆で書く書道が好きで始めたのが漢文の勉強だった。 漢文をしてこそ書道がまともにできると思って成均館大学校に入学して漢文学の勉強を始めた。 大学院に進学して勉強がてら儒教経典13経のうち漢字語源を整理した「邇雅注疏」の翻訳作業は彼にとって韓国の歴史立て直し活動の土台を作ることになった。 韓国の歴史用語を分かりやすく記述するために教科書を見て、歴史歪曲の深刻さを確認したのだ。 遅ればせながら史学科博士課程を修了したのもその影響が大きい。

2014年から「国史編纂委員会」、「韓国学中央研究院」、「韓国教育課程評価院」、「EBS韓国史講義」などで問題を提起し、絶えず現場と闘いながら教科書の誤りを正してきた。

彼が慰安婦問題に飛び込んだのは小学校『社会』の教科書に載った水曜集会の写真の中の子供たちを見てからだった。 水曜集会がある度に子供達を集めて’性奴隷’、’集団強姦’、’戦争犯罪’など歪曲された慰安婦認識を注入させる姿だ。 しかも、教科書執筆者が日本軍が朝鮮人女性を強制的に連れて行ったということに対し何の証拠も返事も提示できないという呆れた現実に直面し、そのまま傍観することはできなかった。 慰安婦問題は成人の領域の問題であり、性的アイデンティティが確立されていない子供たちに歪曲された性に対する意識と憎悪心を与えてしまう。 一体この世のどこの国が、そのような暴力的な性質を子どもたちに植えつけようとするだろうか。 これこそが彼がピケットを持って慰安婦少女像の隣に立つしかなかった理由だ。 現在、彼の主張に同意するメンバーが集まり慰安婦歪曲中断を要求する集会を続けている。 この活動が『赤い水曜日』の出発点となった。 この本は、これからこの国の慰安婦の歴史歪曲の解毒剤になることだろう。

*******************************************************

*******************************************************

<参考>

文春オンライン 2021.9.22 黒田 勝弘
「慰安婦被害者はいない」韓国で出版された“慰安婦問題のタブーを破る本”『赤い水曜日』驚きの内容とは?
https://bunshun.jp/articles/-/48743

1985年8月12日 日航機墜落事故「勝利なき戦い」に挑んだ自衛隊員たち

なでしこアクション代表山本優美子が、日本航空123便墜落事故について以前産経ウェブに書かせていただいた記事(2016.8.11付)です。
事故の起こった8月に多くの方に読んでいただきたく、ここに再掲します。

https://www.sankei.com/premium/news/160807/prm1608070004-n1.html  より

********************************************************************************

日航機墜落事故「勝利なき戦い」に挑んだ自衛隊員たちの苦悩を忘れてはなりません

8月になると、8月15日の終戦の日や靖国神社参拝が毎年話題になりますが、私が思い出すのは昭和60年(1985年)8月12日に起きた日本航空123便墜落事故です。ヘリコプターから吊るされた自衛隊員が通称・御巣鷹の尾根(群馬県上野村の高天原山)で生存者を引き揚げて救出している映像が印象に残っている方も多いでしょう。あれは陸上自衛隊の写真ですが、航空自衛隊もまた長野県川上村に救難指揮所を設置して活動をしていました。

犠牲者520名、生存者4名。史上最悪の航空機事故に、航空自衛隊は創設以来最大規模の災害派遣出動に踏み切りました。8月12日の事故発生から8月30日の撤収までの18日間は「勝利なき戦い」と呼ばれていました。私の父は当時、入間基地の副司令であり、現地指揮官を務めました。父の保管している当時の資料を見ると、空の守りから陸に降りた航空自衛官の「勝利なき戦い」の様子がよく分かります。

自衛隊のPKO派遣や阪神大震災、東日本大震災での活躍もあり、今では国民の間で自衛隊に対する理解がずいぶん広まりました。共産党幹部が「防衛費は人を殺すための予算」と発言すると非難されるまでになりました。

しかし、昭和60年当時は今のようなインターネットやSNSによる情報はなく、新聞・テレビなどの大手メディアによる情報がすべてでした。その大半は自衛隊バッシングがメディアの正義だと言わんばかりに、まともな防衛知識もないままに自衛隊批判が繰り広げられていました。

事件発生2日後には、ある大手新聞社が「自衛隊に抗議・疑問続々」という見出しで自衛隊の現地到着が遅かったと批判し、それに続いてデマ・放言のようなバッシングが始まったのです。

自衛隊バッシングに熱心な一部メディアは、救難活動の妨げにもなりました。特ダネを求めて軽装で山中に入った記者やカメラマンが脱水症状を起こして陸自のヘリに救助されたこともありました。着陸許可がないのに新聞社やテレビ局のヘリが、救出活動中の現場空域に進入し、2次災害が起きかねない事態も招きました。現場の記者が正確な記事を書いても、冷房の効いた本社にいるデスクに没にされたり、歪められたりして、現場の記者はその都度に自衛隊に弁解したという話も残っています。

では、メディアが批判したように、本当に自衛隊は現場到着が遅かったのでしょうか?

8月12日18時57分、JAL123便がレーダーから消えた4分後の19時01分に百里基地から戦闘機2機が緊急発進し、19時21分には上空から炎を確認しています。

20時33分に羽田空港から災害派遣要請があると、7分後の20時40分には航空自衛隊入間基地から先遣隊30名が出発しました。日付が変わった13日01時10分には同じ入間基地から548名の派遣隊が出発しています。

現地へ急ぐ派遣隊にとって、最初のハプニングは高速道路料金所で起きました。災害派遣で緊急な出動なのだと説明しても料金所の担当者は「料金を払わねば通せない」の一点張り。結局、自衛隊員が立て替え払いしました。急な出動だったので財布を携帯していない隊員も多く、大型車の通行料3200円の支払いに苦労したそうです。

御巣鷹山の事故現場までは40度近い急斜面を歩かねばなりません。背丈以上ある熊笹の藪を切り開き、ロープを伝いながらの移動で3時間以上かかりました。

現場のあまりに無残な様子におう吐する隊員もいましたが、隊員達はみな懸命に働き、「一刻も早く遺族のもとへ」と肉片となった遺体を丁寧に毛布にくるみました。

「遺品はそのままにしておくようにという指示が出されていましたが、熊笹の中に時計などが落ちてると、このまま永久に見つからなかったら遺族は悲しむと思い、目立つ場所まで動かしました」

「悲惨な現場でも尻込みする者はいなかった。作業終了、下山といっても『もっと残ってやりましょう』、『休憩だ』といっても『いや続けましょう』という」

「夜、宿営地に帰った時には、みな作業服が汗でズブ濡れで疲労でおし黙っている。それでも足を怪我した隊員に翌日は『休め』というと『どうしても行かせてください』と必死でいう」

このような現場報告が残っています。18日間の救難活動に派遣された航空自衛隊の隊員は入間・浜松・百里などの各基地から延べ約1万人。怪我で手当てを受けた隊員はいましたが、脱落者はゼロでした。

こうして厳しい任務を終えて戻ってきた隊員を待っていたのは、メディアによる一方的な自衛隊批判でした。隊員はさぞ驚き、落胆したことでしょう。

そんな中、隊員の励みになったのは派遣部隊の前線基地となった長野県南佐久郡川上村のみなさんの協力でした。到着早々、地元の農家の方々が「隊員のみなさんにビタミンを」と大量の高原野菜を差し入れてくれました。汗まみれで帰ってくる隊員に、村の健康センターのお風呂を提供してくれました。体育館を宿舎として提供した川上第二小学校は始業式を2日遅らせてくれ、児童たちは励ましのお手紙を送ってくれました。

「じえいたいのみなさん、とてもつかれたでしょう。じこげんばにいって、ぼろぼろのいたいをみつけて、たいへんでしたね。学校にとまって、毎朝そうじをしてくれてどうもありがとうございます」

「8月22日の昼食をじえいたいのみなさんといっしょにたべさせていただいて、どうもありがとうございます。カレーやサラダとてもおいしかったです。げんばなどにいっていたいをはこんだりしますか。ああいうところでは、しごともきつくてたいへんだと思います。まいにちあついなかごくろうさまです」

川上第二小学校の中澤弘之校長先生(当時)は学校の記録書にこう残しています。

「隊員と児童のふれあい、この大惨事の中で昼食会や激励会がごく自然の形でなされた。隊の救援活動や児童の学校生活に効果的であった。組織体としての自衛隊の規律ある行動、礼節をわきまえた奉仕の精神、子供たちへの思いやり等、児童に多くの教訓を与えた」

あれから31年。自衛隊創設以来の大規模な災害派遣となった日航機墜落事故が残した教訓は果たして生かされているのでしょうか。

救難活動を安全・円滑に実施するために不可欠となる救援機や取材ヘリなどの空中統制は、航空法で十分に規定されているでしょうか。災害派遣車両を料金所で止めるようなことはさすがになくなりましたが、大規模な災害など緊急事態に対応するための法律は、その後の2つの大震災を経て整備されたでしょうか。自治体と防衛省の役割分担・協力体制は充分構築されているのでしょうか。災害派遣された自衛隊員への手当ては充分でしょうか。不幸にも殉職した場合、残された家族に充分な賞じゅつ金は用意されているのでしょうか。

自衛隊の任務は、自衛隊法第3条にあるように「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする」であり、災害派遣は主任務ではありません。災害時の自衛隊派遣は当たり前だと思われていますが、派遣中も限られた人員で通常の防衛業務も遂行しているのです。

政府は、もの言わぬ自衛官に「勝利なき戦い」を強いてはいませんか。自衛隊がその能力を充分に発揮できるよう、憲法改正とともに法整備を進め、装備や予算も充実させるべきです。それが、日航機事故で亡くなった520名の犠牲者の霊に報いることにもなると私は信じます。

※写真 「中警団新聞 昭和60年(1985年)9月15日」より

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

18

19

20

21

22

情けない島根県議会 いつまで性奴隷説にしがみつくのか?

『「竹島奪還を目指す」島根県議会の驚くべき欺瞞』というタイトルの記事が掲載されたのが雑誌正論2014年(H26)5月号です。その前年の2013年(H25)6月に島根県議会が「日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書」
を採択したのを受けての記事でした。(記事からの抜粋はこちら

この記事の掲載4か月後の8月には、朝日新聞が一連の慰安婦記事について誤りを認め、全国各地の自治体において慰安婦問題の真相を求める動きや、島根県と同様の意見書を採択していた自治体が事実上撤回する動きが活発になりました。

島根県においても、同年11月議会に「意見書の撤回を求める請願」が出されたのを始めとして、今日に至るまで合計13回もの請願書が出されています。ところが島根県議会は全て不採択としています。 請願者の方々は「島根県のことはできるだけ島根の関係者で解決したい」との強い思いで、今日まで粘り強く頑張ってこられました。

直近の2021年(R3)6月の島根県議会でも成相議員が意見書撤回の請願採択を求めて発言されています。

令和3年6月定例会 7月1日 本会議
48分20秒~  成相 安信 議員
https://shimane-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=922

不採択となった請願全文はこちら

これまでの「意見書の撤回を求める」運動から分かったことは
島根県議会では慰安婦問題について正常といえる議論は通用しない
ということです。

以下、問題点を纏めてみます。

—————————————————————————————–

1. 「日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書」に関してこれまでに判明した事実と問題点

① 当該意見書は共産党関係の団体から出された。
② 意見書採択時に自民党は党議拘束をかけていた。
③ 当該意見書は韓国側の論理であることは明白。
④ 当該意見書は河野談話を逸脱した内容であり、河野談話を超えるレベルでの国家的謝罪を求めるものである。
⑤ 当該意見書は性奴隷や強制連行を追認するものである。

2. 「いわゆる慰安婦問題」がもたらした影響

– 旧日本軍兵士に対する冒とく
– 20万人の性奴隷という虚偽は挺身隊に対する冒とく
– 日韓の正常な関係性の破壊
– 日米同盟の弱体化
– 売春などの職業に就かざるを得なかった女性や、そういった職業で生計を立てている女性に対する冒とく
– 在外邦人を苦境へと陥れる行為
– 大阪市とサンフランシスコ市との姉妹都市提携の解消
– イスラム国に拉致され悲惨な体験を強いられたイラクのヤジディ教徒の女性のような人々、そして旧ユーゴスラビア紛争における民族浄化のなかで苦しんだ女性たちに思いを致してください。慰安婦を性奴隷と呼ぶことは、本当に性奴隷にされた女性に対するこの上ない冒とくです。
– 拉致被害者のご家族のより深い苦悩の要因となった。
– 島根県議会は品位と常識を顧みず、県民代表の立場や名誉を貶めた。

—————————————————————————————–

島根県議会は何のために「日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書」を撤回せずに護り続けているのでしょうか?多くの弊害を生み出すだけで、県民、日本国民、日本にとって何のプラスがあるのでしょうか?

抗議する米国の母親たちからのメールを握りつぶした五百川議長(元)は「そのようなこと(意見書にある慰安婦への強制性、性奴隷)があったとするならば」と何度も発言しています。日本政府は「そのようなこと」、強制連行も性奴隷も明確に否定しているのです。

意見書には「国連の人権条約に基づく」、「繰り返し「慰安婦」問題の解決を促す勧告」とありますが、国連人権条約委員会の委員たちは事実関係は調べません。基になっているのは日本のNGO市民団体と称する一部の活動家たちのレポートで、勧告は単にその受け売りです。これに関してはなでしこアクションでは委員会に参加し、資料を調べています。明らかな事実です。

2013年(H25)の意見書採択から8年経ちました。その間、慰安婦問題に関する一般国民理解も日本政府の姿勢も大きく変わりました。

島根県議会は潔く間違いを認めて意見書を撤回すべきです。島根県の子供たち、世界中の日本の子供たちために、今貴方たちがやらなくてどうするのですか?

**************************************************

島根県議会
https://www.pref.shimane.lg.jp/gikai/
住所 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL 0852-22-5356
FAX 0852-22-5273
メール       kengikai@pref.shimane.lg.jp

*************************************************************************
【 参考 】
雑誌正論2014年5月号 『「竹島奪還を目指す」島根県議会の驚くべき欺瞞』から抜粋

島根県議会に今年一月十三日、米国カリフォルニア州から一通の電子メールが届いた。差出人は「日本人の子どもを守る母の会」と称する在米日本人のグループで、宛名は議長と議員各位。昨年六月に県議会が、慰安婦問題について「誠実な対応」を政府に求める意見書を決議したことについて厳しく抗議し、撤回を求める抗議文だった。

「米国は多民族が住み分けしながら暮らしている他民族国家です。これまで共存できていた韓国系住民と日系住民の間に無用な摩擦や軋轢を生み出す慰安婦像のようなものは、平和な地域コミュニティーにとっては「百害あって一利なし」の存在です。今の時代、日本の地方議会の決定が直ちに海外の日本人に大きな打撃を与えうるという現実を、島根県議会の皆様にはしかと自覚していただきたい」

カリフォルニア州といえば韓国系のロビー活動で慰安婦像が建立されたグレンデール市のある州である。ほかの町でも慰安婦像などの設置の動きがあり、慰安婦問題をめぐって、日本人への風当たりが強くなっている。文面からは、そこに住む在米日本人の恐怖心が窺えた。

しかし、メールを受け取った五百川純寿議長と議会事務局は、なんと、この抗議文を握り潰してしまったのである。五百川議長は事務局を通じて最大会派・自民党の代表にコピーを渡し、対応を協議したが、他の多くの議員には知らせなかったのである。

いかに、県議会に反対する内容とはいえ、議員全員に宛てた文書が、握り潰されるようなことが許されるのだろうか。しかも、このことはあっさりと発覚してしまう。

県議会の決議に批判的な住民が抗議文について間接的に情報を得て議会事務局に問い合わせたところ、あっさりと認めたのだ。

「許せない。県議会はアメリカで困っている同胞の声を聞こうとしないのか」在米日本人グループを支援する日本女性団体「なでしこアクション」の山本優美子代表は憤る。抗議文は結局、なでしこアクションや住民によって議員の自宅や事務所に送られたので、知られるところとなったが、それでも県議会は何のリアクションも起こさなかった。

(抜粋以上)

カバー曲『ウイグルと香港を忘れないで』

長尾秀美 氏より
(元在日米海軍司令部渉外報道専門官、小説家、ノンフィクション作家)

2つのカバー曲『ウイグルと香港を忘れないで(1)と(2)』をご紹介します。

この2曲の元歌は《(坊や大きくならないで)と(愛する人に歌わせないで)》は、1968年と1969年にリリースされ、その美しい調べと歌詞により日本国内で一世を風靡した歌です。
仲間のTravelerが元歌をアレンジして演奏し、Janmarが新しく歌詞を書き、Angelが歌っています。

日本語バージョンと英語バージョンがあります。

多くの人たちがこのカバー曲を聴き、抑圧されている人々の心情を共有してくだされば幸いです。

題名を短くするため、ウイグルと香港だけを取り上げましたが、私たち4人の意図は、チベット、南モンゴル、台湾も含みます。

————————-

Uploaded herein is a song titled as Remember Uyghur and Hong Kong (1) and another song titled as Remember Uyghur and Hong Kong (2).

They are cover versions of two songs that were released in 1968 and 1969. They are “Boya Okiku Naranai-de (My baby, I don’t want you to grow)” and “Aisuru Hito ni Utawasenai-de (Let us not make our loved ones sing this song).” They were golden oldies with beautiful tunes and lyrics. Note: I translated the Japanese titles into English above.

Traveler arranged the original tunes; Janmar wrote the lyrics anew; and Angel sang the songs.

We hope as many people as possible to listen to these cover songs to share the sentiments of the oppressed.

The title of the songs mentions Uyghur and Hong Kong to keep it short. Please understand that the two locations also represent Tibet, Inner Mongolia, and Taiwan.

Hidemi Nagao
( Former Civil and Media Liaison Officer of the Commander U.S. Naval Forces, Japan, Novelist and Non-fiction Writer )

ウイグルと香港を忘れないで (1)

ウイグルと香港を忘れないで(2)

Remember Uyghur and Hong Kong (1)

Remember the Uyghurs and Hong Kong (2)